映画で学ぶ英会話・映画表現
「七年目の浮気」といえば、あまりにも有名なマリリンのスカートが大胆にめくれるシーン。
この映画は観たことがなくてもポスターなどで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
‥でも公開された1955年の当時、とっても保守的だったハリウッド映画界。検閲の関係上、このシーンでカメラはマリリンの上半身と足元を別々に映しています。
(スカートも膝下くらいまでしかめくれてないのです^^)
宣伝用の有名なスチール写真が一人歩きしてしまって少し寂しいですが、実はとっても優れたコメディ映画なのです
The Story of “Seven Year Itch”
マンハッタンの出版社に勤めるリチャードは妻子持ちの平凡な中年男。夏休みに妻ヘレンと息子にリッキーを避暑地に送り出したあと、
アパートに戻ると、夏の間だけ2階の部屋を間借りしているという若くて美しい金髪娘(マリリン・モンロー)に出くわした。
彼女の部屋のテラスから鉢植えが落ちてきたのをきっかけに、二人でお酒でも飲もうと自分の部屋に招くが、次第に浮気の妄想が頭をよぎり始めていく‥。
しかし現実には、気の弱さと予想外の邪魔が入ってなかなか上手くいかない。結婚して七年目に頭をもたげた浮気心に、次々と妄想が働いてしまい‥。
この映画の可笑しいところはリチャードの誇大妄想。マリリンのセクシーなシーンが出てきますが、全てリチャードの妄想の中の彼女。
実際の彼女(役名は、The girl=女の子)は、自分の部屋が蒸し暑くて仕方がないので、
クーラーのあるリチャードの部屋に遊びにきているだけなんです。
無邪気でセクシーで優しくて‥こんな幻想の中の女の子を本当に自然に演じていて、リチャードが翻弄されてしまうのもよくわかります。
昔の女優さんには、マリリンのように存在感だけで映画を成り立たせてしまうくらいのオーラを発していた人が沢山いました。戦後のハリウッドならオードリー・ヘプバーン、エリザベス・テイラー、イングリッド・バークマンなどなど。中でもマリリンは、若くして亡くなってしまったので、いつまでも、永遠のセクシーでキュートな姿のまま、世界中の人々に愛されているのでしょう!
One Point Phrase from”Seven Year Itch”
‘‘Chopsticks” ! l can play that too.Shove over.l don’t know about that Rachmaninoff,
but this really gets me.l can feel the goose pimples.
(「チョップスティックス」!わたしも弾けるわ。ラフマニノフはよく分からないけど、
こっちは大好きよ。鳥肌が立っちゃう。)
“goose pimple”=「鳥肌」
☆You may not believe this, but people keep falling desperately in love with me.”
(信じてくれないかもしれないけど、みんな私のとりこになっちゃうのよ。)
“desperately”は「やぶれかぶれの、お手上げの」という意味ですが、
ここでは「夢中、とりこ」の意味で使われています。
ex: I’m desperately in love with Marilyn Monroe!
(わたしマリリン・モンローに夢中なの!)
マリリンのとろけるような甘い話し方には、男性にだけでなく、女性も虜にさせるものがあって、会話の内容も素直で本当に可愛いんですよ