◆Story of “Alice in Wonderland”◆
「不思議の国のアリス」の主人公アリスが、成長した後のストーリー。 あれから13年後のロンドン。19歳になったアリス・キングスレー。いつも自分を肯定してくれた最愛の父親を亡くしたアリスは、気乗りがしないまま、ある、パーティーに出席していた。 実はこのパーティーはアリスの母と姉がアリスに秘密で勝手に企画したアリスの婚約パーティーで、大勢の人の前でアリスは貴族の御曹司・ヘイミッシュからプロポーズされる事になってしまう。 イエスの答えを待つ親戚一同の目、突然の出来事に混乱してその場から逃げ出してしまったアリスは、チョッキを着たウサギを見かける。 ウサギを追って草むらに入り込み、今ウサギが飛び込んだ穴をのぞきこみ穴に落ちてしまう。 着いた先は、子供時代に訪れたワンダーランド。 アリスとの再会を待ち望んでいたマッドハッター達と再会するアリス。 救世主アリスが、独裁者・赤の女王を倒すという予言を信じていた彼ら・・・。 しかし、アリスは、ワンダーランドでの記憶を失っており、 しかも あの頃とは様相の違うワンダーランド・・・。本当にアリスはワンダーランドの救世主となれるのか?アリスの自分探しの旅が始まる・・・。
◆One Point Phrase from “Alice in Wonderland”◆
芋虫のアブソレムの質問
Who are you?「お前は誰だ?
同じ質問を何度もするアブソレム、 物語が進むにつれ、
質問の本当の意味を理解し始めるアリスは
答えを自分の中にみつけることになります。
Not hardly.「ほとんど違う」
almost Alice.「ほとんどアリスだ」
Alice, at last.「とうとうアリスだ」
物語のクライマックス、とうとう自分を理解し、
戦いを決意するアリスはついに本当のアリスになって、
現実の世界をも生きる決意を固める事になります。
簡単な台詞ですが、奥深さを感じました。
このお話には原作でもそうですが、たくさんの言葉遊びが出て来て、
英語で理解したい!!と強く思わされる作品だなと思います。
たとえば、物語に何度も出てくるこの台詞
"Why is a raven like a writing desk?"
「(ワタリ)カラスと書き物机は、なぜ似ている?」
これは、この物語の原作からのファンの間では有名な、
原作者ルイス・キャロルも答えを用意していないと言われている、なぞなぞだそうですが、後々いろいろな人がこれの答えを書いているそうで、
ウィキペディアにものっていました。
どちらもfew notes"〔鳴き声,さえずり/覚え書き,メモ〕を出すが、very "flat"〔平ら/退屈な,おもしろくない〕だから。
そして、前と後ろを間違えることはnev"a"r(never〔決して〕にかけて、ravenのスペルをひっくり返したもの)ない。
これで、カラスがcrowでも他の鳥でもなく、ravenでなくてもいけなかったことにも納得がゆきます。
それが、本が新しい版になった時、謎掛けの部分であったはずの“nevar”のスペルが直されてしまい、キャロルの言葉遊びは失われてしまったそうです。
ディズニーのアニメ版のアリスにもお花の周りを飛ぶ蝶々(butterfly)がバターの塗られたパンで描かれるなど、英語で知って楽しい。という遊びに溢れていますよね!
Yukorin