ナルニア国ものがたり第一章:ライオンと魔女
“The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch, and the Wardrobe(2005)”
今回はキュートな4人兄弟姉妹が活躍する壮大なファンタジー映画のナルニア国物語の第一作目「ライオンと魔女」をご紹介します。
もともとはC.S.ルイスの書いた児童文学がオリジナルです。7章まであるシリーズです。
C.S.ルイスはあまり有名ではないかもしれませんが、あの『指輪物語』ロード・オブ・ザ・リングの原作を書いたJ. R. R. トールキンと親しい友人だったそうです。
同時代の同じ場所にいた二人の人物から今では映画になるほど壮大な物語が二作も作られていたなんて、なんだかすごいですよね☆
◆Story of “The Lion, the Witch, and the Wardrobe”◆
第二次世界大戦中、疎開のためにロンドンから4人の兄弟姉妹、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーがイギリスの田舎のカーク教授の家で暮らすことに。教授の家を探索中に日本語版のタイトルでは省略されてしまっているwardrobe、洋服ダンスからナルニア国へふとした拍子に入り込んでしまいます。
ナルニアは雪の女王によって支配され、永遠の冬が訪れていました。しかし、ナルニアの住人たちの間では、人間の男の子と女の子が救世主となるという伝説が残されていました。途中、雪の女王に1人で会ってしまったエドマンドが他の兄弟姉妹を裏切る結果となってしまうのですが、最後にはお互いを助け合い、ライオンの王様、アスランの復活のもと、ナルニアに再び平和を取り戻すべく、戦うお話です。
◆One Point English from "The Lion, the Witch, and the Wardrobe"◆
Peter Pevensie: [to Edmund, after Lucy heals him] :
When are you gonna learn to do as you're told?
ピーター(ルーシーが魔法の薬で大怪我をしているのを治した後エドマンドに向かって):
いつになったら言うことを聞けるようになるんだ?
この映画ではピーターとエドマンド、男の子組がよく言い合いをします。
言うことを聞かないやんちゃキャラなエドマンドに対して、ピーターはどうして言われたとおりにしないんだ、と何回も言います。
実際、上記以外にも、
When are you gonna learn to grow up?
いつになったら成長することを覚えるんだ?
と似たようなことをピーターはエドマンドに言っています。
※gonnaはgoing to の略。
上記のシーンはエドマンドが言いつけを守らず、兄弟を助けるために身をはって戦った結果、大怪我をしてしまった後のピーターの台詞です。
ただ単に言ったことを守らなかったエドマンドを責めているのではなく、命がけで戦ってくれたこと、無事だったこと、ピーターの中では嬉しさや感謝や安心とたくさんの気持ちが入り混じった心境だったのに、素直な言葉にできなかったのだと思います。
状況を知ると不思議と兄弟愛が見えてきますね!!
まったく同じ台詞でもシーンや心情の違いでいろんな意味になり、時にはまったく逆の意味になったりするところが面白いので、みなさんも英語の言葉遊び的な要素を是非見つけてみてくださいね☆
字幕だけではわからない心の動きが見えたりするかもしれません!
Katy