「スターダスト」"Stardust(2007)"
日本ではそれほど知名度は高くないでしょうか?
もともとは大人のためのファンタジーを描くというアメリカの人気作家、
ニール・ゲイマンの同タイトル原作本を映画化したものです。
そらから落ちてきた流れ星役にクレア・デーンズ、
どうしても永遠の若さを手に入れたい魔女役にミシェル・ファイファー、
お茶目な空飛ぶ海賊役にロバート・デ・ニーロと共演陣も超豪華。
ファンタジーなのに、登場人物のそれぞれの葛藤や
恋、見知らぬ世界へのチャレンジ、生き方などなど、現実的に考えさせられる
ちょっと哲学的な奥の深い作品です。
さえない主人公の少年が冒険を経て素敵に成長していくところもみどころ!
◆Story of “Stardust”◆
さえない男の子、トリスタンの住む村には外の世界とを隔てる「壁」があり、
それを超えることは禁止されていました。
ある日壁の向こうに流れ星が落ちていくのを見つけたトリスタンは想いを寄せる女の子にプレゼントしようと壁の外へついに出て行きました。そこは魔法の国ストームホールドと呼ばれるところでした。
そこで出会ったのはルビーのペンダントをつけたイヴェインという女の子。
彼女こそ、空から落ちた流れ星だったのです!
村につれて帰ろうとしますが、ストームホールドでは王様が死に、7人の息子たちによって王位争いが始まっており、王位を継ぐものが持つとされるルビーのペンダントがイヴェインの元にあると知った息子たちがイヴェインの追跡を開始。
また、永遠の若さを手に入れようとたくらむ魔女が必要なもの・・
流れ星の心臓!を手に入れるために魔女もイヴェインを追跡。
完全に巻き込まれたトリスタンの冒険が始まります。
◆One point English from “Stardust”◆
Yvaine: "You know it's funny. I used to watch people having
adventures.I envied them."
イヴェイン: 「ねぇ、おかしいわよね。ずっと冒険する人たちを見ていたのに。うらやましいと思っていたのに。」
トリスタンと冒険をするはめになった落ちてきた流れ星、イヴェインの台詞。
ずっとそらから旅をしている人たちをみてうらやましく思っていたのに、
今は自分がしているなんて!
という心境です。
ここで言うit's funny.という表現。
funnyというと私たちが習ったのは「funny=おもしろい」ですが、
funnyには単純に笑えるような面白いという意味だけではなく
strange「おかしい、変わった」というニュアンスが含まれることがあります。
上のイヴェインの台詞だと、ずっとうらやましいと思って見ていたことを今自分がしているなんて、
なんだか不思議だわ、という感じになります。
言葉の微妙なニュアンスに柔軟になると映画の登場人物の心境もよりわかって面白いですね!!
◆useful words◆
used to ~ 「かつて~していた}
envy「うらやましく思う」
Katy