<あらすじ>
1964年、アメリカ南部サウスカロライナ州。4歳の時に誤って母を銃で撃ってしまい、以来罪の意識を抱えたまま生きてきたリリィ(ダコタ・ファニング)。冷酷な父との生活に疲れ果てたリリィは14歳となった夏の日、家政婦のロザリン(ジェニファー・ハドソン)が白人から暴力を受けたのをきっかけに、彼女を連れて家を飛び出し、亡き母の本当の心を探る旅に出る。母の遺品を頼りに、ヒッチハイクでティブロンという町に向かうリリィとロザリン。やがてその町で養蜂業を営むボートライト家の三姉妹、オーガスト(クイーン・ラテイファ)、ジューン(アリシア・キーズ)、メイ(ソフィー・オコネドー)とめぐり合い、ロザリンと共に彼女たちにやさしく迎え入れられるリリィだったが・・・。
全米で500万部を売り上げ、世界35カ国語に翻訳されたスー・モンク・キッドのベストセラー小説「リリィ、はちみつ色の夏」を映画化した感動ドラマです。大好きな母を失い、心に傷を抱えた14歳のリリィが美しい養蜂場でひと夏を過ごすなかで、人間の優しさや愛の意味を学んでいく姿を描いています。劇中には、人種差別が当然のように行われる痛ましいシーンもありますが、それぞれに痛みや弱さを抱えながら、懸命に生きる姉妹たちとリリィの交流、そしてリリィの成長に、最後には温かさで胸がいっぱいになる映画です。
<心に残る言葉>
三姉妹はカリビアンピンクという名前のペンキで塗られた家に住んでいます。末っ子のメイが「この色を見るとフラメンコを踊りたくなる」と言ったから、とその理由を答えたオーガストは続いてこう言います。
Lily: That was awfully nice of you.
August: Well, I don't know. Some things in life, like the color of a house, don't really matter. But lifting someone's heart? Now, that matters.
リリィ:本当に優しいのね。
オーガスト:よくわからないけど。人生において、家の色とかそういうことはそんなに大事ではないの。でも、誰かを元気にすること、それはとても大事なことなのよ。
Sakity