こんにちは!Lilyです。
みなさんはPolitically Correct(PC)という言葉を聞いたことがありますか。
「PC」というとぱっとPersonal Computerパソコンを思い浮かべてしまいますが、
Politically Correct (PC)とは1960年代に始まった黒人公民権運動、それに連動して起こった
女性解放運動に触発され、言語的な面から差別を取り除き配慮と平等を試みる言語現象です。
女性の社会進出が目覚ましい今日では英語を使う際に中立的な表現の使用が求められます。
本日はPCについて、いくつかの例をご紹介させていただきます。
★代表的PCの単語について! ★
まずは職業を表す単語で“Policeman”という言葉。
みなさんよく聞く言葉かもしれませんが、現在英語圏ではこの語の使用は
減ってきているそうです。
さてこの”Policeman”という単語をどのように差別的なニュアンスを取り除き表現したらよいのでしょう。
このPolicemanという単語は-manの部分が男性優位を表すため”Police officer”と
表すことが推奨されています。他にも下記のような「~man」がつくものは女性差別であり、Politically Correctに
反するとして、「~person」などに変更されているものがあり、以下のようにすでに定着している表現も多くなってきました。
職業関わるもの:
Fireman→Fire fighter
Stewardess→Flight attendant
Businessman →Business person
key man→key person
身体のハンディキャップに関わるもの:
Blind→Visually impaired individual
人種に関わるもの:
Black→African-American
とさまざまな表現が存在し、なんとこういった表現(PC)をまとめた本まで存在します!!
この言語現象は背の低い人”Short” をVertically challenged、髪の薄い人”Bald”に対し
Hair Disadvantaged などと過激な言い換えも生みましたが、これらの単語はもちろん日常では
あまり使用されず、最近ではやり過ぎ!!と皮肉する際に使われたりします。実際、2016年のアメリカ合衆国大統領選挙ではこのPCの行き過ぎについても
ひとつの隠れたテーマとしてあったそうです。配慮することの大事さと、やりすぎて言葉狩りになってしまうことで言論の自由が制限されてしまう可能性、この間にあるのがPCなのかもしれません。
同じように日本でも「看護婦」を「看護師」など差別をなくす表現が増えてきていますよね。
公平な表現・用語が見つからない場合、適切な表現が存在しない時は、新語がつくられることもあるのだとか・・。
言語を学習する際、単語や文法と機能的なものが中心に焦点が当たりますが、
このような文化的側面から生まれた言語現象に着目するのも面白いかもしれませんね!
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