・このポテトチップスの袋、量が減った気がするけど、気のせいかな?
・さっき誰かに呼ばれた気がしたけど、気のせいだったみたい。
・今日はやけに寒いけど、気のせいかな?
など、日常会話で「気のせい」をよく使うことがありますね。辞書で「気のせい」を調べてみると、「実際にはそうでないのに、自分の心の状態が原因でそのように感じられること」と説明されています。
今回の記事では、こうした「気のせい」のニュアンスを英語でどのように表現するか、シチュエーション別の便利なフレーズをご紹介します!
日本語の「気のせい」同様、英語のフレーズも日常会話やちょっとした心配事に対して、相手の気持ちを和らげたり、話題を軽くしたりするのに役立ちます。
ぜひしっかり学んで会話のキャッチボールにお役立てくださいね!
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「気のせい」のニュアンスを英語でどのように表現するの?
It’s (just) your imagination:気のせいだよ・思い過ごしだよ
“imagination” は「想像」や「空想」を意味しますが、副詞の”just” を付けることで「それは単なる想像にすぎない」「ただの思い込みだ」といったニュアンスになります。
「It’s (just) your imagination.」は相手の言ったことが事実とは異なり、実際には起こっていないことを指摘する際に使える表現です。「ただの気のせいだよ」「思い過ごしだよ」と伝えたいときに便利なフレーズです。
Amy:Maybe I got a little sunburned.
私ちょっと日焼けしたかも。
Karina:It’s just your imagination. I think there is no different from the last time we met.
ただの思い過ごしよ。この前会った時と変わらないもの。
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Karina:I feel like I’ve been here before but don’t remember.
私、前にここに来たことある気がするんだけど、思い出せないんだよね。
Amy:Deja vu? I guess it’s just your imagination.
デジャブ? 気のせいだと思うけど。
一人称を “your” ではなく “my” にすると、「(私の)気のせいだと思うんだけど…」というニュアンスになります。
また、”not” を入れて否定文にすると「気のせいじゃない」という意味を伝えることができます。
・I think it’s just my imagination…:私の気のせいだと思うんだけど…
・It’s not just my imagination.:気のせいじゃないよ。
Amy:Maybe it’s just my imagination, but the cat is trying to tell us something. It keeps meowing at the same spot.
私の気のせいかもしれないけれど、あの猫は私達に何かを伝えたいのかもしれない。すっと同じ場所で鳴いているわ。
Kariba:I’ve noticed that too. It’s not just your imagination. There might be something there.
私も気づいてた。気のせいじゃないわ。そこに何かあるのかも。
It’s all in your head:「気のせいだよ・ただの思い込みだよ・考えすぎだよ
“It’s all in your head” は直訳すると「すべてあなたの頭の中にあること」となり、つまり「すべてあなたが考え出したこと」という意味です。
このフレーズは、ネガティブなことを心配している人に対して「大丈夫、実際にはそうじゃないよ」と励ますために使います。相手の思い込みや不安が根拠がないことを伝えたいとき、「気のせいだよ」「ただの思い込みだよ」と伝える際に適したフレーズです。
Karina:I’m so nervous about meeting his parents tomorrow. What if they don’t like me?
明日彼の両親に会うのすごく緊張する。もし私のこと良く思っていなかったらどうしよう?
Amy:Relax. You’ll be fine. It’s all in your head.
リラックスして。大丈夫だよ。気のせいだから。
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Karina:Sometimes I feel like everyone’s judging me.
みんなが私のことを批判してるように感じるの。
Amy:Don’t worry. It’s all in your head.
心配しないで。ただの思い込みよ。
be (just) seeing things/be (just) hearing things:気のせいだよ・思い過ごしだよ
“be (just) seeing/hearing things” は、相手が「見たよ」や「聞いたよ」と言っているものに対し、「気のせいだよ!思い過ごしだよ!」と言いたい場合によく使われる表現で、相手が心配していることや疑っていることが実際には根拠がないときに、それを優しく伝えるのに役立ちます。
・動詞は必ず現在進行形(seeing / hearing)または過去進行形(was seeing / was hearing)で使います。
・”things” は常に複数形で使います。
・”look” や “watch”、”listen to” は使用せず、見たものについて言いたいときは”see” 、聞こえたものについて言いたいときは”hear” を使います。
Karina:I think I saw someone standing outside.
誰かが外に立ってるのが見えた気がする。
Amy:You are just seeing things. It’s late.
気のせいだよ。夜遅いし。
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Karina:Yesterday around noon I saw my boyfriend walking with a girl I don’t know.
昨日お昼ごろに彼氏が知らない女の子と歩いているのを見たの。
Amy:You were seeing things. He was in class at that time yesterday.
それは思い過ごしよ。その時彼は授業中だったよ。
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Karina: I keep hearing someone knocking on the door, but no one’s there.
誰かがドアをノックする音が聞こえるんだけど、誰もいないのよ。
Amy:You’re just hearing things. There’s nobody at the door.
気のせいでしょ。ドアには誰もいないじゃない。
今回ご紹介した「気のせい」のニュアンスの英語フレーズは、自分の気持ちを控えめに伝えたり、相手の言い分をやんわりと否定したり、相手を励ましたりする際に非常に便利です!
しっかり覚えて、身近な人との会話のキャッチボールに積極的に取り入れてみてくださいね!
===Amy===