こんにちは!
「b わたしの英会話」のtaishiと申します。
現在、英語学習をしているそこのあなた。
・単語や文法が全然暗記できない
・もっと効率的に英語が学習できるようにしたい
こんな悩みをお持ちではないでしょうか?
そんなお悩みを解決するために、今回は認知言語学を応用した英語の効率良い勉強法を解説します!
認知言語学を活用した英語学習を行うと、こちらのようなメリットがあります。
・ネイティブに近い感覚で英語を扱えるようになる
この記事では、まず認知言語学とは何かについて簡単に説明していきます。
そして、認知言語学の考え方がなぜ英語学習に有効的なのか、どんなメリットがあるかを解説したのち、認知言語学を生かした英語学習法を具体的に解説していきます。
この記事を読み終えると「認知言語学とは?」という方でも、認知言語学を活用した効率的な英語学習方法が分かり、ネイティブに近い英語脳を作れるようになります。
ぜひ、最後までお付き合いください!
猛勉強の甲斐もあり、早稲田大学、慶應義塾大学合わせて計5学部に合格しました。
その後は、留学生や観光客との英会話を通じてスムーズに英会話ができるようになりました。
英語が話せるようになったきっかけは外国人の友達をたくさん作ったことでした。今では、外国人の友達を作ることが趣味になっています。
認知言語学とは?
認知言語学とは、こちらのような学問です。
まず、認知言語学を語る上で知っておかなければならないのが「生成文法」です。
この生成文法という能力は、誰しもに普遍的にあると考えられています。
それゆえ、生成文法では意味と文法は切り離されて考えられ、文の解釈は万人に共通するとされます。
これに対して、認知言語学においては、五感による世界の感じ方や捉え方が文法や単語と深く結びついているという考え方をします。
つまり、生まれたあとの主観や経験が文の解釈に影響を与えるということです。
それゆえ、認知言語学では、同じ文でも解釈が二通りある、ということもあると考えます。
わかりやすく例えるならば、コップに水が半分入っているとき「コップに水が半分も入っている」と考える人もいれば「コップに水が半分も入っている」と考える人もいますよね。
ここでは、「認知」の仕方が二通りに分かれています。
そしてこの認知の違いが「コップに水が半分も入っている」と「コップに水が半分しか入っていない」という言語表現として表れています。
認知言語学は英語学習に役立つの?
そんなあなたに向けて、認知言語学がなぜ英語学習に役立つのか、そして、認知言語学をどのように英語学習に活用していくかを解説していきます。
と、その前に従来の英語学習法を最初に整理しておきましょう。
従来の英語学習法においては、ひたすら文法のルールや単語を暗記していくという学習法がとられます。
学生時代、英語はとにかく暗記!と教えられた方も多いのではないでしょうか。
たしかに英語を学習していく上では暗記することは必要不可欠な作業となってきます。
しかしながら、こんな経験はないでしょうか。
・多義語の意味を丸暗記していたため、覚えるのにとても時間がかかった
・前置詞を訳すために覚えている意味を片っ端から当てはめていったため時間がかかった
ただただ丸暗記すると、覚える量は膨大となり、とてつもない時間がかかります。
また多義語や前置詞などの多くの意味を持つ単語においては、一つでも意味を忘れてしまうだけで、困ってしまいます。
そうした暗記重視の従来の学習法と対照的なのが、認知言語学を活用した英語学習法です。
大山俊輔 - サイト監修人
認知言語学の重要な概念の一つに「イメージ・スキーマ」があります。
今回は、この「イメージ・スキーマ」を活用した英語学習法を解説していきます。
「イメージ・スキーマ」とは、なんでしょうか。
例えば「虹は何色ですか?」と聞かれた場合、おそらく多くの日本人は「7色」と答えるでしょう。
しかしながら、この認識は万国共通というわけではありません。
ある国の人は「4色」、ある国の人は「8色」と答えます。
なぜ、国によって色の数が違うのかというと、国によって文化が違い、色の捉え方が違うからです。
人間は言葉によって世界を切り分け、解釈し、表現しています。
暖かい色は暖かい色としてひとまとまりで表現する言語もあれば、より細かく色を表現する言語もあります。
こうした文化間の捉え方の差異を理解することによって、よりネイティブに近い脳を手に入れやすくなるというわけです。
また、その言葉の概念を理解することで、多義語や前置詞も覚えやすくなります。
いかがでしょうか。
認知言語学が英語学習に役立つ理由が分かったのではないでしょうか。
それでは具体的にスキーマの活用方法を見ていきましょう。
スキーマを駆使して多義語を覚える
まず、スキーマを活用して多義語を効率的に覚えていきましょう。
多義語として代表的な単語の中に、「run」があります。
「run」には、こちらのような意味があります。
・<人・動物が>〔…から〕逃げる
・<車・列車・船などが>走る
・<機械などが>動く
・<液体などが>流れる
「こんなに意味があったら覚えられない…」と思った方もいるかもしれません。
でも大丈夫です!
丸暗記しようとせずにスキーマを活用して覚えれば簡単に覚えられます。
多義語を学習するためには、その単語のもつコアイメージを理解しましょう。
たったこれだけです。
このコアイメージが理解できていれば、より効率的に意味をおさえることができます。
実際に例文を見てみましょう。
プロバイダーのコンピュータは終日稼働している。
この文における「run」の意味を考えるときには以下のように考えればすんなりと解釈できます。
ものごとが継続的に動く→コンピュータが継続的に動く→コンピュータが稼働する
展示会は木曜日までやっています。
この文も上の文と同様に考えてみましょう。
ものごとが継続的に動く→展示会が継続的に動く→展示会が木曜日まで継続的に開かれている
駐車中はエンジンをかけたままにしないように。
ここまでくればもう大丈夫ですね。
ものごとが継続的に動く→車が継続的に動く→エンジンがかかりっぱなしになる
今回は、「run」を例にとって考えてみましたが、他の単語に関しても同じように考えれば大丈夫です。
多義語と呼ばれる単語に限らず、英単語は複数の意味を持っているもの、文脈によって意味が変わってくるものが多いです。
それゆえ、どんな単語を勉強する際もその単語の持つ根本的な概念、コアイメージを理解して暗記するように心がけてください。
スキーマを駆使して前置詞を理解する
多義語同様に数多くの意味を持つのが前置詞ですよね。
前置詞に関しても、多義語と同様にコアイメージを理解すればかなり覚えやすくなります。
ここでは「in」を例にとって考えてみます。
「in」は以下のような意味を持っています。
・方向
・着用
・時期
・従事
・参加 etc..
ここで「in」のコアイメージを把握しておきましょう。
このコアイメージを使って「in」を攻略していきましょう。
車がぬかるみにはまり込んだ。
ここで使われている「in」は区切られた場所、つまり「mud」の中に車がいることを表しています。
彼は家族とうまくいってない。
ここで使われている「in」は、区切られた状況、つまりtroubleの中に彼がいることを表しています。
このようにコアイメージを把握していれば、一回一回日本語に訳さずとも、前置詞が表している意味をなんとなく理解できるようになってきます。
また、自分が知らない用法が仮に出てきたとしても、前置詞のコアイメージを考えることによって、どのような意味で使われているか予測ができるようになります。
認知言語学のスキーマを生かした効率の良い英語勉強法
とはいえ、具体的にどのようにしてスキーマを生かして英語学習を行えば良いか分からないというのが本音でしょう。
そうした悩みに応えるべく、ここでは、スキーマを生かした効率的な英語学習法を具体的に解説していきます。
参考書で学ぶ
まず、多義語や前置詞のコアイメージをつかむにあたって、参考書を使用するのが最も学習しやすい方法かと思います。
最近は前置詞や多義語のコアイメージにフォーカスしている参考書が多く売り出されています。
そうした参考書はかなりわかりやすくまとまっているので、一読しただけでイメージが把握できるでしょう。
特におすすめなのが、絵やイラストで解説されている参考書です。
イメージを理解するにあたって文字ベースで理解するよりも絵やイラストによって理解する方が頭に定着しやすいと思います。
辞書で学ぶ
とはいえ、そうした参考書での学習にデメリットがないわけではありません。
というのも、参考書に載っている多義語や前置詞は限られており、全てが網羅されているわけではありません。
また、イメージが理解できたからといって、すぐに多義語や前置詞を使いこなせるようになるわけでもありません。
そこで、参考書とともに使用していただきたいのが辞書です。
辞書を推奨する最大の理由は、辞書には例文が豊富に載っているからです。
コアイメージの理解はあくまで暗記を効率的に進めるためのものです。
そこで実際に意味を使い分けていくために必要となってくるのが例文です。
先程紹介した「run」を例に挙げると
・The buses run
上の文では「経営する」という意味になりますが、この意味で使われる場合、直後に「a company」や「a business 」といったような単語が連なることが多いです。
逆に下の文では「運行する」という意味になりますが、この意味で使われる場合、主語は「a bus」や「a train」といった単語が主語となります。
このように、コアイメージを理解した後はたくさん辞書を引いて例文を読み込むことによって、実際に使えるレベルまで英語力を引き上げることができます。
まとめ
認知言語学は以下の理由から従来の英語学習法よりも合理的だと言えます。
・ネイティブの感覚で英語を扱えるようになる
(英語の処理スピードが上がる/適切に単語や文法を使い分けられる)
英語学習において量をこなすことはもちろん大切なことです。
しかし、なんとなく量をこなしても英語学習はなかなかうまくいきません。
理にかなった方法で英語学習を進めることが、英語上達の一番の近道です。
普段から「イメージ・スキーマ」を意識して英語学習を進めていきましょう。
ただただ丸暗記するよりも格段に単語や文法が定着していきます。
また、ネイティブと会話しても、まるで日本語を話しているような感覚で会話ができるようになるはずです。
そうなれるように地道に英語学習を頑張っていきましょう!
また別記事でもネイティブに近い英語脳を作るための方法をご紹介していますので、ぜひご参考ください!
【英語初心者は必見】英単語の覚え方の劇的に改善させるコアイメージとは? 英語脳の作り方のコツは「認知文法」にあった!具体的な鍛え方をご紹介! 第二言語習得論で英語学習の効率UP!インプットの重要性とアウトプットの役割についてtaishi
コメントを残す