【プロ直伝】英語の複合関係詞を例文用いてわかりやすく解説!

【プロ直伝】英語の複合関係詞を例文用いてわかりやすく解説!

  • 複合関係詞って何?
  • 名前からして難しそう…。
  • 関係詞と何が違うの?

中学英語のボス的存在だった「関係代名詞」、実はそのさらに上の存在として「複合関係詞」というものがあるのをご存じですか?

「関係代名詞」の時点で既に難しそうだったのに、「複合」なんて言葉が追加されたらどれだけ難しくなってしまうのか…。
そう思って眼をそむけたくなっちゃう人も多いのではないでしょうか。

でも大丈夫です。
字面のうえでは難しそうですが、基本からしっかり学んでいけばそれほど難しい単元ではありません。
何より、複合関係詞を使いこなすことができれば、英語の表現の奥行きが大きく変わってきます。

そこで今回は、難しそうな名前から敬遠されてしまいがちな「複合関係詞」について、基本から確認していきます。
これまで抵抗感のあった人も、この記事を最後まで読めばイメージが変わるはずですよ。

それでは、早速始めていきましょう!

この記事で分かること
  • 複合関係詞という言葉の意味
  • 複合関係代名詞、複合関係副詞、複合関係形容詞の違い
  • それぞれの複合関係詞の意味と用法

英語の複合関係詞をわかりやすく解説

複合関係詞というのは、読んで字のごとく、関係詞が「あるもの(詳しくは後でご説明します)」と合わさった、つまり複合したものです。
そのため、それを理解するためには前提として「関係詞」について知っている必要があります。

そもそも関係詞とは?

いきなりですが、英語に「関係詞」という品詞は存在しません。
関係詞という名前は総称であって、具体的にはすべて「関係〇〇詞」というかたちで使われます。

関係詞の種類は「関係代名詞」「関係副詞」「関係形容詞」の3種類、それぞれ具体的には以下の表のようになっています。

関係詞の種類
具体例
意味
関係代名詞
what, who (whom), which, that
接続詞の役割+名詞の役割
関係副詞
where, when, why, how
接続詞の役割+副詞の役割
関係形容詞
what, which
接続詞の役割+形容詞の役割

このうち、関係形容詞はちょっとマニアックなので、知らなかったとしてもあまり問題はありません。
しかし、関係代名詞と関係副詞の2点はとても重要なので、複合関係詞についての説明に入る前に、しっかり理解しておく必要があります。

「あれ、関係代名詞(副詞)からよくわかってないかも?」と現時点で思う人は、以下の記事でそれぞれ詳しく説明していますので、ぜひ一度ご参照ください。

では、ここからは「関係代名詞」「関係副詞」の理解ができている前提でお話を進めていきます。

複合関係詞とは?

複合関係詞というのは、上の表で挙げた各関係詞に”ever”がくっついたものです。
そして、everが付くことで、2つの機能がパワーアップされます。

1つは、「先行詞が要らなくなる」ということ。

そしてもう1つは、関係詞に「すべての」という意味が付け加わるということです。
順番に詳しく確認していきましょう。

先行詞が要らなくなる

関係詞は、whatなどの一部例外を除いて、基本的には修飾する名詞(先行詞)を必要とする品詞です。

He is the boy whom you met yesterday.
彼が、あなたが昨日会った少年です。
※the boyが関係代名詞whomの先行詞

Do you know the house where John lives?
あなたはジョンが住んでいる家を知っていますか?
※the houseが関係副詞whereの先行詞

しかし、関係詞にeverが付いた複合関係詞の場合は、このような先行詞が一律で不要になります。
反対に、複合関係詞は先行詞を付けてしまうと誤りになってしまうので注意しましょう。

その猫がどこに行ったのだとしても、私はそれを見つけます。
〇Wherever the cat has gone, I will find it.
×The place wherever the cat has gone, I will find it.

「すべての」という意味が付け加わる

関係詞にeverが付くことによって、その表す意味に「すべての」という意味が付け加わります。

たとえば、以下の2つの例文を見比べてみてください。

I will give you what you want.
私はあなたが欲しいものをあなたにあげます。

この文において、関係代名詞whatは「あなたが欲しい(1つの)もの」を表していますね。

I will give you whatever you want.
私はあなたが欲しいすべてのものをあなたにあげます。

この文において、複合関係代名詞whatは「あなたが欲しいすべてのもの」を表しています。
このように、関係詞にeverが付くことによって、その表す意味に「すべての」が付くというパワーアップがなされます。

しかし、ちょっとややこしい話なのですが、「すべての」という言葉には2通りの意味があるんです。

たとえば、「世界のすべてを手に入れる」と言った場合、それは「すべてを同時に」という意味ですよね。
これは英語で言うとallに相当します。

その一方、「すべての条件で」といった場合、条件がすべて同時に満たされることは不自然なので、「すべての条件から1つを選んで」という意味になります。
これは英語で言うとanyに相当します。

関係詞にeverが付くことで「すべての」という意味が付け加えられるのは確かなのですが、その「すべての」はallではなくanyの方、つまり「すべての□□から1つを選んで」という意味になります。

単に「すべての」と訳してしまうと、それがallなのかanyなのかがわかりにくくなってしまいます。
そのため、複合関係詞を日本語に訳す場合は、通例として以下の2種類の訳し方がされるようになりました。

POINT
  • ~する□□は何でも
  • どの(何の)□□が~しようとも

これを踏まえて最初の表を複合関係詞バージョンに書き換えると、以下のようになります。

複合関係詞の種類
具体例
意味
複合関係代名詞
whatever
1.~するものは何でも
2.何が~しようとも
whoever(whomever)
1.~する人は誰でも
2.誰が~しようとも
whichever
1.~するものはどちらも
2.どちらが~しようとも
※thateverはありません
×
複合関係副詞
wherever
1.~するところはどこでも
2.どこで~しようとも
whenever
1.~する時はいつでも
2.いつ~しようとも
however
1.~する方法は何でも(どのような方法で~しようとも)
2.どんなに~しようとも
×
※whyeverという単語は存在するが、複合関係副詞としてはほとんど使われない
複合関係形容詞
whatever+名詞
1.~する名詞は何でも
2.どんな名詞が~しようとも
whichever+名詞
1.~する名詞はどちらでも
2.どちらの名詞が~しようとも

※thatはwhoとwhichの代用品として使われるようになったもので、もともと関係代名詞ではありません。
そのため、複合関係詞にはすることができません。

とはいえ、やはり複合関係詞のコアにあるのは「すべての」というイメージです。
訳し方がよくわからなくなった場合には、いったん「すべての」と訳してみると意味が掴みやすくなるかもしれません。

ぜひ試してみてください。

複合関係代名詞・複合関係副詞・複合関係形容詞を例文でわかりやすく解説

それでは、複合関係詞の具体例として、「複合関係代名詞」「複合関係副詞」「複合関係形容詞」のそれぞれについて、例文を使って意味と用法を詳しく確認していきましょう。

複合関係代名詞

whatever「~するものは何でも/ 何が~しようとも」

I will buy you whatever you want.
あなたが欲しいものは何でも買ってあげましょう。

Whatever happens, he will come here.
何が起こっても、彼はここに来るでしょう。

前者の文では、whateverの節がbuyの目的語になっていて、「欲しいものは何でも」という意味になっています。
一方の後者では、whatever happensが副詞のように働いており、「何が起こっても」という仮定の意味を表しています。

whoever (whomever)「~する人は誰でも / 誰が~しようとも」

We will welcome whoever wants to come to the party.
私たちは、パーティに来たい人は誰でも歓迎します。

Whomever you marry, I hope you will be happy.
あなたが誰と結婚しようとも、私はあなたが幸せになることを願っています。

前者の文では、whoeverの節がwelcomeの目的語になっていて、「パーティに来たい人は誰でも」という意味になっています。
後者はwhomever you marryが副詞のように働いていて、「あなたが誰と結婚しても」という譲歩の意味を表しています。

ちなみに、関係代名詞にはwhoとwhomの2種類が存在し、主格か目的格かによって使い分けられます。
そのため、複合関係代名詞の場合も、whoever/ whomeverの2種類が存在しています。

whichever「~するものはどちらも / どちらが~しようとも」

Here are many books, and you can take whichever you want to read.
ここにはたくさんの本があって、あなたは読みたいものをどちらでも持って行ってよいですよ。

Whichever you eat, there is no difference.
どちらを食べたとしても、大きな違いはありません。

前者の文では、whicheverの節がtakeの目的語になっていて、「読みたいものはどちらでも」という意味。
後者はwhichever you eatが副詞のように働いていて、「どちらを食べたとしても」という仮定の意味を表しています。

複合関係副詞

wherever「~するところはどこでも / どこで~しようとも」

I will come to like wherever I live.
私は住むところはどこでも好きになります。

Wherever I go in my house, my cat follows me.
私が家のどこに行こうとも、猫が後をついてきます。

前者の文ではwherever I liveがlikeの目的語になり、「私が住むところはどこでも」という意味を、後者ではwhereeverの節が副詞のように働き「私が家のどこに行こうとも」という意味を表しています。

whenever「~する時はいつでも / いつ~しようとも」

Come whenever it is convenient for you.
都合のよい時はいつでも来てください。

Whenever I go to the shop, the staff is there.
私がいつその店に行っても、その店員がいます。

wheneverの場合もこのように2種類の意味で使われますが、これまでのものと違ってwheneverの節が目的語になることはほとんどありません。
そのため、たいていの場合は上記例文のように副詞的に働きます。

however「~する方法は何でも(どのような方法で~しようとも)/ どんなに~しようとも」

However you try, the puzzle won’t be solved.
どのような方法で挑戦しようとも、そのパズルは解けません。

However tired you are, you have to finish the task by tomorrow.
どんなに疲れていたとしても、あなたは明日までにその仕事を終わらせなければいけません。

副詞howには「方法」と「程度」の2種類の意味があるので、複合関係副詞howeverの場合も、上記のような2通りの意味が存在します。
「どんなに~しようとも」という程度の意味の場合には、②の例文のように「however+形容詞(副詞)」の形になることが多いです。

複合関係形容詞

what, whichという単語は、単体ではもちろん、他の名詞とセットにしても使うことができます。

What (Which) do you want?
あなたは何(どちら)が欲しいですか?

What (Which) book do you want?
あなたはどんな(どちらの)本が欲しいですか?

そのため、複合関係詞の場合でも、whatever, whicheverは他の名詞とセットで使うことができ、その場合には「複合関係形容詞」と呼ばれます。

名前が大仰でハードルが高そうに見えますが、実際はただ名詞が入り込んだだけなので、それほど恐れる必要はありません。
例文でそれぞれの用法と意味を確認しておきましょう。

whatever+名詞「~する名詞は何でも / どんな名詞が~しようとも」

He is rich, so he buys what cars he wants.
彼はお金持ちなので、欲しい自動車は何でも購入します。

Whatever enemies will come here, I won’t open the door.
どんな敵がここに来たとしても、私はドアを開けません。

whichever+名詞「~する名詞はどちらでも / どちらの名詞が~しようとも

She trusts you, so she will follow whichever advice you tell.
彼女はあなたを信頼しているので、あなたが伝えるどちらのアドバイスにも従うでしょう。

Whichever way you take, it will lead to the same place.
あなたがどちらの道を取っても、同じ結果になるでしょう。

まとめ

【プロ直伝】英語の複合関係詞を例文用いてわかりやすく解説!

複合関係詞とは、複合関係代名詞・複合関係副詞・複合関係形容詞を総称したもので、関係詞にeverが付いたものを指しています。

その意味のコアイメージは「すべての」。
意味がよくわからなくなったら、とりあえず「すべての〇〇」と訳してみると上手くいくことが多いです。

複合関係詞は少々応用的なものなので、一見取りつきにくいですが、使いこなすことができれば英語表現の幅が広がります。
今回ご紹介したことを参考に、ぜひ使いこなしてみてください。

それでは、これからも楽しんで英語学習を続けていきましょう。

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