こんにちは!
この記事を書いている「b わたしの英会話」の白石ルナです。
今回は
・きれいに英語を発音したいけど、具体的にどう練習すればいいのか分からない。
・「喉発音」という方法を聞いたけど、どうやるの?
こんなお悩みや疑問をお持ちの方に向けて、今話題の英語でよく使う「喉発音」について解説します。
日本人にとって英語の発音は難しいもの。
つまずいているのはあなただけではありません。
発音習得には時間がかかるので、身につかず、諦めてしまう方もいます。
せっかく忙しい合間を縫って練習するなら、正しい方法で効率的に学びたいですよね。
この記事では
・喉発音のやり方とコツ
・喉発音ができているか確かめる方法
・喉発音の練習法
などを中心に解説し、練習を重ねれば喉発音を習得でき、ネイティブに近い発音をゲットできます。
記事を読みながら、一緒に声に出して練習してみてくださいね。
現在はニュージーランド在住で、2年間現地のカフェで働いていました。
「聞く、話す」のコミュニケーション英語が得意です。
英語でよく使われる喉発音とは?
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「喉発音」とは、その名の通り、喉を使って英語を発音する方法です。
日本語の口発音から英語の喉発音へ切り替えられると、ネイティブのようなキレイな発音に近づけられます。
また、喉をリラックスさせることで深く響く音になります。
しかし、いきなり「口ではなく喉で発音!なるほど!」と納得できる人は少ないでしょう。
まずは喉発音とは何なのかについて解説します。
喉発音は喉はリラックスさせ深く響く発音ができる
喉発音では、深く響く音で英語を発音します。
単純に声を低くすると言う意味ではなく、喉をリラックスさせます。
ネイティブは自然にこの喉発音ができています。
つまり、日本人でも喉発音を習得すれば、ネイティブ並みの発音を身につけることも可能です。
では、喉をリラックスさせている状態を経験してみましょう。
喉をリラックスさせることは「喉を開く」とも言われます。
顔の力を完全に抜くと自然に口が開きますよね。
同時に、喉も意識してみましょう。
そのまま口呼吸すると、喉の内側全面に空気が当たる感じがしませんか?
今の感覚が「喉を開く」という状態です。
それでも難しい方は、一度ぎゅっと肩を縮めてから顔の力を抜いてみると、自然に喉の力も抜けるようになります。
肩の力を入れる時、顔のパーツも一緒にギュッと真ん中に寄せると、より効果的です。
もう1つの喉を簡単に開く方法はあくびです。
あくびの最中、息を吸った後に、吐くその瞬間の喉の感覚を覚えておきましょう。
舌の根元が下がる感じがしませんか?
今その状態が「喉が開いている」ということです。
リラックスさせて開いた喉で発音すると、ネイティブのような深く響く発音になります。
喉発音は他の発音法の根源
喉発音は発音法の根源とも言われています。
喉発音ができるようになるとリンキング(2つの音が連結して1つになる)やリダクション(最後の子音発音が欠落する)などの他の発音法も習得しやすくなります。
これは、喉発音が他の発音法のベースになっているためと言えます。
喉発音は平たく言うと声の出し方です。
つまり、ネイティブが英語を話しているときには常に喉発音をしており、その上で他の発音法も同時に行なっています。
例えば[a]の発音は「え」の口で「あ」と発音します。
喉発音を練習していると、自然に喉から口にかけての力が抜け、口発音では大きく「あ」と開いてしまう口が、「え」の形で止まります。
このように、喉発音を習得すると[a]の発音もできるようになります。
ただし、全ての発音法に繋がるわけではありません。
「th」や「f」の発音など、舌や唇の動きに関係する発音方法は、口の開け方とは練習法が異なります。
喉発音と同時に練習することが難しいと感じれば、「th」や「f」の発音は後回しにしてもいいでしょう。
「a」や「o」、「th」、「v」、「f」の発音、リンキングやリダクションなど日本人にとって難しい発音は数えきれません。
これら全ての発音と並行して喉発音をする必要があります。
まずは喉発音を身に付けた後に他の発音法に取り組む方が、きれいな発音が習得しやすいでしょう。
このように、他の発音法に繋がる喉発音は発音学習の根源と言えます。
喉発音は音が繋がる楽器をイメージ
喉発音は楽器を演奏するときのように、全ての音が繋がっている発音法です。
英語は喉で発音しており、日本語の発音は口を使っています。
喉で発音していると、前後の音が繋がり、音の切れ目があまりありません。
対して日本語はひとつひとつの音を切って発音しているので、ノンネイティブには「タッタッタッ」と切れた音に聞こえているそう。
ここまで事実を並べてみてもイメージしにくい人も多いでしょう。
そこで、楽器のような発音という考え方が活きてきます。
小学校や中学校の音楽の授業で、リコーダーを吹いた方は「タンギングして吹きましょう」と習いましたよね。
トゥッと息を吐いては止めながら、音階によって穴を塞いでリコーダーを演奏していたでしょう。
文字にすると、ドッレッミッと言った具合です。
この短く切れる音が日本語の口発音と似ています。
対して、英語の喉発音はリコーダーにフーと息を吐いて、音を鳴らし続けている感覚に似ています。
塞ぐ穴によって音階は変わっても、ひとつひとつの音はつながったままです。
ドーレーミーと音を鳴らしているこの感覚こそが喉発音です。
ピアノ、鉄琴、シンバルなどにもこの例は当てはまります。
ピアノや鉄琴なら、ペダルを踏んでいない時の音が日本語の口発音、ペダルを踏んで音が伸びている時の音が英語の喉発音です。
シンバルは短く止めた音が口発音で、ジャーンと鳴り止むまで響かせる音が喉発音です。
「喉発音は音を繋げる発音法」ということがピンとこない方は、楽器をイメージしてみてください。
英語の喉発音のやり方とコツは?練習法をわかりやすく解説!
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喉発音のやり方1:発声前の音を意識
発声する前の音を意識してみましょう。
英語は、発声する前の音が日本語よりも大げさに入っているので、全ての音が繋がって聞こえます。
イメージしにくい方は、日本語を話す外国人を思い浮かべてみてください。
イングリッシュスピーカーが日本語を話すとき、英語と同じように全ての音が繋がっているのが聞き取れます。
例えば、外国人の方が「〜ますね。」と言っているときです。
大げさに書くと「〜まぁぅすぅねぇぃ。」と聞こえないでしょうか。
これは日本語を喉で発音しているからです。
「す」や「ね」を発音する前に「ぅ」という発声する前の音が入っています。
では、英単語を例に挙げてみましょう。
「provably」の喉発音を書き出してみると、「プゥロォゥヴァゥブゥリィー」のような感じです。
次の音の準備をするように、発声する前の音である「ゥ」や「ォ」が入っています。
「provably」の音声はこちら!
発声する前の音が何か分からないときは、ネイティブの発音をスロー再生してみるのもオススメです。
次に繋がる小さい音をキャッチして、最初はゆっくりマネしてみてください。
このように、発声する前の音を意識すると喉発音ができるようになります。
鼻をつまむ
鼻つまんで発音してみるのも効果的です。
日本語の口発音しているとき、自然に鼻も使って発音しています。
喉で発音できると、喉を響かせているので、鼻はあまり使いません。
私の周りにいる、生まれながらの英語日本語バイリンガルの人たちは、英語を話しているときに鼻をつまんでもあまり声が変わりません。
対して、鼻をつまんで日本語を話すと、声が変わり、とても話しにくそうにしています。
鼻をつまんで英語を発音してみて、声が変わるようであれば、まだ喉発音ができているとは言えません。
では、例を挙げるので、読みながら一緒に実践してみてください。
日本語訛りで「キャット」と言ってみてください。
鼻をつまんでもう1度。
声が変わって、発音しにくいと感じませんか?
では、喉発音を意識して、「cat」と言ってみましょう。
鼻をつまんでもう1度。
声が変わる、出しにくいと感じたら、まだ喉で上手に発音できていません。
声を低くすると喉が開く場合もあるのでチャレンジしてみてください。
単語が言えるようになったら、文章にして、喉を慣らしていくと会話する時も喉発音が使えるようになります。
喉発音ができているかどうか分からないときは、騙されたと思って鼻をつまんで発音してみてくださいね。
喉発音に慣れてきたらスマートフォンを使う
喉発音に慣れてきたらスマートフォンに話しかけてみましょう。
言語を英語設定にして、iPhoneの「Siri」やAndroidの「OK Google」などのサービスを使ってみてください。
対面で人と英会話をする場合、雰囲気やジェスチャーで伝わることもあります。
しかし、機械であるスマートフォンは発音しか認識できないので、発音練習の相手には最適です。
喉発音が出来ていると、うまく聞き取ってくれるでしょう。
先述した通り、喉発音ができていると他の発音法も自然に習得できている場合があります。
機械が相手だと、きれいな発音ができているかを自分で確かめることも可能です。
例えば「Search〜」や「Set a timer for〜minutes」など、簡単なもので構いません。
最初は認識してもらえなくても、喉発音を意識すると聞き取ってくれるようになります。
この方法なら、スマートフォンさえあれば、ベッドで寝転んでいても気軽にできます。
思い出したらスキマ時間で簡単に練習できるので、「喉発音分かってきたかも?」と感じた時にはすぐに実践してみてください。
現代人にとって1番身近なスマートフォンを、ぜひ発音練習に取り入れてみましょう。
また、こちらの動画「【一発で8割ネイティブ】「L」と「R」を今スグそれっぽく発音する方法」で、「L」と「R」の発音のポイントを解説していますので、あわせてご覧になってみてください。
まとめ
最後に今回ご紹介した喉発音についてまとめておきます。
・喉発音は他の発音法の根源であり、できるようになると発音がきれいになる
・リーコーダーを吹き続けた音のように、喉発音では全部の音が繋がっている
・「ぅ」「ぇ」などの発声前の音を意識する
・鼻をつまむと喉発音ができているか分かる
・スマホに向かって話しかけて、喉発音ができているかチェックする
日本人にとって英語の発音は非常に難しいものです。
しかし、コツさえ掴めばネイティブのようなきれいな発音が手に入ります。
「なかなかできないな」「難しいな」と感じる方でも、少しずつ喉発音を練習していけば、習得できるようになります。
発音習得は時間がかかるものなので、たくさん練習して、自信を持って英語を話せるようになりましょう。
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