皆さんこんにちは!
「b わたしの英会話」の日向と申します。
・普通名詞とか固有名詞とか、違いがよくわからない…。
・名詞の役割が知りたい!
日本語にしろ英語にしろ、言葉には様々な「品詞」が存在します。
その中でも「名詞」は有名どころ。皆さんも名前はご存じだと思います。
しかし一方で、なんだかわかったつもりで放置されてしまっていることもしばしば…。
皆さん、「名詞って何?」と聞かれて、しっかり説明できますか?
でも大丈夫!
今回の記事では、意外と曖昧なままで済ませてしまいがちな「名詞」について、基本の基本から復習をしていきます。
この記事を読めば、名詞の意味だけでなく、その種類と使い方がしっかり理解できるようになりますよ。
それでは、早速始めていきましょう!
高校時代に、英語が分からな過ぎて一念発起。独学で学び始めて1年後、模試の偏差値は80に乗ることも。
苦手を得意にしたその経験を活かし、大学在学中より学習塾での講師として、数多くの中学生や高校生を指導。
英語が嫌いな気持ちが誰よりもわかるからこそ、暗記に頼らない、何故がわかる英語学習をモットーに活動を続けています。
英語の名詞の見分け方は大きく2つ!
まずは、英語の名詞の見分け方をご紹介します!
英語の名詞の見分け方は大きく2つあります。
②「~は(が)」を付けられる
①「しりとり」で使える
さて、いきなりですが「名詞」とは何でしょうか。
日本語の文法では「活用しない自立語」などと説明されますが、簡単に言ってしまえば「しりとり」で使うことができる単語が名詞です。
たとえば、こんな感じ。
日本語を話す私たちにとって、このようにしりとりを繋げていくことは難しくありませんね。
上記の単語たちを英語に直すと次のようになり、これらも勿論「名詞」です。
そのため、「これは名詞かな?」と迷うことがあったら、しりとりで使うことができるかどうかを1つの判断基準にすると良いでしょう。
「食事」はOKだけど、「食べる」はNGといった具合ですね。
また、しりとりのルール的にはグレーゾーンですが、「~こと」や「~もの」もやはり名詞として扱われます。
そのため「食べること」や「食べるもの」もOKです。
以上のことをまとめると
と捉えてあげれば問題ありません。
②「~は(が)」を付けられる
名詞を見分ける方法としてもう1つオススメなのが「~は(が)」をつけてみることです。
「は(が)」というのは、日本語で主語に付けて使われる助詞です。
主語に用いることができるのは、日本語でも英語でも名詞だけ。
そのため、日本語に訳してみて「は(が)」を付けることができれば、その単語は名詞だということになります。
英語を学んでいる私たちも、日本語に関してはネイティブです。せっかくならネイティブとしての感覚をしっかり利用しちゃいましょう!
たとえば、informationという単語の品詞がわからなかったとします。
informationは日本語に訳すと「情報」ですね。
これに「は(が)」を付けてみましょう。
「情報は(が)~。」
どうでしょう。違和感なく文が作れそうですよね。このことから、informationは「名詞」だということがわかります。
では今度はbeautifulで考えてみましょう。
beautifulは日本語に訳すと「美しい」ですね。これに「は(が)」を付けてみると
「美しいは(が)~。」
となります。
いかがでしょう。
なんだか変な感じがしますよね。
この「変な感じ」が私たちの日本語ネイティブとしての貴重な感覚です。
その結果、beautifulは名詞ではないことがわかりました。
今回はテーマから逸れるので割愛しますが、beautifulは「形容詞」で、名詞の場合はbeauty(愛)となります。
以上のことから、ある単語が名詞かどうかわからない場合には、
②「~は(が)」を付けて違和感があるかどうか
これらを基準に判断してあげれば、しっかり見分けることができるはずです。
では、ここからはそんな「名詞」の種類と、文の中での役割について確認していきましょう。
英語の名詞の種類について
まずは、名詞の種類について。
ひとくちに「名詞」と言っても、そこにはいくつかの種類があります。
ざっと箇条書きにすると、こちらの通りです。
集合名詞
物質名詞
抽象名詞
代名詞
とはいえ、このように分類することは目的ではなく、あくまで名詞をわかりやすくするための手段です。
そのため、あまり神経質に分けようとしなくてOKですよ。
では、1つずつ確認していきましょう!
英語の名詞の種類1.普通名詞
一定の形や区切りがあり、1つ2つと数えられるものを「普通名詞」と呼びます。
名前の通り特徴があまり無いものの、最も基本的な名詞です。
1つ2つと数えられる普通名詞は、1つの場合と2つ以上の場合で基本的に形が変わります。
(※単複同型という例外あり。慣れないうちは気にしなくてOKです)
1つの場合は「単数形」と呼ばれ、主にa[an]やtheを付けて使われます。
私は1つのペンを持っています。
Do you know the boy?
あなたはその少年を知っていますか?
一方、2つ以上になると「複数形」となり、単語の最後にsが付けられます。
私は2つのペンを持っています。
Do you know the boys?
あなたはその少年たちを知っていますか?
a[an]とtheの使い分けは別記事の「英語の冠詞「a/the/無冠詞」の違いと使い分けを5分でわかりやすく解説!」をを是非ご参照ください。
英語の冠詞「a/the/無冠詞」の違いと使い分けを5分でわかりやすく解説!
英語の名詞の種類2.集合名詞
集合名詞とは、同じ種類の人やモノの集合体を表します。
有名なものに家族を表す”family”があります。
注意点は、単数・複数どちらでも扱うことができるということ。
familyでいえば、家族という一まとまりに着目すれば「単数」扱いとなり、それを構成するメンバーに着目すれば「複数」扱いとなります。
私の家族は大家族です。
家族というまとまった集合の大きさを説明しているので、単数扱いになっています。
私の家族は皆、音楽が好きです。
家族という集団の1人ひとりについて語っているので、複数扱いになっています。
先ほど「普通名詞」の項目で説明した通り、複数形にはsが付くのが基本です。
しかし、集合名詞はこのようにsが無くても複数として使うことができるので、注意が必要です。
ものによっては、常に単数扱い、常に複数扱いとして使われる集合名詞もありますが、今のところはあまり気にしなくてOKです。
英語の名詞の種類3.固有名詞
固有名詞は、世の中に1つしか無いものを表します。
身近なところで言うと、私たちの名前が代表的な固有名詞です。
固有名詞の特徴は次の2つ。
1.語頭が常に大文字になる
英語には、文の最初を大文字にするという決まりがあります。
しかし、固有名詞の場合には目印として、文の最初でなくても大文字にします。
ちなみに、「私」を表す”I”も常に大文字ですが、ある意味これも「固有名詞」。
私は常に1人でしかありえませんからね。
私の名前は日向秀仁です。
2.複数形にすることができない
固有名詞が表すのは「世の中に1つしか無いもの」です。
そのため、複数形にすることは基本的にNGとなります。
※on Sundays(毎週日曜日)などのように、慣例的に複数形にする場合もあります。
英語の名詞の種類4.物質名詞
一定の形や区切りがなく、そのままでは1つ2つと数えられない。
そのようなものを表すときに使われるのが「物質名詞」です。
有名なものでは”water(水)”が挙げられます。
水というのは決まった形がなく、コップなどに入れない限りは1つ2つと数えることもできませんよね。
そのため、物質名詞は基本的に「1つ」を表すa[an]を付けたり、複数形にしたりすることができません。
物質名詞の量を表したい時には、much(たくさん)やa lot of(たくさんの)、some(いくつかの)、no(まったくない)などを用います。
琵琶湖にはたくさんの水があります。
He needs a lot of rice.
彼はたくさんの米を必要としています。
※日常会話では”Give me a water.「水を一杯ください」”のように物質名詞がa[an]を伴って使われることもありますが、これは慣例的な表現に限られます。多用はしないようにしましょう。
英語の名詞の種類5.抽象名詞
抽象名詞とは、具体的な形を持たず、目に見えない性質や動作、状態、概念などを表します。
有名なところでは、”love(愛)”が挙げられます。
物質名詞と同様、決まった形がなく1つ2つと数えられないため、a[an]を付けたり複数形にしたりすることができません。
量の大小を表すときには、物質名詞と同じようにmuch(たくさん)やa lot of(たくさんの)、some(いくつかの)、no(まったくない)などを用います。
母は私にたくさんの愛情を与えてくれました。
My father gave me some advice.
父は私にいくつかの助言を与えてくれました。
He has no talent.
彼には才能がありません。
英語の名詞の種類6.代名詞
英語は、同じ言葉の繰り返しを嫌う言語です。
そのため、文章の中に一度出てきた名詞は、二度目以降は「代名詞」に置き換わります。
この「代名詞」もやはり、名詞の仲間の1つです。
以下の文の太字部分がそれぞれ代名詞となっています。
こちらはジョンです。彼はカナダ出身です。
Kate has a dog. It is very big.
ケイトは犬を飼っています。それはとても大きいです。
代名詞については別記事の「【5分で分かる】人称代名詞を英語一覧表で分かりやすく解説!」で詳しくまとめていますので、そちらも是非ご参照ください。
【一覧表つき】英語の人称代名詞とは?簡単に分かりやすく解説
英語の名詞の使い方とは?
名詞の種類の次は、文中での名詞の使い方についてです。
名詞は文の骨格である「主語(S)、目的語(O)、補語(C)、前置詞の目的語」のいずれかとして使われます。
これらについては、文型について扱った別記事の「【ゼロから学ぶ】忘れてしまった人も、これで完璧! 英語の基本5文型の意味と、見分け方をわかりやすくおさらい!!」に詳しくまとめてありますので、是非そちらもご参照ください。
【ゼロから学ぶ】忘れてしまった人も、これで完璧! 英語の基本5文型の意味と、見分け方をわかりやすくおさらい!!
主語(S)になる
名詞は文の主語(S)になることができます。
反対に言えば、主語になることができるのは名詞だけです。
その本は高価です。
Science is my favorite subject.
科学は私のお気に入りの科目です。
目的語(O)になる
名詞は動詞の目的語(O)になることができます。
主語と同様、目的語になることができるのは名詞だけです。
私は3匹の猫を飼っています。
Do you know the woman?
あなたはその女性を知っていますか?
補語(C)になる
名詞は文の中で補語(C)の役割を果たすこともあります。
補語になるこができるのは、名詞と形容詞のいずれかです。
彼の名前はマイケルです。
My hometown is Saitama.
私の故郷は埼玉です。
前置詞の目的語になる
前置詞というのは、「名詞の前に置く品詞」の略称です。
そのため、前置詞の後には必ず名詞が来ます。
私は毎日そのお店に行きます。
The girl looked at that house.
その少女はあの家を見つめていました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
名詞とは、①しりとりで使うことができて、②「~は(が)」を付けられる単語でした。
また、普通・集合・固有・物質・抽象・代名詞などと分類ができ、文の中で主語・目的語・補語・前置詞の目的語として働くことがわかりました。
英語でコミュニケーションする上で、名詞は欠かすことのできない品詞です。
この記事を参考に、是非マスターしてみてください。
それでは、今後も楽しんで英語学習を続けていきましょう!
Let’s enjoy!!
日向
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