【例文つき!ゼロから学ぶ】現在完了形とは!?3つの用法を徹底復習! 秘密は”have”にあった!?基本からわかりやすくおさらい!!

【例文つき!ゼロから学ぶ】現在完了形とは!?3つの用法を徹底復習!

はじめまして!今回記事を担当させて頂く日向秀仁です。

  • 現在完了って現在?過去?どっちなの?
  • 「継続」、「経験」、「完了」の違いがわからない。
  • そもそも、何で”have”使うの?

中学の時、「現在形」、「過去形」、「未来系」あたりまでは順調だったのに、現在完了が始まった途端、英語の授業がわからなくなってしまった・・・。そんな方、結構多いんじゃないでしょうか。ギクッとした、そこのあなた。安心してください。私もそうでした。

日向秀仁

中学生時代は英語が大の苦手。統一模試で偏差値30台を出すことも・・・。高校時代に、英語が分からな過ぎて一念発起。独学で学び始めて1年後、模試の偏差値は80に乗ることも。苦手を得意にしたその経験を活かし、大学在学中より学習塾での講師として、数多くの中学生や高校生を指導。英語が嫌いな気持ちが誰よりもわかるからこそ、暗記に頼らない、何故がわかる英語学習をモットーに活動を続けています。このコーナーではb わたしの英会話さんとコラボで、「中学英語で9割の日本人の英語は十分」ということを証明すべく解説を書いています。

私は中学生当時、現在完了の意味、特に”have”の必要性が全く理解できず、「これだから英語なんて・・・」と、とりあえず機械的に暗記してお茶を濁していました。

have+過去分詞、have+過去分詞、たまにhas+過去分詞・・・。

でも、そんな暗記をする必要はありません。

現在完了の”have”はただの印ではなく、しっかり意味のある単語だったんです。そしてそれがわかれば、複雑に見える現在完了の表す意味も、無理なく理解できるようになるんです!現在完了の意味と、その有名な3つの用法について学んでいきたいと思います!

この記事では、英語がニガテだった私が、英語初心者でも安心して学びなおせるよう、現在完了とは何なのか?についてをわかりやすく解説します。意味が覚えられなかったり、継続、経験、完了の3つ用法の見分け方がわからなかったりなどで悩んでいる方は、例文を用いて0から一緒に学べますよ!

現在完了とは?haveを使う本当の理由!

現在完了では、「have [has]+ 過去分詞」という形を基本形として使います。

ところで皆さん、”have”の意味はご存じですか?
そう、「~を持っている」。有名な一般動詞ですね。

そんな一般動詞haveが、なぜ現在完了で使われているかというと、それはズバリ、現在完了が「(過去の)出来事を、(現在)持っている」という意味を表すからなんです!

過去の経験を表すのが「過去分詞」であり、現在持っていることを表すのがhave。その結果生まれたのが「have + 過去分詞」という形だったんです。そのため、この形を呪文のようにして暗記する必要はありません。暗記するのではなく、何故そうなのかを理解する。これが英語を効率良く学ぶ上での大原則です!

(※ちなみに、このことから、haveは主語がheやshe, itなどの三単現のとき、一般動詞の規則通りhasに変わります。三単現がよくわからない場合は、このカッコは読み飛ばして大丈夫ですよ!)

そのため、

I have a book. 「私は本を(今)持っています」

という現在形の文と、

I have studied English. 「私は(過去に)英語を勉強した出来事を(今)持っています」

という現在完了の文に、本質的な違いは無く、haveはいつだって「~を持っている」で良かったんです!

とはいえ、一般動詞のhaveと違い、否定文や疑問文を作るときには、助動詞のように

  • 疑問文⇒Have[Has] + 主語 + 過去分詞 ~?
  • 否定文⇒主語 + have[has] + not + 過去分詞~.

という風に語順が変化します。do/doesを使うとややこしそうですからね。

では、そんな現在完了にどうして「継続」、「経験」、「完了」の3つの意味があるのでしょう?
その理由は、過去分詞の表す「(過去の)出来事」の捉え方の違いにありました。

現在完了の3用法「継続」、「経験」、「完了」

現在完了形の「継続」用法

現在完了の中で、一番よく出てくるのが、この「継続」。

意味は「(ずっと)~している」

さて、どうしてこんな意味になるのかというと、それは過去分詞の表す過去の出来事から今までを、「ひとまとまりのもの、一連のもの」として認識しているからなんです。

例文で考えてみましょう。

I have played soccer for 3 years.

この文では、(最初に)サッカーをしたという出来事から現在までを1つのまとまりと考えていて、「過去から今までサッカーをしている(3年間)という一連の出来事を今持っている」という認識になっているんですね。

その結果、日本語に翻訳すると、「(ずっと)~している」という継続的な意味になるんです。そんな「継続」用法では、以下の表現が併せてよく使われますので、一緒に理解しておきましょう。

  • for ~ 「~(の)間」
  • since ~ 「~から/~以来」
  • How long ~? 「どれくらい長く/いつから~していますか?」

※疑問文での定型表現。答える際はfor, sinceのいずれかを使います。

それぞれを用いた例文が、以下の通りです。

I have lived in New York for 10 years.
「私はニューヨークに10年間住んでいます」

She has known him since she was a child.「彼女は子どもの時から彼を知っています」
※ここではSheが三単現のため、haveではなくhasになっています。

How long have you stayed in this city? ― For ten days.
「あなたはいつからこの町にいるんですか?」―「10日間です」

ちなみに、現在完了の継続で使う”for, since”は、使い分けに注意が必要です。

forの後には「期間」、sinceの後には「特定のある時」が来ます。

そのため、

× for yesterday 「昨日(の)間」

× since 5 months 「5か月から」

のような表現は誤りとなります。

現在完了形の「経験」用法

2番目は、「経験」用法。意味は、「(以前に、複数回)~したことがある」

どうしてこんな意味になるかというと、それは過去の出来事から今までの間を、「複数の点の積み重ね」として捉えているからなんです。

例文で考えてみましょう。

I have visited Nara 5 times.

この文では、「私が奈良を訪れた」という出来事が、今の時点で5回分、つまり「5つの点として存在している」という認識になっているんですね。その結果、日本語に翻訳すると、「(以前に、複数回)~したことがある」という経験回数を語る意味になるんです。

そんな「経験」用法では、以下の表現が併せてよく使われますので、一緒に理解しておきましょう。

  • once 「1回」
  • twice/two times 「2回」
    ※「3回」以降は全て”数詞+times”となります。
  • many times 「たくさんの回数/何回も」
  • How many times ~? 「どれくらいたくさん/何回~したことがありますか」
    ※経験の回数を尋ねる決まり文句。”How often ~?”としても、ほぼ同じ意味です。
  • ever 「(今までに)~したことがありますか?」
    主に疑問文で使う表現です。
  • never 「一度も/決して~したことはありません」
    ※主に否定文で使う表現です。

「継続」のときと比べると、数が多いですね。例文でしっかり確認しておきましょう。

I have heard that song once.
「私はあの歌を一度聞いたことがあります」

They have come here twice/two times.
「彼らは2回ここに来たことがあります」

My family has moved many times.
「私の家族は何回も引っ越しをしてきました」

How many times have you cooked?
「あなたは何回料理をしたことがありますか?」

Have you ever been to London?
「あなたは今までにロンドンに行ったことがありますか?」

I have never eaten natto.
「私は一度も納豆を食べたことがありません」

ちなみに、例文の中でも使われている”have been to~”という言い方は「~へ行ったことがある」という意味ですが、これを”have gone to~”としてしまうと「~へ行ってしまった」となってしまうので、要注意です。

×I have gone to Hokkaido 5 times. 「私は5回北海道に行ってしまった」

現在完了形の「完了」用法

3番目の用法が「完了」です。意味は、「~したところ/してしまった」

どうしてこんな意味になるかというと、前の2つの用法とは異なり、過去から今までを繋がりとして見るのではなく、「過去から続いた出来事が(今)終わった」ということに着目しているからなんです。

例文で考えてみましょう。

I have finished my homework.

この文では、「宿題を終わらせた」という出来事が、今の時点で終わっていて、「終わった出来事を今持っている」という認識になっているんですね。その結果、日本語に翻訳すると、「~したところ/してしまった」という完了を報告するような意味になるんです。

そんな「完了」用法では、以下の表現が併せてよく使われますので、一緒に理解しておきましょう。

  • just 「ちょうど~したところです」
  • already 「既に/もう~してしまいました」
  • yet 「もう~しましたか?」(疑問文)/「まだ~していません」(否定文)
    ※否定文と疑問文で、意味が変わるので注意です。どちらの場合も、基本的に文末につきます。
    ※alreadyとyetのそれぞれに「もう」があってややこしいですが、alreadyは肯定文でしか使わず、yetは否定文と疑問文でしか使いません。

それぞれを用いた例文が、以下の通りです。

I have just arrived at the station.
「私はちょうど駅に着いたところです」

He has already left for Okinawa.
「彼は既に沖縄に発ちました」

Have you seen the new film yet?
「あなたはもうその新作映画を観ましたか?」

We have not found a new member.
「私たちはまだ新しいメンバーを見つけていません」

ちなみに、先ほど「経験」のところで触れた”have gone to~”は、用法としてはこの「完了」に属します。改めて、”have been to~”と”have gone to~”の意味の違いには注意しておきましょう。

以上のように、現在完了の意味を「継続」、「経験」、「完了」に分けて考えてきましたが、このような分類はあくまで手段であって、目的ではありません。

そもそも、ネイティブはこれら3つを分けずに、同じものとして捉えているはずです。分けるのはあくまで、日本人にわかりやすくするために過ぎません。

3つの用法に分けることに必要以上にとらわれず、現在完了の根底の意味、「過去の出来事を今持っている」というイメージを忘れないようにしましょう!

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、「現在完了」について、基本からおさらいしていきました。

苦手に思っている方が多い現在完了ですが、「過去の出来事を今持っている」という意味だということがわかれば、単なる固定的な決まり文句などではなく、生き生きとした表現として理解できるようになるはずです。

今回学んだことをもとにして、改めていろいろな文章と触れることで、是非「現在完了」を味方につけていきましょう!!

Let’s enjoy!!

日向秀仁

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