看護師が自分にあった英会話スクールを探す時に留意しておきたい5つのポイント

看護師も英語を学ぶ必要がある時代

こんにちは。
Oyakottoです。

最近日本を訪れる外国人がどんどん増えています。いわゆるインバウンドが日本全体で右肩上がりで増えているのはどうしてでしょうか？もちろん東京オリンピックを控えていることもあるのですが、国を挙げて外国人旅行客の誘致に力を入れていることが背景にあると考えられます。このため実は医療現場でも、英語が必要になる場面が増えている状況にあります。だからこそ、看護師であっても英会話を学ぶ必要がますます高まっているということなのです。

病院は病気の人や体の調子が悪い人が来るところで、日々本当に忙しいので、外国人の患者さんが来たときに症状や主訴を正確に理解する必要があるといわれても、英語が分からないとどうにもならず、困ってしまうことになります。ドクターも英語が必要ですが、看護師さんも英語を話せないと対応できません。患者さんの来院時、診察時、処方箋を出すとき、支払いをお願いするときなど、様々な場面で英語を使ったコミュニケーションができる必要性が高まっていることが理解できます。こういう状況なので、ただでさえ忙しい看護師さんの中にも、英会話を学びたいという方が増えています。

看護師向けの英会話スクールってそもそもある？

看護師向けに英語を学ぶ必要性が高まっていることは分かりましたが、では看護師向けに英会話を学ぶスクールのようなものは世の中にどのくらいあるのでしょうか？

一般的な英会話を学ぶコースに通っても、医療や看護現場で使う会話を教えてはくれるかというと、あまり期待できません。この辺に詳しいスクールじゃないと、この分野は難しいのではないでしょうか。

ここでは東京及びその近辺でどんなものがあるか、ちょっとだけご紹介していきます。

看護師が学べる英会話スクール！

bわたしの英会話 / b is for Hospital

https://www.b-cafe.net/

女性専用の英会話スクールというユニークな学校です。

スクールによると、日中に通っているお客さんの1割近くが看護師か医師と病院で働いている方なのだそうです。

そこで、実際の病院で展開されるシチュエーションに合わせた全10回の英会話レッスンのコースを開発したそうです。

「b is for Hospital」というコースです。

https://www.b-cafe.net/hospital

ブルームスデイ英会話教室

http://www.bloomsday.jp/classes/medical/

「医療現場向け実践英語クラス」を開設しています。

週1回月4回のコースで、一般的なスモールトークもできるようになることに加えて、医療における指示確認ができるよう練習するのだそうです。医師、看護師だけでなく、放射線技師や臨床検査技師など幅広い職種に対応しているとのことです。なお忙しい医療従事者向けにオンラインレッスンも可能になっています。これはうれしいですね。

IPEC看護英語

https://nurse.ipec.or.jp/

看護英語教育に特化した珍しいスクールです。看護英語のセミナー、プライベートレッスン、オンラインレッスン、教材の開発を行っているほか、看護英語の資格試験であるTOPEC看護英語試験を運営しています。これは、NPO法人プロフェッショナルイングリッシュコミュニケーション協会が実施する「職業分野別英語コミュニケーション試験」のうち、看護分野の英語試験であり、看護師や看護学生、その他医療従事者が、日本の医療現場において、看護業務に関連する基本的な英語運用能力を測定するものです。

インタースクール

http://www.interschool.jp/medical/

インタースクールは、日本で有名な通訳者養成学校であり、ここから多くの卒業生が国際会議などでの同時通訳者としてデビューしています。ここに日本初の医療通訳者コースがあります。インタースクールのノウハウであるプロの通訳養成のノウハウと、国際外来を持つ医療機関に欠かせない医学知識を学べるコースです。医療通訳のニーズが高まっていることも背景にあるようです。そもそもインタースクールは厳しい訓練を科すことで有名で、ここのコースに取り組めば実力が付くと評判が高いスクールです。

CBMS医療英会話ラーニングプログラム

http://cbms.jp/

常設のスクールではありませんが、医療英会話に特化したセミナーや学習会を開催しています。一般財団法人グローバルヘルスケア財団という団体が運営しています。国際医療英語認定試験(CBMS: Certification for Bilingual Medical Staff)や、医療英語教材などの開発を行っています。

NPO法人医療英語学習支援協会

http://melsa-japan.org/

ここも常設のスクールではありませんが、都内で医療英会話に関する定期的なレッスンを開催しています。マンツーマンではなく集団での学習会です。専門知識に応じ外科系と内科系に分けて専門知識を英語で理解できるスキルが身につくような講座を提供しています。

英会話スクールを探すときに留意しておきたい５つの留意点

以上、医療看護現場で使う英語を学べるスクールをいくつかご紹介しましたが、これに限らず、他にも対応しているスクールがあるかもしれません。ただ、医療看護知識を踏まえたレッスンとなると数が限られてきます。看護師さんとして、どこまでの知識が必要なのか、英会話能力が必要なのか？によっても違ってくるかと思います。

ご紹介したようなところに通うのか、それともまずは一般的な英会話スクールに通って英会話力をつけてから専門知識に移っていくのか、どちらにするか考えておくと選びやすくなるのではないでしょうか。

英会話スクールを探すときに、特に留意しておいた方が良い点を、5つに絞って簡単に説明していきます。

１．初心者にも親身になって教えてくれるか

英語を学ぶのが初めてや、苦手意識を持っているなどの場合、看護師さんにも親身になって教えてくれるかどうかは、とても大事なポイントです。その場で疑問を解決してくれる、間違っていれば丁寧に指摘してくれて正しい言い方を教えてくれるなど、初心者にとっては親身に教えてくれるかどうかはとても大切なポイントです。

２．リラックスできる雰囲気や配慮がされているか

忙しくて正直疲労がたまっている看護師さんとしては、英会話スクールに通うことがかえって疲労をためるものになるのは避けたいところです。レッスンを受けて、教室の室内でリラックスできるようだと、通いやすくなりますよね。美味しいコーヒーや紅茶、アロマ、リラックスできる音楽、ソファー、目に優しい照明など、こういった点もそろっていればベストです。

３．急なキャンセルにも柔軟に対応してくれるか

看護師さんも急なシフト変更などで予約をキャンセルしなければならない場合がよくあるのではないかと思います。普通なら直前キャンセルは受講扱いになってしまいますが、こういうことに、できれば柔軟に対応してほしいところですね。ただこれは講師側の準備もありますので、必ずしも絶対にそうじゃなきゃだめ、ということになると、選べるスクールが限られてしまいます。もしできれば、という話だと考えておきましょう。

４．医療看護知識や経験を持つ講師がいるか

こういう講師がいたらパーフェクトですし、この分野に特化したコースがあれば最高ですね。数は限られてきますが、医療看護に対応したスクールもあります。ただその場合でも、講師が日本人、というケースも少なくないようです。外国の医学系大学に留学経験がある、あるいは海外の病院に出向経験のある日本人が講師を務めているケースもあります。一般の英会話スクールではちょっと難しいかもしれませんが、スクール側に問い合わせてみて確かめてみましょう。

５．通いやすい立地にあるか

これは外せない条件でしょう。あまり遠くだとちょっと通いずらいですし、疲れが余計にたまりそうですし。できれば駅前からそんなに離れていないところに立地していてほしいですよね。シフトが終わってから通いやすいところ、というのがポイントです。

まとめ

いかがでしたか？看護師さんが英会話を学ぶ場合、医療看護知識に特化した内容を本格的に学ぼうとすると選択肢は限られてきますが、医療看護に特化したスクールも一部にあるので、選択肢はあることが分かりました。そして、医療看護分野専用の英会話資格試験があることが分かりました。

一般の英会話スクールで基礎を学んでからでもよいと思いますが、医療看護の現場で求められる英語表現を一日も早く身に着けるには、そうした資格試験を受けてみるのもよい方法ではないでしょうか。英会話力と外国人の患者に応対できる能力の両方を身に着けることができれば、どこの病院からも頼りにされる看護師さんになるでしょうし、キャリアップにもつながるかもしれませんね。目指すゴールが一つでも具体的であれば、モチベーションが高めやすく、学習効率も上がります。

ここでご紹介した内容が看護師さんの英会話力を高めるうえで参考になれば幸いです。頑張ってください！

Oyakotto