こんにちは。
b わたしの英会話の大山です。
先日、社内でYouTubeのチャンネルを立ち上げることになって
収録をしていました。
その時のネタが「英語の空耳アワー」。
タモリさんに怒られそうですが(笑)英語を聞いていると日本語のように聞こえるものが数多くあります。
代表的な空耳の一つが今日のタイトルとなった、
掘った芋いじるな
さて、これ、英語では何を言い表すでしょう?
実は、“What time is it now?”だそうです。
最近では”What time is it now?”自体あまり言うフレーズではなく、レッスンパートナーに聞くと、最近は”Do you have the time?”が多いよ!とのことです。
さて、この空耳アワー。
実は作ったのはジョン万次郎さんだそうです。
この名前を聞いて「あ、ジョン万次郎知ってる?」という人はすごい!
ちょっとした歴史好きの人でしょう。
今年、NHK大河ドラマの『西郷どん』を見ている方はご存知かもしれません。
当時は英語辞書もない時代。
ジョン万次郎はどのように英会話を習得したのでしょう?
彼の苦労を見ていると、いかに今の私達が恵まれているかがわかります!
私たちが学ぶ上でもとても励ましとなります!
ジョン万次郎って?
日本の名前は中浜万次郎(日本名・本ブログでは便宜上以下、ジョンで記載します)。土佐(高知)の漁師の家に生まれました。
生い立ち~漂流
14歳の時に、ジョンは漁船に乗り出港。
漁に出ていたときに嵐にあい、漁師仲間4人とともに遭難してしまいます。
数日間の漂流のすえ、無人島にたどり着いたジョンたち。
ここで143日間の無人島生活を送ります。
143日無人島生活ってロビンソン・クルーソーもびっくりですね。
ジョン万次郎、アメリカへ
無人島での生活をしている時に、ジョンたちはアメリカの捕鯨船、ジョン・ホーランド号に発見され救助されます。
当時の日本は幕末、まだ鎖国をしています。
アメリカ船が日本へ送還することもできないため、仲間たちとハワイへ行くことになりました。
なかでもジョンはアメリカ本土に行くことを決意します。
そのきっかけは、船長のホイットフィールドとの人間関係。
ホイットフィールドはジョンの聡明さに惚れ込んで、ジョンを養子にします。
ジョン万次郎、英会話をマスターする
マサチューセッツ州で生活をはじめたジョン。
努力家でもあったジョンは、努力を惜しまず、オックスフォード学校やバーレット・アカデミーに進学。英語・数学・測量・航海術・造船技術などを学びますが、首席(一番の成績)をとりました。
英語辞書もないので単語の意味を学ぶこと自体今の私達と比べて遥かに難易度が高いのに、これはすごいことですね。
ジョン万次郎、日本に戻る
その後、ジョンは日本に帰ることを決意します。
まず、帰国するにもお金が必要。
時はゴールドラッシュのカリフォルニア。
なんと、ジョンはここで数ヶ月金鉱で金を採掘する職に就きます。
ここで得た資金でハワイへ。土佐の漁師仲間と再会すし、ともに上海行きの商船に漁師仲間と共に乗り込みます。
日本はまだ鎖国ですので日本に寄港できません。
そこで、金堀職人として稼いで購入した小舟(アドベンチャー号)で琉球(沖縄)に上陸します。
ここで薩摩藩の官司に捕まり尋問を受けます。
ただ、ラッキーだったのは薩摩藩の藩主は島津斉彬。
斉彬は西郷どんにも出てきますね。
開明的藩主でもある斉彬はジョンの英語・造船知識に注目します。
後に薩摩藩の洋学校(開成所)の英語講師にもなってますよ。
その後は、生まれ故郷の土佐藩、幕府にも重用され彼の門下には後の三菱グループ創設者の岩崎弥太郎や、あの坂本龍馬もジョンから多大な影響を受けたと言われています。
コレはすごい!ジョン万次郎の英会話学習法
読んでて波乱万丈の人生ですよね。
もし、船が難破することがなければジョンは一生を漁師として終えていた可能性が高いです。
それが漂流し、偶然アメリカ人が発見したことで彼と日本の運命は大きく変わりました。
当時鎖国から開国へと動いた日本がまっさきに行ったこと。
それは、260年の鎖国の間に欧米諸国と差がついてしまった科学技術などを早急に吸収し追いつくこと。
そのためには当時既に世界第一の言語となっていた英語ができる人材は貴重でした。
先生が誰もいない学習・・・
ジョンはそもそも日本にいた時に基本的な教育を受けていなかったと言われています。したがって、アメリカでの生活を通じて体で英語をマスターしています。
特に、自然科学や法律などでは近代に完成した学問であるため
当時は英語から日本語にするためには、日本語の中に概念としてないため非常に苦労したと思われます。
この問題は、ジョンに続いて福沢諭吉はじめ明治の知識人たちが、漢字の当て字をつくることで急速に解決します。
ジョンは体で英語を覚えています。例えば発音。
カタカナ英語もなかったため、耳で聞こえたことをそのままカタカナに当てはめています。
先程の「掘った芋いじるな」もその1つですね。
他にも、
「New York」=「にゅうよぅ」
「night」=「ナイ」
「morning」=「モヲネン」
「evening」=「イヴネン」
「think」=「センカ」
「question」=「コシチャン」
「How much? 」=「ハマチ」
「yellow」=「ヤロ」
などは、カタカナ英語で私達が見るものよりより正確に見えますね。
実際、私達も「掘った芋いじるな」をレッスンパートナーのJennyに話したら通じました(笑)。
福沢諭吉はこうやって英会話を習得した!!
ジョンの英会話習得はかなり珍しいケースですね。
そもそも、まだ、英和・和英辞典がない時代で、英語の単語の中には日本語に概念としてないものも数多くありました。
例えば、私達が何事もなく使っている英単語の“economy”。
経済という意味ですね。
経済学の概念は17世紀に誕生しているため当時鎖国していた日本には単語の概念がありません。
そこで、”economy”=、「世を經(おさ)め、民を濟(すく)う」学問。
ここから、「経世済民」となり、略して「経済」になったと言われています。
ちなみに、こうした苦労をしながら英会話を習得した福沢諭吉の学び方を以前エントリしてますので合わせて読んでみてくださいね。
英語学習の土台は独学から!
いかがでしたか?
英会話教室やオンライン英会話で自己投資をすることも大事ですが、いずれにせよ、まずは独学で英語を学ぶ習慣を身につけることが大事ですね。
ゴン太
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まとめ – 現代人もジョン万次郎にまけずに英会話頑張ろう!
いかがでしたでしょう?
ジョン万次郎の苦労を見ていると、私達の環境はかなり恵まれていると言えますね。
ジョン万次郎が見たら羨むこと間違いなしです。
笑われないように、私達も頑張るしかないですね。
ありがとうございました!
PS:
ジョンみたいな苦労をしないでまずは旅行やちょっとした会話ができれば大丈夫・・・。そんな方はbの体験レッスンで自分の会話力をチェックしてみましょう。
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