はじめまして!今回記事を担当させて頂く日向です。
今回は英語の「不定詞」について分かりやすくご解説します。
「不定詞」というと中学2年生で習う内容ですが、このような疑問がありませんか?(^^)
・「動詞の原形」って、どうして原形なの?
・不定詞の名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法、何がどう違うの?
このように疑問が多い「不定詞」なんですが、実は英語ではとっても頻出します。
「でも、見分けたりとか、意味がいろいろあったりとか、なんだか面倒臭そう…」
そう思っているあなたは、ちょっと待ってください!
不定詞というのは、実はそこまでややこしいものではないんです。
不定詞のイメージが理解できれば、今まで掴めなかったネイティブ独特の感覚もわかって、より英語世界が生き生きしたものとして見えてきますよ!
日向秀仁
不定詞の「to do」とは?イメージで理解しよう
不定詞と言えば
です。
学校の先生に言われるがままに暗記していた人も多いかと思いますが、なぜ「toと動詞の原形」を使うか考えたことありますか?
今まで考えたこともない人が多いかもしれないですね(^^;)
不定詞でなぜ「to + 動詞の原形」を使うかは、今からご紹介する2つのイメージをすると分かりやすいです。
②動詞の原形は「まだ~していない/これから~する」というイメージ
それぞれ詳しく見ていきましょう(^^)
不定詞の「to do」のイメージ1:「~へ向かう」
「to」といえば、不定詞以外にも使いますよね。
場所などの前につけて、目的地や方向を表す文法はお馴染みだと思います。
私はその会社に行く。
Turn to the left.
左へ曲がってください。
My house is to the south.
私の家は南を向いています。
実は不定詞の「to」も、これらと同じイメージなんです。
つまり「to + 動詞の原形」は
「(動詞の原形が表す)~することに向かう」
ということに過ぎないんです!
実際の例文で見てみましょう。
⇒「私は”リンゴを食べることに向かう”ことが欲しいです」
⇒「私はリンゴが食べたいです」
Please give me something to drink.
⇒「“飲むことに向かう”何かを私にください」
⇒「何か飲み物をください」
I went to the gym to exercise.
⇒「“運動することに向かう”のに、私はジムに行きました」
⇒「私は運動するために、ジムへ行きました」
いかがですか?
3つの文で訳し方はそれぞれ違いますが、そのイメージは全て「(動詞の原形が表す)~することに向かう」だということが、分かっていただけたかと思います(^^)
不定詞の「to do」のイメージ2:動詞の原形=「まだ~していない/これから~する」
「動詞の原形」とは動詞が形を変えずに、元のままの形をしていることを指します。
というのも、英語では動詞がよく形を変えるんですね。
たとえば「play」という動詞を例にとってみると、
plays(三単現での現在形)
playing(現在分詞刑)
played(過去形/過去分詞形)
などといった感じですね。
今は話がズレてしまうので、原形以外の細かい部分は、あまり気にしなくて大丈夫ですよ(^^)
そして原形とは動詞がこのように形を変えずに、元のままであること。
つまり「まだ何にも変化していない状態」ということなんです。
このことから動詞の原形は、「まだ~していないこと/これから~すること」という未然の状態、未確定のことを表すときに使うことができるんです。
これは今回の不定詞に限らず、英語で使われる「動詞の原形」全般に言えますので、ぜひ覚えておいてください。
他の文脈でも役立つはずですよ。
では先ほどと同じ例文で、見方をちょっと変えて確認していきましょう。
⇒「私はリンゴが食べたいです」
⇒「まだリンゴを食べていない/これからリンゴを食べる」
Please give me something to drink.
⇒「何か飲み物をください」
⇒「まだ飲んでいない/これから飲む」
I went to the gym to exercise.
⇒「私は運動するために、ジムへ行きました」
⇒「まだ運動していない/これから運動する」
いかがですか?
3つ文の不定詞で、動詞の原形が全て「まだしてない/これからする」ことを表していることがお分かりいただけましたか?
以上の2点から、不定詞というのは
「”まだしてない/これからする”ことに向かうこと」
を表していて、そのためにtoと動詞の原形が使われているんですね。
次に不定詞でよく言われる「3用法」について確認していきましょう。
苦手だって人も大丈夫(^^)
今ご説明したイメージを使えば、しっかり理解できるはずです!
不定詞の3用法とは?(名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法)
それぞれの名前と、代表的な訳し方は以下の通りです。
②形容詞的用法「~するための/~すべき」
③副詞的用法「~するために/~しに」
では、1つずつ順に確認していきましょう(^^)
不定詞の3用法①:名詞的用法
不定詞の名詞的用法は「~すること」という意味で、すぐ前の動詞の目的語になったり、補語になったりします。
しかし、そんな小難しく考える必要はありません。結論から言ってしまえば、
「すぐ前に(他)動詞があったら、名詞的用法」
これだけです。
他動詞とは目的語をとる動詞のことですが、ここでは「何を(が)?」とツッコミが入れられる動詞と思ってください。
たとえば
play「する」⇒何を?と聞ける⇒他動詞
walk「歩く」⇒何を?と聞けない⇒自動詞
という感じですね。
では、実際の例文を見て、確認していきましょう。
私の母は、家の近くを歩くことが好きです。
この文の動詞「like」は「~を(が)好き」という他動詞です。
「to walk」以下の部分は、「歩くこと」という名詞的用法になっています。
私は海外へ行くことを決めた。
動詞はdecideの過去形decidedで「~を決める」、「何を?」とツッコミが入れられるので他動詞です。
よって「to go abroad」も名詞的用法です。
不定詞の3用法②:形容詞的用法
形容詞とは名詞を修飾する語句のことで、日本語で言うところの「うれしい/かわいい/青い/ねむい」などの「~い」で終わる言葉と同じ意味です。
不定詞の形容詞的用法も、難しく考える必要はありません。
これも、結論を先に言ってしまえば
「(すぐ)前の名詞を修飾(説明)していたら、形容詞的用法」
では、実際の例文で確認してみましょう。
私はあなたに伝えることがあります。
不定詞の「to tell you」の前に「something」という名詞があり、「伝える(ための)何か」という風に意味を説明していますね。
したがって、これは形容詞的用法となります。
私は今日やるべき課題がたくさんあります。
不定詞の「to do」の前にはhomeworkという名詞があり、「やる(ための/べき)課題」という関係が成り立ちますね。
よって、これも形容詞的用法です。
不定詞の3用法③:副詞的用法
副詞とは厳密に言えば「名詞以外の品詞を修飾するもの」となりますが、ここでは「動詞(たまに形容詞)を修飾する言葉」と理解していただければ大丈夫です。
副詞的用法は
「直前が名詞で、それを修飾(説明)していなかったら、副詞的用法」
これでOKです。
例文で確認してみましょう。
私は週刊誌を買うために、よくその本屋さんへ行きます。
不定詞の「to buy weekly magazines」の前は、「bookstore」という名詞ですが、「週刊誌を買う(ための)本屋」というのは意味的におかしいですよね。
これは「bookstore」を説明しているのではなく、「go」を修飾していると考え、副詞的用法となります。
飛行機に乗るのに、パスポートを持って行かなきゃいけないよ。
不定詞の「to get on the plane」の前は「passport」という名詞ですが、「飛行機に乗るためのパスポート」はおかしいですね。
(※違和感を覚えない方は、パスポートが飛行機専用でないことを考えてみてください)
したがって、ここでは「take」を修飾している副詞的用法だと考えられます。
まとめ
いかがでしたか。
今回は苦手に思っている方の多い「不定詞」について、基本から確認をしていきました。
その基本イメージは「まだしてない/これからすることに向かう」であって、それ以上でもそれ以下でもありません。
また3つの用法が出てきましたが、これらについては、慣れないうちはそこまで気にする必要はありません。
品詞に分類することは、目的ではなくて、あくまで手段です。
分類することよりも、生きた言葉として「不定詞」を捉えることの方が大切です。
ぜひ今回学んだことをもとに、もう一度不定詞を見直してみてください。
今まで無味乾燥で、ただ覚えるしか無かった表現が、イメージに溢れた表現に生まれ変わって見えてくるはずですよ。
それでは、今後も楽しんで英語学習を続けていきましょう!
Let’s enjoy!!
日向
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