「英語には音読が良いって聞くけど、私のやり方は間違ってないかな?」
「音読の正しいやり方のコツが知りたい!」とそんな風に考えていませんか?
英語の勉強方法を調べると必ず出てくるのが音読です。
ですが、独学でやろうと思うと不安になることは多いです。
この記事では独学でも失敗せずに音読を始められる方法をお伝えします。
この記事を担当している「b わたしの英会話」の田中です。
海外で働ける英語力を独学でなんとか身につけました。
その後はオンライン英会話スクールや英会話サークルなどに入り趣味でも英語の勉強をしています。
私の経験を活かして、独学からスクールまで効率よく学習できる方法を紹介します。
そもそも英語の音読とは?リスニング力、スピーキング力との関係も解説
音読のやり方やコツを紹介する前に「音読とは?」という部分から英語力との関係まで丁寧に解説します。
そもそも英語の音読とは?
英語学習の音読とは英語を見ながら自分で声に出して読むことです。
小さい頃に国語の授業で朗読をした経験があると思いますが、それを英語でやるのが英語の音読です。
ですが、朗読とは違い相手がいなくても大丈夫です。
自分一人で声に出して読む。
それが音読です。
ただ声に出して読むだけの音読のなにが良いのでしょうか。
音読のメリット・デメリットを説明していきます。
音読による英語学習のメリット・デメリット
初めにお伝えしておきますが、音読学習にもデメリットがあります。
それが次の2つです。
・音読できる環境が必要
普段から声に出し慣れていないと、英語を声に出すだけで疲れてしまいます。
私も初めのころは30分も続けられず辞めてしまいました。
ただし、慣れてしまえばいくらでも続けられるようになります。
音読できる環境も必要です。
いざ音読しようと思っても、誰にも聞かれない環境を整えないとちょっと恥ずかしくて声が気になってしまうものです。
恥ずかしいうちは大きな声を出さなくてもいいので、まずは声を出すことに慣れてみましょう。
2つのデメリットはどちらも簡単に乗り越えられそうに思えますが、やってみるとなかなか大きな壁だと分かります。
多くの人が音読に挫折してしまうので、まずは続けることだけ意識してやってみましょう。
壁を乗り越えたらすごいメリットが待っています!
・英語が聞こえるようになる
・英語を文章で話せるようになる
音読をすると英語の理解力があがって、リスニング力やスピーキング力も向上します。
音読は一石三鳥の勉強法です。
では、なぜそんなにすごい効果が得られるのでしょうか。
ここから音読の効果や失敗しないやり方について詳しく説明していきます。
ですが、その前に英語が話せる自分を想像してみてください。
音読による英語力UPの効果はとても大きく、音読することで今想像してもらった理想の自分に一歩近づけます。
とてもわくわくしませんか?
この記事に書いてある注意点等をまもりながら音読をして、理想の自分に近づきましょう。
英語の音読で得られる3つの効果とは?
音読学習をすることで得られる効果は次の3つです!
・リスニング力の向上
・スピーキング力の向上
なぜ音読をすることで様々な英語力が向上するか説明していきます。
音読で瞬時に英語が理解できるようになる理由
英語の語順は日本語と異なるので、黙読しようとするとどうしても日本語の順番に合わせて訳しながら読んでしまいます。
ですが、音読では英語を英語の語順で理解する必要があります。
なぜなら、音読では頭の中で英語を日本語に訳す時間がないからです。
英語を英語の語順で瞬時に理解していかないと、どんどん声が先に進んでいってしまいます。
最初は英語の語順で理解できないため、音読では意味が全く頭に入ってこない状態になります。
ですが、音読を続け、英語を英語の語順で訳すことに慣れてくるとだんだんと意味が頭に入ってくるようになります。
なぜなら、いちいち日本語に訳すのではなく読んだところから英語のまま意味を理解できるようになるからです。
その効果は長文読解にもリスニングにも現れ、日本語に訳す前に瞬時に英語を理解できるようになってきます。
なぜなら、今まで「英語 ⇒ 和訳 ⇒ 語順整理 ⇒ 理解」という流れで英語を読んでいたのが、「英語 ⇒ 理解」となるからです。
短い文なら英語を英語のまま理解しても、日本語に訳しながら読んでも差が出ません。
ですが、長くなるほど理解にかかる時間の差が大きくなります。
音読でリスニング力が向上する理由
音読でリスニング力も向上する理由を説明する前に、リスニング力についてお伝えします。
この記事ではリスニング力を次の4つの段階に分けます。
2.短い文章が聞こえる
3.短い文章の意味が理解できる
4.より長い文章が聞こえ、理解できるようになる
音読は上の4つ全てに効果があると言われていますが、音読により最も効果が大きいのが「3.文章の意味が理解できるようになること」です。
「なんとなく単語は聞こえている気がするけど、意味が理解できない。」という経験はありませんか?
私もそうでしたが、リスニングでは聞こえているのに理解が追いつかないので聞こえていない気がすることが多いのです。
上でも説明したように、音読をすると瞬時に英語を理解する力がつきます。
そのため、なんとなく聞こえているけど理解できないという人は音読をすることで激的にリスニング力が向上します。
もう1点忘れてはいけない音読の効果は英語のリズムが体に染みこむことです。
英語の流れやリズムを身をもって覚えられるので、聴きながら文の構造や使われる単語が何となく予測できるようになります。
そのため、全く知らない文章のリスニングでもとても聴きやすくなるでしょう。
音読でスピーキング力が向上する理由
音読ではスピーキング力も向上します。音読をたくさんするようになると、英語のリズムが身につき何となくでも喋れるようになります。
「口が英語を覚えている」ような感覚です。
歌を覚えるとき初めはなかなか歌えないですが、歌えるようになると何も考えなくても口ずさめてしまうのと同じ感覚です。
口が英語を覚えると、文章の構造を考えてから話さなくてもパッと文章が浮かぶようになります。
英語に慣れてないうちは言いたいことを考え、英単語を考え、文法を考え、正しく並べます。
音読をして英語のリズムが掴めると文法を考える時間を減らせます。
この状態になれば単語の知識を増やすだけでも、どんどん英語がしゃべれるようになります。
英語の音読のおすすめ練習方法をご紹介!
なぜ音読がいいのか説明してきましたが「実際にどうやればいいの?」と思う人も多いでしょう。
独学で長年音読をしてきた私が感じた効果的なやり方は次の3つです。
・触れた英語は全て1度は音読する。
・音読勉強用の教材は20回×3セットは音読する
詳しく説明します。
音読をするときは必ずはっきりとした声で、誰かに読み聞かせるようにやりましょう。
そうすることで実際にしゃべるときも普段の音読と同じことをすればいいだけになります。
そのため、わざわざスピーキングの練習をする必要が減り、効率的に英語を学習できます。
音読のすごい効果はここまで説明してきた通りです。
すごい効果を最大限に得るためにも、あなたと出会った英文は全て音読してあげましょう。
短い文章も長い文章も音読してあげることで全てがあなたの英語力の向上に繋がります。
最後に音読で最も重要なことをお伝えします。
それは同じ文章を何度も音読してください。
全ての文章をする必要はないですが、音読勉強に使う英文は1日に最低20回を別日程で3セットは繰り返してください。
そうすることで飛躍的に効果があがります。
おすすめは勉強した日に1セット、次の日の勉強前に1セット、1週間後に1セットで合計60回を最低でも行うことです。
また、音読に慣れてきてプラスαやりたいという方は徐々に早口にしてみましょう。
これは理解力の向上に繋がります。
早く読むほど、英語を英語のまま理解する必要が出てきて、その分だけ理解力があがります。
実際のスピーキングだと、ゆっくりでも皆聞いてくれますし、スピーキングの速度が遅くても問題ありませんが、理解速度は早くしないと相手の言っていることが分からず会話に入れなくなります。
音読に適したテキスト選びのコツ
「よし、音読しよう!」と思ってもテキストに迷う人もいると思います。
私がテキストを選ぶ際に基準にしていたのが次の3つです。
・短い長文(3~4段落くらい)
・話したい分野のテキスト
音読しにくい文章はスピーキングでも使うことは少ないですし、リスニングでも聴くことは少ないです。
そのため、できるだけ優しい文章のテキストがおすすめです。
私は文章形式のものを選んでいましたが、会話形式の文章でもいいかもしれません。
また、音読は大変疲れるので短すぎず、長すぎず、1回3分くらいで音読できるものを選んでいました。
文章の内容は興味のあるものや今後使いそうな分野の文章が良いでしょう。
例えば仕事のために英語の勉強をしているのであれば近い業界の文章や、ニュースなどの文章です。
旅行で使いたいならTOEICのような地図や問い合わせなどの文章がおすすめです。
分野があうなら大学受験用のテキストもおすすめです。
和訳や、和訳のコツ、文の塊、代名詞の説明、文法・構文の説明などとにかく詳しく解説が書かれているので、それを意識しながら音読すれば効果は倍増です。
音読でありがちな失敗
音読の良い部分や、やり方を分かっていただけたと思います。
続いて音読でありがちな失敗や、音読に関する疑問に答えていきたいと思います。
音読にありがちな定番の失敗が次の3つです。
・同じ文章を読まない
・ただ声に出して読む
発音にこだわりすぎる
音読学習のデメリットでもお伝えしたように音読を続けるハードルはとても高いです。
なので、発音までこだわるとさらにハードルが高くなってしまいます。
音読学習中は発音にこだわりすぎることはやめましょう。
「変な発音の癖がついてしまうのでは?」「意識しないとリスニング力が向上しないのでは?」と不安な方もいると思います。
たしかに発音を意識した方が効果は高まりますが、音読でそれを行うのは効率が悪いです。
音読では理解力の向上や英語のリズムを覚えることを目的とし、実際の音に関してはリピーティングやシャドーイングで修正していくというのが最も効率的で、続けるのも楽でしょう。
同じ文章を読まない
音読をしているのに効果がでないと相談してくる人に多いのが、1つの文章の音読回数が少ないことです。
音読は文章の構造を瞬時に把握したり、英語を英語の語順で理解するために行っています。
そのため、構造・意味・リズムなどをしっかり理解している文章で勉強することでより効果が高くなります。
数回の音読だけで次の文章へ行ってしまうと、構造やリズム、英語を英語の語順で訳すコツなどがいまいち掴みきれず効果が薄くなってしまいます。
そらんじれるくらい1つの文章を徹底的に音読しましょう。
ただ声に出して読む
音読は回数も大切ということはお話ししましたが、慣れてくると全く関係ない別のことを考えながら音読を出来るようになります。
それでは音読をしている時間がもったいないので、音読するときは構造を考えながら読んだり、意味を考えながら読んだりとにかく読んでいる英文に集中しましょう。
音読中に何を考えればいいか迷ってくることもあると思います。
その時は、難しいことは必要ありません。読んでいる文章のことを何でもいいので考えながら読みましょう。
具体的な英文を用いた練習
ここまで、音読の効果から方法まで詳しく説明しました。
最後に具体的な英文をみて私がどのように音読しているか紹介します。
STEP1 まずは音読
いきなりですが、英文を見たら意味が取れなくてもとりあえず音読します。
最初の音読で自分の理解度を試しましょう。
STEP2 和訳・精読
STEP1で意味が理解できなければ、単語や熟語を調べながらゆっくり和訳をします。
上の文の意味は「あなたが効率的に英語学習をしたいなら、音読学習が最良の方法の1つです。」となります。
STEP3 読みやすい塊に分ける
意味が分かったら自分が読んでいて意味が分かりやすい塊に分けてみましょう。
私の場合は次のように分けます。
塊の作り方は自由です。
意味が理解しやすい塊を意識しましょう。
私は文頭や主語の塊、動詞と目的語の塊、それ以外の塊で分けています。
慣れてくると、初めて読む英文でも塊ごとに分けられるようになります。
STEP4 ゆっくり音読する
塊を作ったら、塊ごとにゆっくり音読します。
()の中は頭の中で意識しています。
初めはゆっくり読み、理解が追いつくようになったらスピードを上げていきましょう。
STEP5 繰り返し音読
最後に仕上げで何度も繰り返し音読しましょう。
発音は気にしなくて大丈夫です。
例えば「aloud」を「アロウド」でも「アラウド」でも音読の効果は出るので、まずは続けることを意識しましょう。
まとめ
最後に音読学習のまとめです。
音読学習には次のような効果があります。
・リスニング力の向上
・スピーキング力の向上
音読は効果がとても大きく、英語力を伸ばしたいなら絶対に行いたい勉強方法です。
ですが、続けるのが難しいため、まずは続けることを意識してやっていきましょう。
続けられると思ったら、次のことを意識するようにしてください。
・触れた英語は全て1度は音読する。
・音読勉強用の教材は20回×3セットは音読する
また、「音読の効果が出ない」と悩んだときは次の事をしないように気をつけましょう。
・同じ文章を読まない
・ただ声に出して読む
繰り返しになりますが、音読学習は続けるのは大変ですが、続けられさえすれば本当に大きな効果が出ます。
音読を頑張って理想の自分に一歩近づきましょう。
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