英会話の中でも、難しいといわれることの多いリスニング。
「なかなかリスニングが上達しない」
「もっといいリスニング練習方法ないかな」
「わたしに合ったリスニングの改善方法はなにかな」
このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
この記事では
・オーバーラッピング
・シャドーイング
・ディクテーション
の4つの英語リスニング勉強法を取り上げて、それぞれのおすすめポイントや「こんな方におすすめ!」といった内容を解説します。
それでは、一緒に進めていきましょう。
音読・オーバーラッピング・シャドーイング・ディクテーションの違いとは?
英会話の中でつまずいてしまう人も多いのがリスニングです。
ここではまず、リスニングの練習方法について、音読、オーバーラッピング、シャドーイング、ディクテーションの4つをそれぞれ紹介します。
英語リスニングの勉強法1.音読
音読はその名の通り、テキストなどの文章を声に出していく英会話学習方法です。
独学で英語の勉強をしていると、ついつい忘れがちになるのが英語を声に出して、実際に発音などを確かめること。
この音読は、声を出せる環境であれば、いつでもどこでも練習できる英会話学習方法です。
読んでいくテキストやスクリプトは特別なものは必要ありません。
いつも使っている英会話の教科書でも、ネットで探した英語のニュースでも大丈夫ですが、リスニングの練習とはいえ、興味の沸かない内容は読んでいて楽しくないものですね。
なので「理解できて、興味あるもの」を選ぶようにしましょう。
また別記事の「英語の音読の効果がスゴい!正しいやり方でリスニング力、スピーキングUP!」で英語の音読方法を詳しく解説していますので、チェックしてみてください!
英語の音読のおすすめ練習方法とは?コツを掴んでリスニング力、スピーキングUP!
英語リスニングの勉強法2.シャドーイング
シャドーイング(Shadowing)とは、英語の音声を聞いたあと、追いかけるように復唱していく英会話学習方法です。
「聞こえてきた音を影(shadow)のように追いかける」ことがポイント。
音読との違いは、シャドーイングでは、単にスクリプトを読むのではなく、実際の英語の音を聞いて発音していくこと。
なので、英語独特の口調や間のとり方などを音読に比べて自然に身につけることができます。
シャドーイングに近い英会話学習方法に「リピート」があります。
このリピートでは、音声を聞き終わったあとに、基本的には文字を見ながら、ゆっくりと正確に英文を繰り返すことがポイントになってきます。
なのでシャドーイングでは、より自然な英会話に近づけるように、注意深く聞くことや、聞こえてきた音をリズムや強弱までトレースするように発音していくことがポイントになります。
シャドーイングでも、使用する教材は「理解できて、興味あるもの」がベストです。
今ではインターネットで検索すると、無料で使用できるシャドーイング練習用の素材も手に入るので、自分に合ったものを有効活用していきたいですね。
別記事の「シャドーイングは難しい?初心者におすすめの簡単なやり方を解説!」でシャドーイングのやり方を解説していますので、ご覧になってみてくださいね。
シャドーイングは難しい?初心者におすすめの簡単なやり方を解説!
英語リスニングの勉強法3.オーバーラッピング
オーバーラッピング(Over Lapping)とは、テキストなどのスクリプトを見ながら、聞こえてくる英語の音声と「同時に」発音していく英会話学習方法です。
「聞こえてくる音の上から被せる(Over Lapする)」というと分かりやすいかもしれませんね。
今回はリスニングの勉強方法としてご紹介していますが、もちろんスピーキングにもとても効果のあるメソッドとして知られています。
オーバーラッピングを繰り返して実際に行っていると、英語の音声が自然と耳に入ってくる感覚になる方が多いそうです。
最初は聞き取れない単語・フレーズでもオーバーラッピングを続けていくことで、脳は単語の正確な音を記憶し、次第に英語音声を処理する速度も速くなります。
オーバーラッピングにおすすめのテキストもやはり、基本は「理解できて、興味あるもの」から、自分に合ったスクリプトを探していきましょう。
オーバーラッピングは別記事の「オーバーラッピングとは!?シャドーイングとの違いや効果を徹底解説!」で解説していますので、合わせてどうぞ!
オーバーラッピングとは!?シャドーイングとの違いや効果を徹底解説!
英語リスニングの勉強法4.ディクテーション
ここまで紹介してきた、音読、シャドーイング、オーバーラッピングはどれも「見た、聞いた英語を発音する」学習方法でした。
このディクテーションは真逆の学習法で、「聞き取った英語を、そのまま書き取っていく」英会話学習方法です。
このディクテーションで伸びるリスニングスキルはなんといっても「単語の聞き取り力」。
リスニングでは文章全体の抑揚や口調、間のとり方など、総合的な聞き取り力が求められます。
その中で特に身につきにくいのが単語の聞き取り力です。
英語では、”have to”のように前後の文章によって単語の発音が変化することもしばしばあります。
ディクテーションを英会話学習に取り入れて、確かな「単語聞き取り力」を手に入れましょう。
おすすめのテキストは、他の学習法と同じく「理解できて、興味あるもの」を選びましょう。
ですが、こちらのディクテーションでは、書き取るという作業がありますので、単語は易しめのものを選ぶほうが無難です。
また実際に書き取るときには、単語スペルの間違いには目を瞑って、どんどん先に進んで行くのがおすすめです。
また、一度ディクテーションしたスクリプトは2週間ほど期間を開けてから、再度チャレンジすると効果的です。
ディクテーションはこちらの「ディクテーションとは?英語のプロが教える効果的なやり方とコツ」という記事で分かりやすく解説していますので、チェックしてみてくださいね。
ディクテーションとは?英語のプロが教える効果的なやり方とコツ
今ご紹介した勉強法は、海外ドラマの「フレンズ」を使うと、より効果的に楽しく英語学習をすることができます。
具体的な勉強法は、こちらの動画「【解説付き/教材級】海外ドラマ『フレンズ』で英語学習!これ1本で英語の基礎がすべて学べます【字幕付き】」で詳しく解説していますので、ぜひご覧になってみてください。
「リスニング、どこまで聞き取れればOKかわかりずらい問題」とは?
「リスニングが得意!」という方はあまりいません。
ですがリスニングは目標を持って、学習を積み重ねることで必ず上達します。
リスニングが難しいとされている原因ですが、その中に「どこまで聞き取れればOKなのかわかりずらい」という問題があります。
これに悩みながら学習している方も多いのではないでしょうか。
リスニングは、英会話学習のひとつです。
そして英会話を学習する理由は、英語を使って英語話者の方と円滑にコミュニケーションをとること。
お仕事で使うために学習されている方も、プライベートやワーキングホリデーなど留学のために学習されている方も、円滑にコミュニケーションを英語を使ってとることが目標には変わりないと思います。
そんな風に、自分自信の英会話目標に向き合ってみると、きっと「リスニングでこれくらい聞き取りたい!」といったラインが見えるはずです。
でもやっぱり「自分ひとりではちょっと…」カリキュラムなど、相談できる人がほしい」という方もたくさんおられます。
そんな方は通学式やWEB対面方式の英会話スクールをおすすめしますので、ぜひ検討してみてくださいね。
英語リスニングの上達法をレベル別にご紹介
英語をもっと楽しむために、正しいリスニングの改善をして、早く上達したいですよね。
ここからはこの記事でご紹介してきた、シャドーイングやディクテーションなどの英会話学習方法を使って、上達レベルに合わせたオススメの学習改善方法をご説明します。
自分のリスニング上達レベルを頭に思い浮かべながら、ぜひご覧くださいね。
1.初級 英語で道を聞かれてもチンプンカンプン
そんな方におすすめなのは「シャドーイング」と「音読」です。
シャドーイングは英語のシットコム(シチュエーション・コメディ・ドラマ 1話完結の30分程度のドラマ)を題材にすると良いです。
シットコムは会話文や、活きた英語の生の言い回しなどが豊富にあります。
代表的作品はちょっと古いですが「フレンズ」や「フルハウス」などがおすすめです。
最初から最後までシャドーイングしていくのは大変なので、まずはお気に入りのエピソードの一部や、気の利いた会話など、3~5分程度のシャドーイングからスタートしてみてください。
きっとリスニングできる範囲が広がっているはずです。
「シャドーイングはちょっとむずかしい」という方には音読からスタートするのをおすすめします。
インターネットで上記のシットコムの公式サイトからスクリプト(台本)を探してみたり、会話の豊富な小説の英語版を購入して音読を始めるのもおすすめです。
2.中級 このお店のおすすめメニューはなに?って聞かれて困る
お店で突然話しかけられると、英語はある程度聞き取れても、英会話の実力はなかなか出しづらいものですよね。
このくらいの上達レベルの方には「オーバーラッピング」がおすすめです。
オーバーラッピングでは海外ドラマのシットコムやセックス・アンド・ザ・シティ(SATC)などのオーバーラッピングにチャレンジをおすすめします。
主人公たちの会話をオーバーラッピングしていくのも楽しいですが、おすすめなのは「登場人物が見知らぬ店員さんなどに話しかける」場面です。
こういったときの英語話者独特なトーンの落とし方や、言い回し、よく使われる動詞や名詞などをマスターしてみてください。
こちらも全エピソード制覇するより、同じエピソードを繰り返し繰り返しチャレンジしてみてくださいね。
リスニングレベル、上達間違いなしです。
3.上級 対面ならなんとか理解できるけど電話は厳しい
コロナの中、在宅勤務などでWEBを使ったコミュニケーションをとることが多くなってきましたね。
顔が見える電話会議も増えましたが、それでも実際に会って話すのとは難易度大違いです。
「うまく伝わってないな、聞き取れないな」という人は「ディクテーション」をお試しください!
ディクテーションはこの記事でご紹介した英会話学習方法の中で最も負荷の高い学習方法になります。
ここでは、お気に入りの映画一本まるごとディクテーションをおすすめします。
作品は日常会話やフランクなトーンのオフィス会話の多い、お好きな映画を選んでください。
おすすめは「ラブ・アクチュアリー(イギリス発音を知るのにもおすすめです)」、「ノッティングヒルの恋人」「オーシャンズ11シリーズ」です。
ディクテーションは本当に難易度も負荷も高いのですが、得られる実力は折り紙付きですので、ぜひお試しください。
英語のリスニングが上達したいなら、YouTubeの「TED」の動画もおすすめ
英語のリスニングが上達したい人は、YouTubeに公開されている「TED」の動画で勉強してみることをオススメします。
「TED」とは、世界中の著名人によるさまざまな講演会を開催・配信している非営利団体です。
詳しくは、こちらの「【完全保存版】今すぐできる!TEDを使った英語のリスニングが劇的に上達する方法」の動画で解説していますので、あわせてチェックしてみてくださいね。
リスニングをマスターして英語をもっと楽しむ
音読、オーバーラッピング、シャドーイング、ディクテーションと、英会話学習方法の詳細や、リスニング改善のための学習方法などを解説してきました。
なかなか効果がでない、効果がわかりずらいなど、リスニングのスキルを上達させるためには根気強い練習が必要です。
「時間もない、相談できる相手もいない」そんな学習環境ですと挫けてしまうのも頷けます。
今回紹介した学習方法はどれも一例です。
それぞれに合ったスピードと難易度のテキストを自分だけで見つけるのは難しいかもしれません。
そんなときには学習方法にこだわらずに「楽しめる」ことを重点に置いて、英語字幕と英語音声で好きな映画を見たりすることも立派なリスニング学習です。
それでは、今回ご紹介した学習手法やメソッドをぜひご参考にして、楽しい英会話ライフを送りましょう。
【追記】
このブログを運営している「b わたしの英会話」という英会話スクールが配信しているYouTube動画「外国人の弾丸英語トークから取り残されてしまう人へ!リスニングが上達するコツを徹底解説」も好評です。
あわせてチェックしてみてください!
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