皆さんこんにちは!
今回記事を担当させて頂く日向と申します。
- 進行形ってingを付けるだけじゃないの?
- 進行形の文の作り方がわからない…。
- 進行形にできる?できない?どうやって見分けるの?
進行形を初めて習うのは、中学1年生の頃ですね。
英語を習い始めて比較的初期に振れることから、基礎的なものだと認識されることが多い単元です。
しかし、だからといって簡単とは限りません。
後々になって、「あれ、進行形って結局何なんだっけ?」と疑問が頭をもたげることもあるかと思います。
「でも、基礎的なことなんだろうし、今更聞くのはなんだか恥ずかしい…」
そうやって疑問に蓋をして、よくわからないままに放置してしまっている人も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫!
この記事では、意外とわからないままに放置されてしまいがちな「進行形」について、ゼロから復習していきます。
進行形にできるできない論争についても、ただの丸暗記でなく理解する方法について解説していますので、是非参考にしてみてください。
この記事を読めば、進行形とは何なのか、スッキリ理解できること間違いなしです!
それでは、早速始めていきましょう!
高校時代に、英語が分からな過ぎて一念発起。独学で学び始めて1年後、模試の偏差値は80に乗ることも。
苦手を得意にしたその経験を活かし、大学在学中より学習塾での講師として、数多くの中学生や高校生を指導。
英語が嫌いな気持ちが誰よりもわかるからこそ、暗記に頼らない、何故がわかる英語学習をモットーに活動を続けています。
英語の現在進行形とは?
英語には「過去形・現在形・未来形」といった時制の概念があり、これらを使い分けることによって、その出来事が「いつ起こっているのか」を表現することができます。
私は昨日、英語を勉強しました。
現在形:I study English.
私は英語を勉強します。
未来形:I will study English tomorrow.
私は明日、英語を勉強するつもりです。
しかし、このような書き分けだけでは、話し手の意図が伝わり切らない場面が存在します。
たとえば、電話で友達から遊びに誘われたとしましょう。
やあ。今日ピクニックに行こうと思うんだけど、今から出てこれる?
Sorry, I study English.
ごめん、英語を勉強するんだ。
こんな風に答えたら「私と遊びたくないのかな?」と思われてしまっても仕方ないですよね…。
「今は手が離せないけれど、その後なら行けるよ」というニュアンスを相手に伝えるためには「(今)まさに~している途中」ということを表現する必要があります。
そんなときに便利なのが「進行形」なんです。
英語の現在進行形の形
進行形の基本形は「be動詞+動詞の~ing形」です。
ここで使われるbe動詞は、現在形であればam, is, areの3種類、過去形であればwas, wereの2種類が存在します。
未来のことを表現したい場合には、助動詞willを使って”will be ~ing”の形にすればOKです。
それぞれ例文で確認しておきましょう。
私は手紙を書きます。
⇒I am writing a letter.
私はちょうど手紙を書いているところです。
They took pictures.
彼らは写真を撮りました。
⇒They were taking pictures.
彼らはちょうど写真を撮っていました。
She will work at the office.
彼女はその会社で働くでしょう。
⇒She will be working at the office.
彼女はちょうどその会社で働いているでしょう。
先ほどの例文も、進行形を使って返答してあげることで「今は手が離せないけど、その後なら行ける」というニュアンスが表現できますよね。
やあ。今日ピクニックに行こうと思うんだけど、今から出てこれる?
Sorry, I’m studying English now.
ごめん、今ちょうど英語の勉強中なんだ(その後なら行けるよ)
英語の現在進行形の「~ing」の品詞とは?
進行形の文を作り際、be動詞を付け忘れて「I writing a letter.」としてしまったり、動詞にingを付け忘れて「I am write a letter.」としてしまったりするミスが考えられます。
このようなミスを防ぐために重要なのが「~ingは動詞ではない」という理解です。
動詞に~ingを付けることで、それは動詞ではなく「~している状態」を表す一種の形容詞となります。
そのため「I writing a letter.」としてしまうと、そこには文に必須の動詞が欠けてしまうことになります。
また、反対に~ingを付け忘れてしまえば、そこには動詞が2つ並ぶこととなり、文法が崩壊してしまうのです。
これは進行形を作る上で非常に重要なポイントですので、是非押さえておいてください。
英語の現在進行形の否定文と疑問文について
進行形の文にも、もちろん否定文と疑問文が存在します。
ここでは、それらの作り方について説明していきたいと思います。
英語の現在進行形の否定文
これが進行形の文の基本形でした。
このうち、~ingというのは既に動詞ではなく、形容詞の一種だとご説明しましたね。
では、進行形の文の動詞はどれなのでしょう。
それは、~ingのすぐ直前のbe動詞です。
そのため、進行形の否定文の作り方は、be動詞を使った一般的な文と全く同じで「be動詞+not」の形を作ってあげればOKなんです。
彼は幸せです。
⇔He is not happy.
彼は幸せではありません。
He is playing soccer.
彼はサッカーをしています。
⇔He is not playing soccer.
彼はサッカーをしていません。
英語の現在進行形の疑問文
否定文と同じように、疑問文の場合もbe動詞を使った文と同じ法則が成り立ち、be動詞を主語の前に出してあげれば疑問文にすることができます。
あなたはお腹が空いています。
⇒Are you hungry?
あなたはお腹が空いていますか?
You are taking a bath.
あなたはお風呂に入っているところです。
⇒Are you taking a bath?
あなたはお風呂に入っているところですか?
ちなみに、答える場合にもbe動詞を使ってあげればOKで、~ingの部分は省略されてしまうのが一般的です。
あなたはお風呂に入っているところですか?
Yes, I am (taking a bath).
はい、そうです。
No, I am not taking a bath.
いいえ、違います。
進行形の否定文=be動詞 + not + 動詞の~ing形
進行形の疑問文=be動詞を主語の前の出す
進行形だからといって特別視せず、be動詞を使った文の仲間として捉えてあげるようにしましょう。
英語の現在進行形にできない動詞
ここまで見てきたように、動詞にingを付けることによって「(今)まさに~している途中」という意味の進行形を作ることができます。
しかし、だからといって全ての動詞を進行形にすることができるわけではありません。
ということで、ここでは進行形にできない動詞と、その理由についてご紹介していきたいと思います。
進行形にできない動詞一覧
まずは、どのような動詞が進行形にできないのかを、一覧形式で確認していきましょう。
とはいえ、丸暗記をする必要はありません。
文法というのはシステムですので「できない」というからには、そこには何かしらの理由があります。
一覧を確認しながら「なぜ進行形にできないのか」という理由を是非考えてみてください。
答え合わせは次の項までのお楽しみです。
進行形にできない動詞 | 意味 |
---|---|
believe | ~を信じている |
belong (to) | ~に所属している |
contain | ~を含んでいる |
have | ~を持っている |
know | ~を知っている |
like | ~が好きだ/好んでいる |
love | ~が大好きだ/愛している |
live | ~に住んでいる |
remember | ~を覚えている |
resemble | ~に似ている |
understand | ~を理解する |
want | ~が欲しい |
例文でも確認しておきましょう。
〇I believe in God.
×I am believing in God.
「彼はあなたをとてもよく知っています」
〇He knows you very well.
×He is knowing you very well.
なぜ進行形にできないのか?
さて、お待ちかね。
これらの動詞はなぜ進行形にできないのか。
そのヒントは、上の表の右側の「意味」の欄に隠されています。
それぞれの意味を見ていくと「~している」という意味が多いことに気づきませんか?
そう、これらの動詞はもともと「~している」という状態を表す動詞、いわゆる「状態動詞」なんです。
進行形というのは、もともと「~する」という動作を表す動詞である「動作動詞」を、「~している」という状態に言い換えるための表現です。
私は朝食を食べる。
※eatは「~を食べる」という1回1回の動作を表す「動作動詞」
I am eating breakfast (now).
私は(今)朝食を食べているところです。
※eatingは「~を食べている」という状態を表す「状態動詞」
そのため、もともと状態を表す状態動詞の場合、進行形にする必要がないため、基本的には進行形にすることができないんです。
状態動詞=「~している」という状態を表す⇒進行形にできない
「でも、状態動詞かどうかはどうやって見分ければいいの?」
そんな風に疑問に思う方も多いでしょう。
実際上の表でも、understand「~を理解する」やwant「~が欲しい」などは「~している」と訳していませんし、他の動詞に関しても、日本語でどう訳すかは時と場合に依るため「~している」と訳すかどうかは、見分けるための指標としては弱いですよね。
状態動詞を見分けるポイント
動詞を見て、それが進行形にできるか、つまり状態動詞かどうかを見分けるためのポイントは「今すぐにやめられるかどうか」です。
すぐにやめられれば動作動詞、やめられなければ状態動詞だと言えます。
たとえば、cook「~を料理する」という動詞で考えてみましょう。
料理している自分を想像してみて「はいやめて!」と言われてすぐにやめられますか?
やめられますよね。
したがって、cookは動作動詞、進行形にすることができる動詞だとわかります。
続いて、want「~が欲しい」という動詞で考えてみます。
何か欲しいものがあるとして、「はいやめて!」と言われて、欲しい気持ちをやめることができますか?
無理ですよね。そう言われたら、むしろもっと欲しくなってしまうかもしれません。
したがって、wantはすぐにやめられない状態動詞で、進行形にすることはできないとわかります。
以上のことをまとめると、以下のようになります。
状態動詞=一定期間の状態を表す=すぐにやめられない⇒進行形にできない
この見分け方で、たいていの動詞を見分けることができます。是非覚えておいてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
進行形というのは「(今)まさに~している途中」という意味を表し、動作ではなく一定期間続く状態を表します。
進行形にできる動詞とできない動詞があることから、使うことに抵抗感のある人も多いかもしれません。
しかし、進行形を使うことで、あなたの英語表現のバリエーションは広がり、より深いコミュニケーションが取れるようになるはずです。
今回ご紹介したポイントを参考に、是非進行形をマスターしていきましょう。
Let’s enjoy!!
日向
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