- 英語の勉強中によく出てくるイディオムって一体何?
- 日常会話でよく使うイディオムにはどんなものがあるのかな?
- イディオムってどうやって覚えたら良いんだろう…
英語を学習していると、こうした疑問や悩みを抱いたことはありませんか?イディオムという言葉はよく出てくる反面、詳しく取り上げられることは少ないです。
そのため「よく知らないけど、英熟語みたいなもの」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そもそも英語のイディオムとは何か、そしてよく使われるイディオムをいくつか解説します。
英熟語や句動詞との違いについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を書いているMaAと言います。
学習塾で英語講師として働きながら英会話スクールに通い、小学校の英語指導者資格も取得しました。
英語を学んだ経験と英語を教えた経験の両面を活かし、英語を学んでいる方の参考になるお話をしていきたいと思います。
気になる疑問を解決し、英語学習に役立てていきましょう。
英語のイディオムって何?句動詞や英熟語との違いは?
まずイディオムという言葉が何を指すのか考えていきましょう。
英語のイディオムとはなにか?
イディオムとは2つ以上の単語が結びつき、特別な意味を持つようになった言葉を指します。
日常会話でよく使われる自然な英語ですが、字面から意味が推測しづらく、知らないと分からないものも多いです。
日本でいう慣用句と考えると分かりやすいでしょう。
イディオムと句動詞・熟語との違い
句動詞は群動詞とも呼ばれ、2つ以上の単語が結びついてできた動詞のことを指します。
動詞に前置詞、あるいは副詞がセットになったものと覚えても良いでしょう。
「get up」「look for」など、決まった組み合わせで決まった意味を持つ動詞です。
熟語は単語の反対語と考えると分かりやすいです。
2つ以上の単語が結びついたもの全般を指すので、イディオムや句動詞も熟語の1種といえます。
本来はこうした違いがありますが、実際は熟語と同じ意味合いで使われる場面もあります。
特に英語教育においてその傾向が強く、「テスト頻出のイディオム」として熟語(句動詞)が紹介されていることも多いです。
もちろん有名なイディオムが出題されることもありますが、テストや試験で問われるのは多くの場合句動詞なので注意しましょう。
句動詞については、こちらの動画「厳選公開!アメリカ人が会話でよく使う句動詞Top30+20 – これならカンタン!あなたも句動詞マスターになれる!」で分かりやすく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
日常会話でよく使われる英語のイディオム(慣用句)一覧
それでは実際にネイティブの間でもよく使われるイディオムを見ていきましょう。
使いこなせるようになると、より自然な日常会話に近づけることができます。
食べ物が出てくるイディオム
簡単なこと
例文
This is a piece of cake.
これは簡単なことだ。
直訳すると「ケーキ一切れ」という意味です。
ケーキ一切れを食べることと同じくらい簡単だ、という理由から「簡単なこと」というイディオムで使われています。
冷静で落ち着いている
例文
She was as cool as a cucumber.
彼女は落ち着いていた。
「きゅうりのように冷静だ」というユニークな表現で、きゅうりがいつも冷たいことが由来とされています。
「cool」には「かっこいい」「涼しい」などいくつかの意味がありますが、このイディオムでは必ず「冷静だ」という意味です。
秘密を漏らす
例文
Don’t spill the beans!
秘密を漏らしてはいけない!
もちろん「豆をこぼす」というそのままの意味で使われることもあります。
ただ、イディオムとしては「秘密を漏らす」という意味で使われます。
(人)にとって大切なもの
例文
You are the apple of my eye.
君は私にとって大切な人だ。
「one’s」の部分には「my」「your」などの所有格が入り、その人にとって大切なものを指します。
目の瞳孔が丸く、形がりんごに似ていることからできたとされているイディオムです。
動物に関するイディオム
猿真似
例文
Monkey see, monkey do.
見たまま真似をする。
「猿が見る、猿がする」という直訳からも意味がイメージしやすいイディオムです。
「猿真似」というと悪い意味に聞こえますが、「真似をする」というニュアンスで様々な場面で使います。
起こりようもない、ありえない
例文
When pigs fly he will be late.
彼が遅れるなんてありえない。
直訳は「豚が空を飛ぶとき」で、それくらい起こりようもないことを表す表現です。
他者の発言に対して「それはありえない」と答える際にも使います。
自然に関するイディオム
めったにないこと、まれなこと
例文
I see him once in a blue moon.
彼と会うことはめったにない。
「blue moon」は日本でも「ブルームーン」として知られている、珍しい現象です。
頻繁に起こらないことなので、まれなことを表すイディオムとして使われています。
体調が良くない
例文
She looks under the weather.
彼女は体調が悪そうに見える。
直訳すると「天気の下」ですが、体調や気分が悪い、あるいは酔っぱらったことを指すイディオムです。
悪天候時に船が揺れ、船酔いをした人が甲板の下で休んでいたことが語源と言われています。
未定で、漠然とした
例文
That project is up in the air.
その計画は未定だ。
「上空に」という直訳もできますが、このイディオムは物事が宙ぶらりんの状態で浮かんでいるというイメージから、「未定」という意味で使われます。
日本の慣用句と似ているイディオム
一石二鳥
例文
It will kill two birds with one stone.
それは一石二鳥だ。
「1つの石で2つの鳥を殺す」という意味なので、文字通り「一石二鳥」のことです。
「一石二鳥」という慣用句は、このイディオムが由来であると言われています。
時が過ぎるのは早い
例文
How time flies!
なんて時が過ぎるのは早いのだろう!
直訳すると「時間が飛ぶ」となりますが、時間が飛ぶように早く過ぎていくことをイメージすると分かりやすいでしょう。
日本語の「光陰矢のごとし」と近い表現です。
他にも多くのイディオムがあるので、様々な表現に触れてみてください。
イディオムの覚え方は?学習に便利な参考書はある?
イディオムは直訳しても意味が分からないことが多いため、知らないと使うことができません。
ここではイディオムの覚え方や、学習におすすめの参考書をご紹介します。
イディオムの覚え方
イディオムの種類は豊富なので、全てを覚えるのは難しいです。
また、時代によって新たな表現が生まれることもあります。
そのため英語に触れる中で目についたものや、気になったものから覚えていくようにしましょう。
語彙を増やすポイントは、出てきた表現がイディオムかそうでないかを判断することです。
直訳すると違和感がある場合や、意味が分からない表現が出てきた場合、それはイディオムかもしれません。
そうした表現を曖昧にせず確認していくことで、語彙を増やすことができます。
イディオムをまとめてたくさん覚えたい方は、テーマ別に分けて覚えると頭に残りやすいです。
イディオム学習に使える参考書
普段から英文を読む機会が多ければ、自然とイディオムを学んでいくこともできるでしょう。
一方でなかなか英語に触れる機会がない方の場合は、参考書を使った学習もおすすめです。
ただ、こうした参考書には慣用句的なイディオムだけではなく、受験やテスト勉強としてのイディオム学習(熟語)の内容も多く含まれるので、ご了承ください。
それぞれのイディオムを覚えるだけでなく、言葉の成り立ちから理解することができます。
そのため納得して覚えられるため、記憶に定着しやすいのです。
・英語イディオム語源辞典(講談社)
イラスト付きなので飽きずに読むことができ、分かりやすいのが特徴です。
語源辞典という名の通り、語源がしっかり分かるので覚えやすいです。
また、アプリを使った学習もおすすめです。
日常生活でよく使う表現が多いです。
英単語と英熟語の暗記ができるアプリなので、語彙力を上げたい方にぴったりですね。
・スタディサプリENGLISH
新日常英会話コース、ビジネスコースなど自分の目的に合わせたコースを選ぶことができます。
TOEIC受験を検討している方にもおすすめです。
英語は継続して学習することが大切です。
自分に合った学習ツールを選び、少しずつ語彙力を高めていきましょう。
まとめ
ここまで英語のイディオムについて解説してきました。
イディオムは直訳しづらく初見では分かりづらい反面、意外な意味もあって面白いですよね。
日常会話で使われる表現も多いので、ぜひ自然に使いこなしたいところです。
ここでご紹介したイディオムはごく一部なので、参考書やアプリも活用しながら語彙力を高めていってください。
そしてユーモアのある表現を取り入れつつ、英語で豊かな会話ができるようにしていきましょう。
また、この記事をご覧になった人は「【簡単な英会話が身につく】すぐ会話できる簡単な例文を紹介!」も合わせてご覧になっていますので、ぜひチェックしてみてください!
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