こんにちは!英語学習が趣味のmako(46歳)です。
英語は大人になってから勉強しても身につかないと思っていませんか?
多分、こんな悩みが多いと思います。
- 「英単語を覚えるのって、大変じゃないですか?」
- 「この単語ついこの前覚えたばかりなのに、もう忘れてる!」
- 「意味のよく似た動詞を正しく使い分けられない!」
英会話が上達しないと悩んでる人
この記事では、英語を勉強し始めたけどなかなか単語が覚えられなくて挫折しそうになっている方に向けて、こちらのことをまとめています。
・英会話初心者がコアイメージで学ぶことの大切さ
・英語のコアイメージ学習法でおすすめの本3選
はっきり断言しますけど、大人になってからでも遅くありません。
むしろ大人になってから英語を学ぶ方が力はつくんです。
なぜなら英語は単純に暗記科目だけではないからです。
若い方が確かに記憶力はいいです。
試験前に暗記して高得点を取れるかもしれません。
しかし、使える英語にはならないのです。
従来の学校英語は暗記力が重視されていたので、中学、高校と6年間英語を勉強してきても実際に使いこなせている人は少ないと思います。そこで、身になる英語習得をめざす大人の方には、「コアイメージ(単語の本質)」を意識して英語学習することをおすすめします。
単語の基本的なイメージを理解することで「英語=暗記」という勉強法から脱却し、ネイティブ感覚で英語を使えるようになるからです。
この記事を最後まで読んでいただければ英単語を覚えることがずっと楽になるはずなので、ぜひご覧になってみてくださいね。
mako
2007年に一念発起して英会話スクールに通い始め、今では英語を駆使して海外のクライアントとトレーディングの仕事をしています。bとdの区別もつかない英語力ゼロからスタートし、地道に努力を続けていった結果2014年にTOEIC870点、英検準1級に合格しました。今でも英会話スクールに通い続け英語をブラッシュアップしています。イギリスに語学留学2回、オンライン英会話、英会話カフェと英語学習にかかわることに数多く挑戦してきました。英語が話せるようになって、海外旅行も以前より10倍は楽しめています。
【前提】英語初心者には効果が薄い5つの学習法とは?
ぜひ参考にして、皆さまには効率よく勉強していただければと思います。
効果が薄い学習法その1.英語の聞き流し
「聞くだけで英語が話せるようになる!」というような聞き流し教材がありますが、英語を聞き流すだけでは、効果はほとんどありません。
リズム感を養うのにはよいかもしれませんが、英語を聴きとれるようにはならないです。
私も当時、有名人が宣伝していた教材を半年ほどやっていましたが、効果はまったくありませんでした。
やはり、単語や文法の基礎ができていない状態でリスニングをしても、ただの雑音でしかないんですよね。
単語の意味をしっかり理解した状態で、集中して聞くことで効果は発揮します。
効果が薄い学習法その2.試験対策用の問題集
TOEICやTOEFL、英検などの試験を受験するのなら当然必要ですが、試験を受けるつもりがなければあまりおすすめしません。そもそも試験問題とは実力をはかるためのものであって、実力を伸ばす目的ではつくられていないんですね。
問題集の単語は難しすぎて、実際の会話ではほぼ使われません。
必死に覚えた難しい単語をネイティブに使うと、たまに感心されますが「話し言葉ではあまり使わない」と指摘されてしまいます。ネイティブの使う英語はとてもシンプルなのです。
効果が薄い学習法その3.グループレッスン
英会話スクールといっても、10人くらいのグループレッスンや、2~3名のセミプライベートレッスンなどレッスンスタイルはいろいろあります。
私の経験からするとマンツーマン以外(つまり2人以上)はあまりおすすめしません。
レッスン中に理解できない個所があったらわかるまで何度も質問できる環境のほうがいいです。
たとえ受講者が2人であってもむずかしいものです。
グループレッスンが効果がでてくるのは、自分自身がそこそこのレベルで他の生徒から学べるレベルになったタイミングだと思います。
効果が薄い学習法その4.語学留学
「日本で勉強してないで、英語圏へ行ってしまった方が早いかも…」
「現地の語学学校に通ったら、ネイティブの友達ができて英語が話せるようになるかも…」
とか思いますよね?
私は思いました(笑)
でも、そんな簡単ではなかったです。
上記のグループレッスンと同じで、レベルわけがあったとしても、自分の習熟度に合わせて教えてはくれません。むしろ、まだ日本の語学スクールのほうがマシです。
mako
何事も体験しないとわかりませんが、留学すれば話せるようになるということはないですね。
もちろん、今、思えば現地での生活自体はかけがえのない体験でしたよ。だから、全部ダメというわけではありません。
効果が薄い学習法その5.単語集
代表的な語義・用法しか載っていない単語集というのは、日本語訳の羅列です。
これめちゃくちゃ暗記するの大変じゃないですか?
リスニングとか即座に判断しなければいけない場合にも役に立ちません。
日本語を媒介するというステップを踏まなければいけないので、会話向けではないのですよね。
試験勉強は試験勉強と割り切って単語学習する方にはオススメしますが、通常の会話目的の方はうまく使いこなせないのではと思います。
英単語の覚え方のコツであるコアイメージとは?
そんなときにここで登場するのが、英単語のコアイメージです。
このコアイメージという言葉、知らない人はなんだろう?
そう思うかもしれません。特に、私の世代(昭和40年代~昭和世代、あるいはその前)では、このコアイメージを知って教えてくれる英語の先生はいなかったと思います。
ですので、もし、このコアイメージという言葉を知らない方はきっと役立つと思いますので、後少し読み進めてください(笑)。
core:「単語の中核的な意味」です。
さらに詳しく言うと「状況や文脈が変わっても、それに左右されることのない言葉の意味」のことです。ここが超重要なポイントです。
例えば、goのコアは「今いる場所から別の場所へ離れていく、向かっていく」です。
牛乳が腐った。
⇒牛乳が(悪い方へ)「離れていった」から「腐った」という和訳になります。
The fuse has gone.
ヒューズが切れた。
⇒ヒューズが(別の場所へ)「離れていった」から「切れた」という和訳になります。
このように、「どこへ」離れていったかで、日本語にしたときの「訳語」が変わります。
しかし、goが意味するものは変わってないですよね。
「今いる場所から別の場所へ離れていく」というイメージは変わりません。
これが【コア】です。
コアを理解することによって次のような英語らしい表現も理解できるようになります。
(for it = その目的を達成する方向へ)「向かっていく」。
つまり、「がんばって」ってことですね。
日本語への決まった訳し方はありません。
逆にgoを「離れる・向かっていく」とだけ覚えていると、上のような表現が理解できます。
このようにコアでとらえていると、英語のイメージを深く理解し、広く応用できるようになりますよ!
haveのコアイメージを見てみましょう
haveというと「持つ」が連想されますが、辞書で調べると「(犬など)を飼う」「(病気)にかかる」あるいは「(物)を食べる」という意味もあります。
そうするとhaveの意味っていろいろあるなっていう印象を持たれるかもしれません。
でも基本語の意味は単純で曖昧なんです。この曖昧性があるからいろんな状況に適応することができるんですね。
haveのコアはいったい何でしょう?
それは「あるコトをHAVE空間で所有する」といった感じです。
私は運転免許を持っています。
⇒ 「運転免許」を自分のHAVE空間に持っているということです。
HAVE空間は、典型的には所有空間ですが、それは経験空間へと拡張します。
パーティーをしました。
She has a bath every day.
彼女は毎日お風呂に入ります。
⇒ あることを経験するぐらいの意味合いです。
上記は意味的可能性を見てみましたが、次は構文的可能性を探ってみましょう。
I’ll have someone check on it right away.
それはすぐ誰かに確認させます。
〔someone check on it right away〕ということをHAVE空間に有するということで、このhaveは「名詞がdoをする事態を、ちゃんと確保する」という使役の意味合いを表します。使役用法とか言われると難しく感じますが、日本語に訳すと使役になるということですね。
♦have to do : ~しなければならない
I have to go.
行かなければならない。
「私が行くという状況を抱えている」ということから、「私は行かなければならない」という日本語訳になります。
♦have + 名詞 + 過去分詞 : 名詞を~してもらう、名詞を~される
I had my computer repaired at an electronics shop.
電気屋さんでコンピューターを修理してもらった。
I had my bag stolen at the airport.
空港でバックを盗まれた。
一方は受益で他方は被害というまったく異なる状況を表していますが、〔my computer repaired…〕あるいは〔my bag stolen…〕ということをHAVEするということで共通しているんです。
つまり、経験がネガティブなものかポジティブなものかによって意味合いが違ってくるということです。
このように、コアイメージを理解すれば多様な用法をまったく別のものとして1つ1つ暗記する必要がなくなりますね。
コアイメージを理解すれば動詞の使い分けも簡単!
それでは先ほど学んだhaveと他の動詞を使い分けてみましょう!
会社で同僚をランチに誘う場合、どちらの単語を使いますか?
「日本語訳」で考えるのではなく、「コアイメージ」をベースに動詞を使い分けてくださいね。
「一緒にお昼ごはん食べよう!」
“Let’s eat/have lunch!”
ここでは「空間を所有する」=「(誰かと一緒に)楽しく食事をする」イメージのhaveが正解です。
eatのコアイメージは「単に食べ物を口に入れる」なので、「各個人が(ばらばらに)食事をする」というニュアンスが強くなります。
こちらはどうでしょう?
「この傘もっててくれる?」
“Can you hold/have this umbrella?”
ここで所有を意味するhaveを使ってしまうと「この傘を、君が所有してもらえる?」⇒「この傘、君がもらってくれない?(君のものにしていいよ)」という意味になってしまいます。
したがってここではholdが正解です。
Holdのコアイメージは「手で(しっかり)持つ」です。「何かを握る」という具体的なイメージがあります。
haveのコアイメージはつかんでいただけましたでしょうか?
haveのコアイメージ、つまり「あるコトをHAVE空間でとらえる」というイメージを一つ押さえておけば、こういったときにhaveを使うんだ、あるいはあまり日本語に左右されないでhaveってこういう状況なんだというふうに理解できると思います。
英単語のコアイメージでおすすめの本3選!
下記の本を参考にしながら学んでみてくださいね!
①英単語イメージハンドブック 単行本 – 2008/10/4
英単語イメージハンドブック | 大西泰斗, ポール・マクベイ |本 | 通販 | Amazon
大西泰斗先生による「基本語彙の重要イメージを一冊にまとめた学習書」です。私は英語を学び始めた当初、大西先生のNHK英会話で学ばせていただきました。先生の説明はとてもわかりやすく面白いのでおすすめですよ。
②続 英単語の語源図鑑 Kindle版 – 2019/9/4
続 英単語の語源図鑑 | 清水建二, すずきひろし, 本間昭文 | 英語 | Kindleストア | Amazon
重要単語を語源に沿って分解し、語源の知識と語彙をイラストを用いて説明してくれています。コアイメージを把握するには「語源」を知るのが一番です。
③わんわんの芋づる式図解英単語 Kindle版– 2021/5/21
わんわんの芋づる式図解英単語 | わんわん | 英語 | Kindleストア | Amazon
著者は英語力ゼロから、英語をイメージと結びつける「芋づる式」学習法で海外駐在の夢を掴まれた方です。なので、説得力がありますね。著者のブログ「わんわん英会話」、TwitterやInstagramも人気です。
大山俊輔 - 本コラム管理人
https://shunsukeoyama.com/line
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コアイメージを理解すると、英単語学習の効率は俄然アップ!
本記事では、英単語のコアイメージについて解説してきました。
このように英単語学習では、コア単語が持っているイメージを理解すると、英単語学習の効率は俄然アップします。
「【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】」の動画では、代表的な基本動詞55個のコアイメージをイラスト付きでわかりやすく解説しています。あわせてご確認ください。
まとめ
今回は大人初心者が効率よく英単語を身につける新しい学び方「コアイメージ」について説明しました。
この記事で話したことをまとめると「英語のコア(本質)」を理解すれば、実用的に使える英語を身につけられるということ。
逆にいえば、どれだけ英語のボキャブラリーや文法の知識を蓄えても、なかなか上達しないということです。
ぜひ退屈で苦痛な暗記学習から脱却し、「英語のコアイメージ」を意識して使える英単語を増やしていってくださいね!
そして、英語を身につけることで世界が広がった自分のイメージも、どうぞお忘れなく。
最短最速で英会話をマスターして人生を豊かにしましょう!
Mako
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