はじめまして!今回記事を担当します日向秀仁と申します。
- 文型ってなんだか難しそう。
- SとかVとか、記号だらけで訳が分からない。
- 文型なんかわからなくても、英語は話せるんじゃ?
こんな風に思っている方も多いかと思います。
そう、文型は英語学習の中でも結構な嫌われ者・・・。英語が比較的得意になってきた人でも、結構わからないままに済ませてしまっていることも多いんです。
日向秀仁
え、じゃあ文型は必要ないんじゃないかって?
確かに、最初から英語が得意な人にとってはそうかもしれません。
しかし、英語が苦手な人にとっては、文型はとても便利な考え方なんです!この考え方をマスターすることで、あなたの英語力は着実に向上するはず!
この記事では、英語がニガテだった私が英語初心者でも安心して、学びなおせるよう英語の基本5文型をわかりやすく解説します。見分け方など悩んでいる方は、0から一緒に学べますよ!
文型とは?わかりやすく解説!
文型というのは、簡単に言うと「英語の文を5つの型に分けること」です。
とはいえ、分けることが目的ではありません。
分けるのはあくまで手段であり、それによって日本語と英語の語順の違いが理解できたり、未知の英単語の意味を推測することができたりします。
そんな便利な文型を理解するためには、まず使われる記号の意味を知っておく必要があります。
文型で使われる記号は、以下の通りです。
S…主語
V…動詞
O…目的語
C…補語
また、これら4つに収まらない「修飾語」をMと表すこともありますが、主役はあくまでSVOCの4種類。さしあたり、Mはオマケのようなものだと考えて頂いて結構です。
それでは、1つずつ意味を確認していきましょう。
S(主語)
”Subject”の略で、「主語」を表し、日本語で言う「~は」、「~が」にあたります。
よく主語を省略してしまう日本語と違って、英語では命令文などの一部例外を除き、ほとんどの文に主語がついています。
そのため、全ての文型にはSが入っています。
Sになれるのは、人や物を表す「名詞」です。
厳密に言うと、「名詞に相当するもの」となりますが、今は話がややこしくなるので、「Sになれるのは名詞」と覚えておいてください。
また、主語は文の一番最初に来ることが多く、はじめのうちは「文の最初にある名詞が主語」と思っていただければ大きく間違うことは少ないでしょう。
例文(傍線部がS)
I like an apple. 「私はりんごが好きです」
Actually, she is my sister. 「実際、彼女は私の姉です」
※”actually”は名詞ではないので、主語にはなれません。
V(動詞)
”Verb”の略で、動詞を表します。
日本語で言うところの「歩く、食べる、使う」などの「~u」で言い切る、動きを表す言葉です。
S(主語)の後に来ることが多く、基本的にすべての英文でVは必須です。
そのため、Sと同じように全ての文型にVは入っています。
また動詞には、自動詞と他動詞という区別があります。
自動詞というのは、目的語を取らない動詞で、「~を」が無くても意味が成り立つものを指します。
例:live(住む、生きる)、run(走る)、sleep(眠る)、laugh(笑う)等
有名なbe動詞も、この自動詞の一種です。
続いて、他動詞というのは、目的語を取る動詞で、「~を」が無ければ意味を成さないものを指します。
例:study(勉強する)、eat(食べる)、help(助ける)、know(知っている)等
今のところは、「~を」が付けられないのが自動詞、「~を」が付けられるのが他動詞と覚えておきましょう。
例文(傍線部がV)
My mother goes to the office every day. 「私の母は毎日その会社へ行きます」
The movie is not so interesting. 「その映画はとても面白いです」
※”is, am, are”などのbe動詞は、あまり日本語に訳出されません。
ここでは、「映画=面白い」と、イコール関係を表しています。
O(目的語)
”Object”の略で、「目的語」を表し、日本語で言う「~を」、「~に」にあたります。
目的語というのは、字の通り動作の目的を表し、英語では動詞の後に付きます。
Oになれるのは、Sと同じく名詞、またはそれに相当する語句です。
また、この後に出てくるCが名詞とイコールになるのに対し、Oはイコールになりません。
今のところは、「動詞の後にあり、Sとイコールにならない名詞」がOだと覚えておきましょう。
例文(傍線部がO)
Your father knows me. 「あなたのお父さんは私を知っています」
This dog has long hair. 「この犬は、長い毛を持っています」
※意訳すると「この犬の毛は長いです」となりますが、直訳では上のようになります。
C(補語)
“Complement”の略で、「補語」を表します。
字の通り「補う言葉」で、Cは直前の名詞の意味を補い、イコール関係を作ります。
Cになれるのは、形容詞か名詞。はじめのうち、形容詞か名詞かの見分けが難しければ、「前の名詞とイコールになる」のがCだと覚えておきましょう。
例文(傍線部がC)
The boy is tall. 「その少年は、背が高いです」
Her brother looked tired. 「彼女の兄は、疲れているようでした」
M(修飾語)
“Modifier”の略で、S、V、O、Cのそれぞれを詳しく説明する役割を果たします。
とはいえ、その役割はあくまで修飾、つまり飾り付けです。
無くても文意に大きな影響は無いので、今のところはあまり気にしなくても大丈夫です。
例文(傍線部がM)
The girl works hard. 「その少女は一生懸命働きます」
I run in the park every morning. 「私は毎朝、公園で走っています」
※このように、1つの文にMが複数入る場合もあります。
それでは本題。
これらを用いた文型を、1つずつ見ていきましょう。
基本5文型の見分け方
文型には、以下の5つの型があります。
・第1文型 S+V 「SはVする」
・第2文型 S+V+C 「S=Cである」
・第3文型 S+V+O 「SはOをVする」
・第4文型 S+V+O1+O2 「SはO1にO2をVする」
・第5文型 S+V+O+C 「SはO=Cにする」
それぞれ確認していきましょう。
第1文型 SV
第1文型は「S(主語)+V(目的語)」
英文に必須であるSとVだけで成り立っており、全ての文型の基本の形です。
その訳し方は「SはVする」と至ってシンプルですが、このVには移動・存在を意味する言葉が来ることが多いです。
また、第1文型で使われる動詞は自動詞のみで、他動詞が使われることはありません。
例文
I live in Japan. 「私は日本に住んでいます」
※ここでの”in Japan”はMで、liveを修飾しています。
実際の第1文型の文がSVだけで終わることは稀で、この文のようにMを伴なうことが多いです。
第2文型
第2文型は「S(主語)+V(動詞)+C(補語)」
訳し方は「S=Cである」となり、Sの名前や性質を表す文となります。
よく使われる代表的な動詞は、以下の通りです。
be動詞、look(~に見える)、seem(~に見える)、sound(~に聞こえる、思える)、taste(~な味がする)、smell(~のにおいがする)、become(~になる)
とはいえ、第2文型で大切なのは「S=C」だということ。
それさえわかれば、動詞の意味はそれほど気にしなくても大丈夫です。
例文①
This pen is expensive. 「このペンは高価です」
This pen(このペン)= expensive(高価だ)という関係。
ここでのbe動詞に特段の意味は無く、イコール関係を示しているだけと考えてしまってオーケーです。
例文②
This hamburger tastes great. 「このハンバーガーはおいしい」
This hamburger(このハンバーガー)=great(素晴らしい)という関係で、例文①と同じ構造をしています。ここでのtasteは味という意味を添えているだけなので、基本は例文①と同じ。あくまで重要なのは「S=C」という関係です。
第3文型
第3文型は、「S(主語)+V(動詞)+O(目的語)」
訳し方は「SはOをVする」の形で、5つの文型の中で最も数が多い形です。
そのため、他の文型と違い、訳し方についての決まり事はあまりありません。
使われる動詞は他動詞のみ。動詞が自動詞の場合は、第1文型か第2文型のいずれかとなります。
第2文型が「S=C」となるのに対し、第3文型では「S≠O」となります。最初のうちは、Sとイコールになるかどうかで、OかCかを見分けると良いです。
例文
He knows me very well. 「彼は私のことを良く知っている」
HeがS、knowsがV、meがO、very wellがM。
“He=me”と考えると「彼=私」となって矛盾が起きるので、”He≠me”、つまりmeはOである。このように考えると間違いが少なくなりますので、おススメです。
第4文型
第4文型は「S(主語)+V(動詞)+O1(目的語1)+O2(目的語2)」
目的語が2つあり、訳し方は「SがO1にO2をVする」となります。
その際、O1にO2が与えられるという関係性が生まれるため、動詞の意味がわからない場合は「あげる/渡す」と訳しておけば問題ありません。
第4文型でよく使われる動詞は、以下の通り。
give(与える)、tell(伝える)、teach(教える)、make(作る)、buy(買う)等
とはいえ、第4文型で大切なのは「O1にO2をあげる」ということ。
それさえ掴めていれば、動詞の意味は二の次で大丈夫です。
例文
My mother made me a pretty dress.
「私の母は、私にかわいいドレスを作ってくれました」
My motherがS、madeはV、meは直前のmy motherと≠の関係なのでO、pretty dressも直前のmeと≠の関係なのでOとなります。
第5文型
第5文型は「S(主語)+V(動詞)+O(目的語)+C(補語)」
OとCのそれぞれが使われており、一見複雑そうに見えますが、その意味は「SがO=Cにする」であり、Vの意味にとらわれず、「O=C」という関係を掴むことが大切です。
よく使われる動詞は以下の通り。
make(O=Cにする)、call(O=Cと呼ぶ)、name(O=Cと名づける)、find(O=Cとわかる)等
例文
The news made us happy. 「その知らせは、私たちを幸せにしました」
The newsがS、madeがV、usは直前のthe newsと≠なのでO、happyは直前のusと=なのでCとなります。
ここで1つ注意点。
第4文型と第5文型は、このように同じ動詞を用いて、一見そっくりで見分けがつきづらいことがあります。
それぞれの例文を改めて書き並べると、こうなります。
My mother made me a pretty dress.
The news made us happy.
「私の母は私をかわいいドレスにした」、「その知らせは、私たちに幸せを作りました」などと誤った解釈をしないよう、OとCをしっかり見極めることが大切です。
また、こちらの動画「【大人の英文法の悩み】を即解決!英語の文型を学ぶ前に知っておく基本ルール」でも、あなたの英語力UPに役立つ情報を解説しています。
あわせてご覧になってみてください。
まとめ
英語5文型は、私たち日本人が英語を学ぶ上でとても役立つ考え方です。
とはいえ、いきなり完全にマスターするのは難しいと思いますので、まずは楽な気持ちで、英文をSVOCの要素に分ける練習をしてみましょう。
継続していけば、必ずあなたにとっての大きな武器になるはずです。
いっしょに頑張っていきましょう!
日向秀仁
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