ここでは英検準2級がどれくらいのレベルでどんな試験なのか、またTOEICやTOEFLなどのレベルにあてはめるとどれくらいのスコアに相当するのか、おすすめの勉強法を解説していきたいと思います。
英検準2級を目指している人はぜひ、参考にしてみてください。
まず、英検準2級のレベルは「高校中級程度」です。
この資格をとって優位になるのは主に高校受験や大学受験等の進学に関する事が主になります。
なので、学生の人なら進学目的での取得を目指し、社会人の人ならば次のステップの英検2級への足がかりとして取得するのがいいでしょう。
英検準2級をTOEICのレベルに換算すると?
英検準2級をTOEICのスコアに換算すると、402点です。(リスニングとリーディング含む)
TOEICで402点は「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」というレベルで、初級で評価されます。
ただ、初級といってもこれがあくまでの足がかりになるのでTOEICに望む前の自分の英語力の立ち位置として資格をとるという考え方がいいでしょう。
英検準2級でつまずくようでしたら、TOEICでの高得点はまず望めないでしょう
ただ、進学までの資格としては有効なのでできれば高校生になるまでにはこの英検準2級か次のレベルの英検2級の取得を積極的にねらいたいものです。
英検準2級をTOEFLのレベルに換算すると?
英検準2級をTOEFL iBTのスコアに換算すると、35-40点です。
主にアメリカを含む海外への留学を目指す人が入学要件を満たすために受験をします。
しかしながら、留学を目指す火は最低でもTOEFLは60で最初の学期は語学学校に通うことやESL(English as a Second Language:英語を母国語としない人の英語)の授業を受講するという条件で大学の入学が許可されます。
TOEFLはスコアが80ないとアメリカの主要大学への入学は難しいので、60だと学校を選ぶ選択肢があまりありません。
ただ、この60というスコアは日本人が3ヶ月勉強しての平均なので自信を落とさないでください。
英検準2級の問題内容と傾向を解説!
ここでは英検準2級のテスト内容と傾向について解説をします。
内容については、1次試験でリスニング、リーディング、ライティングが主題されます。
1次試験で合格をすると、2次試験まで進むことができ、そこでスピーキング(インタビュー)が行われます。
傾向としては、1次試験のリーディングでは
・会話文の文章の空欄を埋める問題
・長文の語句の空欄を埋める問題
・長文に対する設問の問題
・長文内容の一致を選択する問題
となっています。
ライティングでは
となります。
リスニングでは
・会話の内容を一致させる選択の問題
・文の内容を一致させる選択の問題
といった試験内容になります。
2次試験のスピーキング傾向は
・パッセージについての質問
・イラストについての質問
・受験者自身の意見や考えと問う質問
になります。
英検準2級のおすすめ勉強法
続いて英検準2級のおすすめ勉強法を解説していきます。
英検準2級の単語と会話表現のインプットについて
英検準2級は、自分の頭の中に名詞をインプット必要があります。
あなたが行動範囲を広げた時に出会う風景や事柄を表す単語に注目しましょう。
特に社会活動の中で使われる単語のインプットを増やす必要があります。
例えば、amusement(娯楽)やgovernment(政府)など、日本語だと私たちが普通のように知っている名詞を英語でアウトプットようにしておくことを目指しましょう。
名詞が大事なのにはもう一つ理由があり、リーディングでもリスニングでも、キーワードになる名詞が分からないと、何が話題になっているかが分からないからです。
あとは、temperature「温度」やelectricity「電気」など、日常生活で使う単語は必須です。
ただし、自然科学で使われる用語はまだ覚えなくてもかまいません。
次に、英検準2級では単語と単語の組み合わさった種類のものが豊富に出題されます。
単語の意味を覚えると同時に、語句を1つかたまりとして覚えましょう。
意味が分かる単語をスピーキングやライティングで使える単語にアウトプットさせる前提でインプットをすると覚えやすいです。
次に会話表現を声に出しながら含まれる単語もインプットしましょう。
自分で言えない表現はヒヤリングで聞くことができないので何度も練習をしましょう。
学習方法はとにかく「見る」→「聞く」→「話す」→「書く」の順番で五感をフル回転させて体に浸透させましょう。
英検準2級の長文と文法の対策
おすすめの教材は『英検準2級過去6回全問題集』(旺文社)で多くの受験者が買っています。
この本は優秀である理由は、準2級によく出題される文法が項目別に勉強ができるからです。
間違えた所は、英文法書を手元に置き、納得するまで理解をしてインプットをするようにして下さい。
文法問題自体の問題数は、そんなに多くはないのですが、正しい構文の理解は速読やリスニング、スピーキングなど、全ての軸になります。
構文の理解が中途半端だと、長文を正しく早く読むことができないし、いずれまた、壁にあたってしまう事になります。
また、構文の理解なしでは、英作文も正しく書けませんし、面接で意見や返答をする時にもつまってしまいます。
面倒くさいかもしれませんが、文法を整理しましょう。
また、インターネットやYouTubeで会話特有の表現の学習をすることも飽きることがないのでおすすめします。
声に出して読む練習をして、いざという時に対応できるようにしましょう。
長文読解は、過去問を何回もこなして長文を読むことに慣れることを意識してください。
段落ごとに要点をまとめる力が大事です。
『英検準2級過去6回全問題集』(旺文社)がおすすめです。
日頃からペーパーバックを読むのでも構いません。
なぜならばレベルごとに使用される語彙数が決まっていますし、準2級に挑戦される方は、多読用として楽しみながら続けることができます。
ジャンルは日本の紹介を取り扱ったものの方が、雰囲気を読みやすくて理解もしやすいのでストレスになりません。
英検準2級のライティング対策
まずは、ライティングの過去問を見て、まずは考える練習からスタートをしましょう。
考え方が分からないときは、模範解答をしっかり読んで考え方と答え方の型を覚えましょう。
実は準2級の英文ライティングの型を身につけることは簡単なのです。
ただ、気をつけなければいけないのが、日頃から単語など練習をして本番でスペルミスがないようにしましょう。
ライティングの型に慣れるまでは、模範解答を見ながら写しても構いません。
準2級では、自分の意見や考え方のアウトプットについて2通りの型が求められますので自分でものにしておきましょう。
・I think~
私は~と思う
・Because,~
なぜならば
・First of all,~
最初に
・Secondly,~
2番目に
・In conclusion,~
結論として
英検準2級のリスニング対策
英検準2級のリスニングでは、英文1回しか流されません。
1回で正確に聞き取れる力が試されます。
何回も過去問題を解いてリスニング問題に慣れることが必要です。
聞き取れなかった箇所はスクリプトを見て確認して聞き取れるまで練習をしましょう。
聞くだけでなく、シャドウイング練習やディクテーションもするとより正確に英語が聞き取れるようになるだけでなく、スピーキングにも応用がきくようになります。
シャドーイングに関しては「TOEICリスニングが聞き取れない!シャドーイングで90%超えの正答率を目指す方法を徹底解説!」の記事が参考になりますので、チェックしてみてください!
TOEICリスニングが聞き取れない!シャドーイングで90%超えの正答率を目指す方法を徹底解説!〝単語と会話表現のインプットについて〟でも触れましたが、「見る」→「聞く」→「話す」→「書く」の順番で五感をフル回転させて体に浸透させることが一番の近道です。
あと過去問題をやると気づくのですが、問題では必ず〝5W1H〟が問われます。
この取りかかりでこけると解答までの道順が全てずれてしまうので特に気をつけたいところです。
英検準2級の二次試験(スピーキング)の対策
日頃から前述で紹介した「見る」→「聞く」→「話す」→「書く」の勉強癖をつけておくと二次試験の対策はさほど苦労をすることはありません。
なぜならば、頭の中の引き出しから英語の構文が出てくるのでそれを人に分かりやすく、ゆっくりと伝えるだけになります。
また質問されたことに対して、2つの理由を答えるのは、ライティングと同じ型ですので、ライティングで練習した質問は必ずスピーキングでも生かせるように練習をしておきましょう。
あとは試験で慌てず、大きな声で挨拶をし、ゆっくりと大きな声で試験官に対応をしましょう。
分からなければ、〝I beg your pardon please?〟と聞き返しても構いません。
YouTubeに二次試験に臨む〝良い例〟と〝悪い例〟を検索すれば見ることができるので必ず見ておいてください。
〝良い例〟で重要視される部分は試験管が点をつける部分です。決して完璧を目指そうと意気込まないでください。
もし、過去問題をすべてやり終わったというのならば、インターネットから問題を検索して練習しても構いません。
まとめ
英検準2級のレベルの立ち位置や傾向や試験対策については大体お分かりいただけたでしょうか?
英検は問題形式が年々大きな変化をするわけではないのでひとつひとつの形式を正確に理解さえすれば、正解率を上げることはそんなに難しいものではありません。
合格ラインは60%とは言われますが、ここが問題です。
問題傾向は変わってないのですが、配点の比重が問題によって大きく変わっています。(例えば、正答率が低いものは配点が大きいとか)
なので、あとから結果通知を見ても〝60%とれていたのになぜ?〟と疑問を感じることがあると思います。
しかしながら、これは試験前や試験中では予測ができないので、80%~90%をとる気持ちで臨まないと合格率は低いと厳しめに考えて下さい。
実際に私も落ちた人の通知を見せてもらいましたが、そのようなマジックが発生していたので気をつけましょう。
また英検関連は別記事でも解説していますので、合わせてチェックしてみてくださいね!
【徹底解説】英検準1級のおすすめ勉強法とは?レベル・合格点などご紹介
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