【徹底解説】英検準1級のおすすめ勉強法とは?レベル・合格点などご紹介

【徹底解説】英検準1級のおすすめ勉強法とは?レベル・合格点などご紹介

「b わたしの英会話」のJunです。
英検準1級を保持しています。

しかし、かつての英語力はTOEIC400点代、英会話ボロボロの状態でした。
一念発起して英語学習を始め、コツコツ英語力を向上させることで、合格を勝ち取ることができました。

この記事では

・英検準1級合格に必要な英語レベルは?
・出題内容は?
・TOEIC、TOEFLとの違いは?
・合格するためにどういう勉強すればいいのかな?

などの疑問を持っている人に向けて、私の受験経験なども踏まえて、英検準1級に合格するための方法を徹底解説します。
ぜひお付き合いくださいね!

英検準1級合格に必要な英語レベルは?

英検準1級合格に必要な英語レベルは?

英検準1級のレベルは、大学中級程度とされています。

日本英語検定協会HPには、英検準1級のレベルについて、こちらのような説明文があります。

準1級は、最終目標である1級の手前まで着実に力をつけているレベルで、およそ大学中級程度とされています。社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できることが求められます。入試優遇や単位認定はもちろん、教員採用試験に優遇されたり、海外留学にも多方面で幅広く適用される資格です。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p1/

大学中級程度とされていますが、旧帝や早慶レベルの学生でも、簡単には合格できない試験です。

英検2級まで取得している人は結構いますが、準1級以上となると、なかなか出会えません。
事実、英検2級→準1級は、難易度がグッとあがります。

英検2級と準1級を比較したデータを紹介します。

【英検2級】
レベル:高校卒業程度
必要な単語数:4,000〜5,000
志願者数(2014年):320,801
合格率(2014年):25.1%

【英検準1級】
レベル:大学中級程度
必要な単語数:7,500〜9,000
志願者数(2014年):70,269
合格率(2014年):15.3%

少し古いデータですが、受験者数を見ると、英検準1級はチャレンジする人がまず少ないのがわかります。
英語力にある程度自身のある人達のなかで合格率15.3%なので、その難しさが分かりますね。

つまり英検準1級合格は、高い英語力を保持しているという十分な証明になるのです。

日本英語検定協会HPの英検準1級に関する説明文にも「社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できる。」との記述があり、英検準1級レベルは、海外で社会生活を不自由なく送ることができる英語力といえます。

英検準1級、TOEIC、TOEFLの出題内容・レベル・換算スコア

英検準1級、TOEIC、TOEFLの出題内容・レベル・換算スコア

英検準1級を、日本で広く受験されているTOEIC Listening&Reading及び、TOEFL iBTで比較していきます。

英検準1級の出題内容

1次試験は、リスニング、リーディング、ライティング試験になります。
出題される問題の場面・状況としては、家庭、学校、職場、地域、電話、アナウンスなどであり、題材は社会生活から、科学、医療、テクノロジーまで、様々です。

問題の題材そのものが難しく、英語で専門的な内容を考える力が必要になります。

2次試験はスピーキング試験であり、ナレーションや質問への応答を行います。
題材は、レストランでの喫煙、住民運動、在宅勤務など、社会性の高いものになっています。

TOEIC Listening&Readingの出題内容

TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)は、英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定するための試験になります。

測定技能はリスニングとリーディングのみであり、社内の研修、会議、出張、商品の発注、ビジネスメールなどに関連した問題が出題されます。

TOEICは問題数が多いので、少ない時間で必要な情報を取得するための情報処理能力も求められます。

TOEFL iBTの出題内容

TOEFLは、大学/大学院留学志望者が学業についていけるかを判定する試験としてよく使用されています。

リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能試験であり、それらを実際にどれだけ使えるか、ということに焦点が当てられています。

問題はアカデミックな内容が大半を占めており、歴史、人類学、生物学、科学など、多岐にわたる専門分野を英語で理解する力、アウトプットする力が求められます。

英検、TOEIC、TOEFLは出題内容がそれぞれ異なります。
そのため、TOEICで高得点を取得できるからといって、確実に英検準1級に合格できるとは限りません。

英検準1級合格のためには、その試験に特化した対策が必要になります。

各試験の換算スコア

各種英語能力試験の換算スコアは、こちらのようになっています。

英検、TOEIC、TOEFL換算スコア

英検 TOEIC TOEFL
120
119
117〜118
970〜990 109〜116
1級 870〜970 100〜108
820〜870 90〜99
準1級 740〜820 80〜89
600〜740 69〜79
2級 550〜600 61〜68
500〜550 52〜60
準2級 450〜500 45〜51
300〜450 33〜44

参考:オーストラリア留学センター by DEOW
(URL: https://au-ryugaku.com/comparison-table/)

上の表から英検準1級は、TOEIC740〜820点、TOEFL80〜89点が合格の目安ということがわかります。

TOEICはライティング、スピーキングの試験がないので、あくまで目安としておきましょう。

ただ、私が英検準1級に合格したときのTOEICの点数は820点であったので、おおよそ換算表は信頼できるのかなと思います。

個人的な感覚としては「TOEIC740〜820点のリーディング&リスニング力 + 英検準1級レベルの単語力 + 日常的なスピーキングの練習」で、英検準1級合格を狙えるといえます。

TOEFLは4技能試験であり、単語レベルも高いので、80〜89点取得が準1級の合格ラインというのは、信頼できます。

英検準1級の合格点と必要な勉強時間の目安

英検準1級の合格点と必要な勉強時間の目安

次に英検準1級の合格点と必要な勉強時間の目安を見ていきましょう。

合格点

まず、英検準1級合格のために、何点以上取得すればよいのかを知っておきましょう。

結論は各技能で正答率7割程度です。

7割「程度」と言ったのは、合格点を断言することができないからです。

英検は、素点を統計的手法で変換したCSEスコアと呼ばれるもので、合否が決まります。
そのため、「○問正解すれば合格!」と断言することができません。

しかし日本英語検定協会HPには「各技能で正答率が7割を超えると、受験者の多くが合格している」という記載があります。

そのため、各技能7割以上を目標に学習を進めていきましょう。

必要な勉強時間の目安

英検2級レベルの人が準1級を取得するのに必要な学習時間は約300時間と言われています。

自分が1日に取れる勉強時間と試験日までの時間を考慮して、計画的に学習を進めていきましょう。

私の場合英検2級を受けていませんが、TOEIC700点の状態から、約400時間かけて英検準1級に余裕を持って合格することができました。

私が費やした400時間のざっくりとした内訳は

英単語:250時間
英作文の練習:20時間
過去問:60時間
英会話:70時間

といった感じです。

英検準1級のおすすめ勉強方法をご紹介!

英検準1級のおすすめ勉強方法をご紹介!

具体的にどういう学習を行っていけばよいのか、紹介していきます。
やるべきことは、以下の4つです。

・英単語
・英作文の練習
・過去問
・英会話

1つずつ、解説していきます。

英単語

英検準1級対策で最も大切なのは単語です。

2級合格に必要な単語数が4000~5000なのに対し、英検準1級は7500~9000であり、必要な単語数、出題される単語レベルがグッとあがります。

特にリーディングの大問1(短文の語句空所補充問題)は、単語学習を行っていないと太刀打ちできません。
例年、リーディング全41問のうち、25問が大問1の空所補充問題です。

大問1で8割正答できれば、リーディングパート全体の半分近くの点数を確保できるということです。
つまり、この大問1でしっかりと点数を取ることが、合格の鍵となります。
ここは完全に単語力勝負なので、逆にいうと、単語さえやっていれば点が取れます。

おすすめの単語帳は「でる順パス単 英検準1級」です。
この単語帳を徹底的にやり込むことで、大問1で8割は正答できるようになります。

英作文の練習

英検準1級には、指定されたトピックについて、120~150語でエッセイを書くライティング問題が出題されます。

英語のエッセイと聞くと、難しそうに感じるかもしれませんが、実はライティングパートは点数が取りやすいです。
というのも以下の3点を押さえておけば、難しい文法表現や単語を使わなくても、合格点の7割は確実に取得できます。

・与えられたテーマに対する意見になっていること
・エッセイの型に沿って書くこと
・文法間違いやスペルミスがないこと

エッセイの書き方にはコツがあるので、教材を1冊使って練習することをおすすめします。

おすすめの教材は「英検分野別ターゲット 英検準1級 ライティング問題」です。

本教材は、ライティング試験の攻略ポイントと13個の練習問題がコンパクトにまとまっています。
本教材で練習することで、エッセイの書き方、点数を取るためのコツが十分理解できます。

過去問

単語学習と英作文の練習が終わったら、過去問に取り組みましょう。

過去問をやるうえで大切なことは、自分の分からなかった部分を徹底的に復習することです。

リスニングであれば、聞き取れなかった音声を完璧にシャドーイングできるまで何度も繰り返し聞きます。
シャドーイングに関しては「TOEICリスニングが聞き取れない!シャドーイングで90%超えの正答率を目指す方法を徹底解説!」の記事が参考になりますので、チェックしてみてください!

TOEICリスニングが聞き取れない!シャドーイングで90%超えの正答率を目指す方法を徹底解説!TOEICリスニングが聞き取れない!シャドーイングで90%超えの正答率を目指す方法を徹底解説!

リーディングであれば、英文を精読して完璧に意味がわかる状態にします。
さらに、知らない単語がでてきたら、全て覚えるようにしていきましょう。

この、「過去問を解いて復習」を、試験までにできるだけ沢山行いましょう。
直近の過去問は、日本英語検定協会HPから入手可能です。

さらに昔の過去問に取り組みたい場合は「英検準1級 過去6回全問題集」がおすすめです。

英会話

英検準1級2次試験では、面接形式のスピーキングテストが実施されます。

1次試験から2次試験実施までの期間は4週間程度しかありません。

普段から英語を話す機会があれば、1次試験合格発表後に対策を行っても合格できるでしょう。
しかし、普段英語を話す機会が無い状態から、1次試験後に対策を始めても、間に合いません。

英語を話すことに慣れるために、できるだけ早くオンライン英会話等で話す練習をしましょう。
最初は話すことに慣れるという意味で、様々なテーマについて先生とディスカッションするような教材がおすすめです。

単語学習や過去問を解く期間にも、オンライン英会話は継続して毎日受けることをおすすめします。

1次試験終了後は、実際の試験形式で、練習していきましょう。
多くのオンライン英会話サービスには、英検面接対策が用意されているため、それを活用して実践練習を行っていきましょう。

まとめ

本記事では、英検準1級のレベル、TOEIC、TOEFLとの違いなどについて解説しました。

本記事で解説したように、英検準1級のレベルは高いです。
しかしそこを目指して学習することには、大きな価値があります。

英検準1級合格は、自分の英語力に対する大きな自信と、高い英語力を保持している十分な証明になります。

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