皆さんこんにちは!
今回記事を担当させて頂く日向と申します。
・接続詞が何を繋いでいるのかがわからない。
・等位接続詞?従属接続詞?何が違うの?
いきなりですが、質問です。
「接続詞をはじめて習ったのは、いつでしょう?」
このように問われて、正確に思い出せる方は少ないのではないでしょうか。
実際のところ、接続詞はだいたい中学1年生の序盤に初登場しています。
これはリンゴですか、それともオレンジですか?
It is an orange.
それはオレンジです。
といった具合に、be動詞や「this,that」などを習ったときに、さりげなく登場していました。
しかしそんな風にしれっと英文法に登場した接続詞ですが、まとまったテーマとして教わった記憶はあまりないのではないでしょうか。
それなのに、いつの間にか知ってて当たり前かのように扱われて、なんだかわからないままに置いていかれ、いつの間にか英語嫌いになってしまった。
そんな方も多いのではないでしょうか。
実際、私はそうでした…。
でも大丈夫!
今回の記事では、今ひとつ理解し切れていない「接続詞」に関して、ゼロからしっかり説明していきます。
これを読めば、接続詞についてモヤモヤしていたものが晴れて、英語理解がよりしっかりしたものとなりますよ!
それでは、早速始めていきましょう!
日向秀仁
統一模試で偏差値30台を出すことも・・・。
高校時代に、英語が分からな過ぎて一念発起。
独学で学び始めて1年後、模試の偏差値は80に乗ることも。
苦手を得意にしたその経験を活かし、大学在学中より学習塾での講師として、数多くの中学生や高校生を指導。
英語が嫌いな気持ちが誰よりもわかるからこそ、暗記に頼らない、何故がわかる英語学習をモットーに活動を続けています。
英語の接続詞とは?
接続詞とは簡単に言うと、2つ(以上)のものを繋ぐ言葉です。
ただ、この「2つ(以上)」というのが少々やっかいなところ。
こちらの例文をそれぞれ見てください。
私の父は英語と日本語を話します。
②My father speaks English and studies Japanese.
私の父は英語を話し、そして日本語を勉強します。
③My father speaks English, and my mother does (speaks English).
私の父は英語を話し、そして私の母も英語を話します。
これらの文では、最も有名な接続詞である「and」が使われていて、2つのものを繋いでいます。
ただ、その「繋ぐもの」がそれぞれに異なっているんです。
①の文の「and」は「English」と「Japanese」の2つを繋いでいます。
つまり、この文での「and」は「名詞と名詞」を繋いでいることになります。
②の文の「and」は「speaks」と「studies」を繋いでいます。
つまり、この文での「and」は「動詞と動詞」を繋いでいることになります。
③の文の「and」は「My father speaks English」と「my mother does (speaks English)」を繋いでいます。
つまり、この文での「and」は「文と文」を繋いでいることになります。
このように、接続詞が繋ぐ言葉ということはわかっても、具体的に何を繋ぐのかはその都度変わってきます。
なんかややこしい!
でも大丈夫です。
接続詞が何を繋ぐかという一見ややこしい問題も、次のように考えれば解決されます。
この「同じ立場」というのは、文法上での立場ということです。
例えば「apple」は文法上「名詞」と呼ばれますね。
その一方「speak」という単語は「動詞」と呼ばれます。
「apple」と「orange」であれば、どちらも同じ「名詞」という立場なので、接続詞で繋ぐことができます。
「speak」と「study」の場合も、どちらも同じ「動詞」という立場なので、接続詞で繋ぐことが可能です。
しかし、文法上の立場が違う場合には、接続詞で繋ぐことができません。
例えば、appleとspeakを繋いで文を作ろうとすると、こちらのようなヘンテコな文になってしまいます。
私はリンゴと話す(こと?)が好きです。
一見すると、なんでもかんでも自由に繋ぐことができそうな接続詞ですが、実際は立場の同じもの同士しか繋げないというルールがあったんです。
では、有名な接続詞である
but(しかし、でも)
or(または、AかB)
の3つを用いた例文を使って、少し練習してみましょう。
それぞれの文の接続詞が、何と何を繋いでいるのか考えてみてください。
②Which do you like better, summer or winter?
③I went to Kyoto, but I didn’t visit Kinkaku-ji.
いかがでしょう。
それでは、答え合わせをしてみましょう!
①の文では「and」という接続詞が「went (to the library)」という動詞と「read (some books)」という動詞を、同じ立場同士で繋いでいます。
ちなみに、接続詞が動詞を繋ぐ場合には、時制も揃います。
現在形と過去形、過去形と未来系のように、異なる時制の動詞を繋ぐことはありません。
和訳はこちらのようになります。
「彼は図書館に行き、何冊かの本を読みました。」
②の文では「or」という接続詞が「summer」と「winter」という名詞を繋いでいます。
接続詞の使い方としては、最も見分けやすいものですね。
和訳はこちらのようになります。
「あなたは夏と冬では、どちらの方がより好きですか?」
③の文では「but」という接続詞が「I went to Kyoto」という文と「I didn’t visit Kinkaku-ji」という文を、同じ立場同士で繋いでいます。
和訳はこちらのようになります。
「私は京都に行きましたが、金閣寺は訪れませんでした。」
英語の等位接続詞と従属接続詞の違いとは?
いかがでしょう。
接続詞の基本についてはご理解いただけたでしょうか。
繰り返しになりますが、接続詞は「同じ立場のもの同士を繋ぐ」というのがポイントです。
ただ、ひとくちに接続詞といっても、実際はここから更に2つに分類ができます。
それが「等位接続詞」と「従属接続詞」です。
何やら名前が難しく感じますがが、これら2つは使い方が若干異なっているため、しっかり分けて理解してあげるのが重要です。
もうひと踏ん張り、頑張りましょう!
英語の等位接続詞とは?例文つきでご紹介
等位接続詞の「等位」というのは、等しい位、言い換えれば同じ立場という意味です。
つまり等位接続詞とは、同じ立場のもの同士を繋ぐ言葉となります。
お気づきですか?
そう、今までにご説明してきた接続詞の使い方、それがそのまま等位接続詞に当てはまるんです。
とはいえ、この後ご紹介する従属接続詞との差別化を図るために、ちょっとだけ言葉を付け加えさせてください。
この「同じ役割」という点が重要です。
例文で確認してみましょう。
ジョンはバーに行きたがっていますが、キャシーは映画を観に行きたがっています。
この文では「but」という等位接続詞が「John wants to go to the bar」という文と「Cathy wants to go see a movie」という文を等しく繋いでいます。
これらは2つとも「文」という同じ立場です。
そして繋がれた結果、役割にも差はありません。
どちらが上でも下でもなく、対等に繋がれています。
(※この時点では「何を当たり前な」と思われるかもしれませんが、次の従属接続詞との違いが重要ですので、改めて理解をしっかり確認しておきましょう)
このように、2つ以上のものを対等に繋ぐのが、等位接続詞の役割です。
以下がその代表的なものとなります。
・or(または、AかB)
・nor(orの否定版。AでもBでもない)
・but(しかし)
・so(だから)
・for(なぜなら)
・yet(しかしながら)
英語の従属接続詞とは?例文つきでご紹介
従属接続詞の「従属」というのは、従うという意味ですね。
AさんがBさんに従う場合、そこにはBさんの方が偉いという上下関係が生まれますよね。
それと同様に、従属接続詞を使った場合、繋がれるもの同士の間に上下関係が生まれるんです。
従属接続詞の役割を定義すると、こちらのようになります。
等位接続詞のポイントが対等さにあったのと反対に、従属接続詞では繋がれるものがメインとサブといった形で差別化されます。
そのときに従属接続詞が付いている方がサブ、付いていない方がメインとなります。
また、等位接続詞が、名詞と名詞、動詞と動詞、文と文など様々なものを繋ぐことができたのに対して、従属接続詞は文と文しか繋ぐことができません。
例文で確認してみましょう。
私は子供のころ、中国に住んでいました。
この文では「when」という従属接続詞が使われています。
この場合「when」がついている「I was a child」という文はサブの役割を担い、「I lived in China」という文がメインになります。
そのため、話し手が伝えたいことの中心は、あくまで「I lived in China」であって「when I was a child」はそれを補足するサブの役割に過ぎないんです。
それでは、代表的な従属接続詞の意味と使い方を、例文で確認していきましょう。
When winter comes, it snows a lot in Hokkaido.
冬が来ると、北海道では雪がたくさん降ります。
先程の例文でも出ていた「when」が従属接続詞の代表的存在です。
ちなみに「when」がついたサブ部分を文頭に出す場合には、このようにコンマ(,)を文と文の間に入れます。
「when」のついた文を後ろに持ってくる場合には、こちらのようになります。
この規則は従属接続詞すべてに共通するものですので、ぜひ覚えておきましょう。
If it is sunny tomorrow, I want to go shopping with you.
もし明日晴れたら、あなたと買い物に行きたいです。
「if」と言えば「もし」という意味ですが、「if」にはもう1つ「~かどうか」という意味もあります。
日本人には馴染みの薄い意味なので、覚えておきましょう。
彼がここに来るかどうかわかりません。
次に理由を表す単語として有名なbecauseも従属接続詞の仲間です。
She is absent because she is sick in the bed.
病気で寝ているので、彼女は欠席です。
基本的にはこのように文と文を繋ぐ使い方をしますが「why」で尋ねられた場合には、単文で使うこともできます。
どうして昨日来なかったんですか?
Because I was busy.
忙しかったんです。
続いて「あれ/それ」などの意味で有名な「that」は、従属接続詞として使うと「~ということ」という意味になります。
I think that she went to school.
彼女は学校に行ったと思います。
例文のように「think」とセットで使うのが最も有名で、他にも「hope that(~と望む)」や「realize that(~ということに気づく)」などと使われます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ひとくちに接続詞といっても、そこには等位接続詞と従属接続詞という分類がありました。
それぞれに共通するポイントは、同じ立場のものを繋ぐということ。
異なっているのは、等位が対等に繋ぎ、従属はメインとサブと差別化して繋ぐことでした。
接続詞はあまり表立って現れてこないものの、英語での表現には必須な、縁の下の力持ち的存在です。
この機会に接続詞をマスターして、より幅広い英語表現を目指していきましょう。
それでは、今回はここまで。
今後も楽しんで英語学習を続けていきましょう。
Let’s enjoy!!
日向
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