【ゼロから学ぶ】英語の比較級と最上級を例文からマスター!

【ゼロから学ぶ】英語の比較級と最上級を例文からマスター!

皆さんこんにちは!
今回記事を担当させて頂く日向と申します。

・比較級、最上級の違いがわからない
・最上級にはどうしてtheが付くの?
・単語が長いときはmore, most。でも長いってどれくらい?

比較級・最上級について最初に習うのは、だいたい中学2年生の頃です。

教わった直後ならまだしも、習ってから早ウン十年。
どんな内容だったかほとんど忘れてしまった、そんな方も多いのではないでしょうか。

でも大丈夫!
今回の記事では、今一つあやふやなままで済ませてしまいがちな「比較級・最上級」について、基本の基本から復習をしていきます。

この記事を読めば、比較級と最上級、それぞれの使い方がしっかり理解できるようになりますよ。

それでは、早速始めていきましょう!

日向秀仁

中学生時代は英語が大の苦手。
統一模試で偏差値30台を出すことも・・・。
高校時代に、英語が分からな過ぎて一念発起。
独学で学び始めて1年後、模試の偏差値は80に乗ることも。
苦手を得意にしたその経験を活かし、大学在学中より学習塾での講師として、数多くの中学生や高校生を指導。
英語が嫌いな気持ちが誰よりもわかるからこそ、暗記に頼らない、何故がわかる英語学習をモットーに活動を続けています。

英語の比較級を例文でマスターしよう

英語の比較級を例文でマスターしよう

比較級とは、天秤のように2つのものごとを比べるための表現技法です。

たとえば、ここに1本のペンがあるとします。

This is a pen.
これはペンです。

そして、少し離れたところにもう1本のペンがありました。

That is also a pen.
あれもペンです。

それら2つのペンを手に持って比べてみたところ、最初のペンの方が長かったとします。
そんなとき、次のように表現します。

This pen is longer than that pen [that one].
このペンはあのペンより長いです

(※2つのものが同じ種類の場合、2つ目をoneにするのが通例です)

これが、比較級の基本形です。
公式っぽく書くと、こちらのようになります。

「AはBよりも~です」⇒ A is ~er than B.

ポイントは次の2点です。

・比べる尺度にerを付ける
・比べる対象の前にthanを付ける

それでは順番に説明していきます。

比べる尺度にerを付ける

AとBを比べる際、何を基準に比べるかに着目します。
今回の例で言えば、2つのペンの色や形などではなく、「長さ」に着目して比較していますよね。そのため、「長い」という意味を表す”long”にerを付けて”longer”としています。

とはいえ、ものごとの何に着目して比べるかは、時と場合によります。

どちらも赤ペンで、その赤さを比べるならば

This pen is redder than that one.
このペンはあのペンより赤いです。

どちらのペンも細くて、その細さを比べるならば

This pen is thinner than that one.
このペンはあのペンより細いです。

などと、同じものでも様々な尺度で比較が可能です。

比べる対象の前にthanを付ける

2つのものを比べる際、2つ目のものの前に”than”という単語を目印として付けます。
これは数学の不等号(>,<)と同じような役割を果たしていて、日本語の「~よりも」に相当します。

This pen is longer than that one. ⇒ This pen > that one.

また、thanの後には名詞だけでなく、文が来ることもあります。

The examination was easier than I had expected.
その試験は、私が思っていた以上に簡単でした。

英語の最上級を例文で理解しよう

英語の最上級を例文で理解しよう

最上級とは、ランキングやトーナメントのように、複数のものごとの中で1番を決める表現技法です。

その際、2つのものでは一番は決められません。
候補が2つしかないランキングなんてつまらないですよね。

そのため、最上級では必ず3つ以上のものごとが比べられます。

2つなら比較級、3つ以上なら最上級と理解しておきましょう。

たとえば、あるクラスに男の子がいたとします。仮に名前をケンとしましょう。

This is Ken.
こちらはケンです。

クラスにもう一人、ジョンという男の子がいました。
そして、彼らの背の高さを比べました。

Ken is taller than John.
ケンはジョンより背が高いです。

この場合は、2人を比べているので比較級ですね。

もう一人、トムという男の子がいて、3人で背比べをしたとしましょう。
そんなとき使われるのが、最上級です。次のように表現します。

Ken is tallest of the three boys.
ケンは3人の中で最も背が高いです。

これが最上級の基本形です。
公式のように書くと、以下のようになります。

「Aは○○の中で、最も~です」⇒ A is the ~est of [in] ○○.

ポイントは次の2点です。

・比較する尺度にthe ~estを付ける
・比べる集団や範囲の前にof [in]を付ける

比較する尺度にthe ~estを付ける

比較級がerだったのに対し、最上級ではestを付けます。

また、theを付ける点も重要です。
theは「その」などと訳されがちですが、基本イメージは「誰が見ても明らか」ということです。
3人以上で比べて、誰が見ても明らかに1位ということを表すためにtheが用いられています。ランキングの優勝者にスポットライトが当たっているイメージですね。

比べる集団や範囲の前にof [in]を付ける

最上級では、比べる集団を表す場合にはof、範囲を表す場合にはinが使われます。

たとえば公園に5匹の犬がいて、最も大きい犬を表す場合、以下の2通りの書き方ができます。

This dog is the biggest of the five dogs. 「この犬は5匹の中で最も大きいです」

This dog is the biggest in the park. 「この犬は公園の中で最も大きいです」

er, estを付ける際の注意点

er, estを付ける際の注意点

話すときには気にしなくてOKですが、比較級のer、最上級のestを付ける際に、表記上の規則がいくつかあるので、以下に列記しておきます。

とはいえ、それぞれ単なる規則というよりは、「言いづらいから」という発音上の理由によって表記が変わるに過ぎません。

そのため、あまり神経質に覚えようとしなくてもOKですよ。

・もともとの語末がeの単語⇒er, estでなくr, stを付ける

例:large⇒larger, largest
※単純にeが2つ重なるのが気持ち悪いから、eを1つ減らすだけです。

・語末が短母音+子音の場合⇒子音を2つ重ねてからer, estを付ける

例:hot⇒hotter, hottest
※短母音などと言うとややこしいですが、「ッ」が入っているイメージです。
ローマ字と同じく、「ッ」を入れるために子音を重ねると捉えてください。

・語末が子音+yの場合⇒yをiに変えてer, estを付ける

例:happy⇒happier, happiest
※英語では、子音+yで終わると、それで言い切りのように響きます。
そのため、happyerなどと書くと「ハッピー、アー」のように後付けのように響いてしまいます。
それを防ぐために、yをiに書き換えているに過ぎません。

英語のmore, mostの使い方のポイントは?

比較級と最上級について、ここまでの知識をまとめると、こちらのようになります。

比較級
「AはBよりも~です」⇒ A is ~er than B.
最上級
「Aは○○の中で、最も~です」⇒ A is the ~est of [in] ○○.

この知識をもとに「interesting(面白い)」という尺度を用いて、文を作ってみましょう。

この本は、あの本よりも面白い。
×This book is interestinger than that one.

この本は、図書館の中で最も面白い。
×This book is the interestingest in the library.

いかがでしょうか。
文字に起こしただけではわかりにくいですが、発音してみると違和感に気が付くはずです。

「インタレスティンガー!」
「インタレスティンゲスト!!」

どこぞの戦隊モノの必殺技みたいですよね。

このように、尺度を表す単語が長い場合には、er, estを付けると不自然で発音しにくくなってしまいます。
そのため、このような場合にはer, estを付けず、代わりにmore, mostを付けることになっています。

この本は、あの本よりも面白い。
〇This book is more interesting than that one.

この本は、図書館の中で最も面白い。
〇This book is the most interesting in the library.

とはいえ、「長い」といっても長さの感じ方は人それぞれですよね。

具体的には「3音節以上の単語」という規則があるのですが、2音節でもmore, mostを付ける例外があるなど、非常にややこしいです。
何より、音節の数なんて普段あまり意識しないですよね。

そのため、実用的には「6文字以上の単語」の場合にはmore, mostを付けると覚えておきましょう。

er, est⇒「6文字未満の単語」
more, most⇒「6文字以上の単語」

この覚え方で、9割方の単語がカバーできます。
(※”pretty”は6文字ですが、”prettier/prettiestと活用するため例外)

私たちが目指すべきは、英文法マスターではなく、英会話マスターです。
実践的でない規則法則は置いておき、より使える知識を増やしていきましょう

英語の同等比較を例文でポイントをチェック!

英語の同等比較を例文でポイントをチェック!

最後に確認しておきたいのが、2つのものを比べて、結果的に同じだったことを表す「同等比較」です。

たとえば、ここに1人の女性がいるとします。名前はキャシーです。

This is Cathy.
こちらはキャシーです。

そして、そこにもう1人の女性が現れました。名前をリンダと言います。

That is Linda.
あちらはリンダです。

彼女たちの身長を比べてみると、ほとんど同じ背丈であることがわかりました。

Cathy is as tall as Linda.

これが「同等比較」の基本形です。
公式らしく表すと、以下のようになります。

「AはBと同じくらい~です」⇒ A is as ~ as B.

ポイントは、次の2点です。

・比べる尺度をasとasで挟む
・notを付けると同等じゃなくなる

比べる尺度をasとasで挟む

「同じくらい~だ」ということを表したい場合、2つのasで尺度となる単語を挟み込みます。
このasは、簡単に言ってしまえばイコール記号と同じような意味であり、以下のような構造になっています。

Cathy is as tall as Linda.
⇒ Cathy = tall = Linda

キャシーとリンダは、tall(背が高い)という尺度においてイコールの関係にあるということですね。

notを付けると同等じゃなくなる

asを用いた同等比較の文にnotを付けると、

A is not as ~ as B. ⇒ 「AはBほど~ではありません」

という否定的な意味になります。
これは、意味的には比較級を使った表現と似たものとなります。

以下の例文で確認しておきましょう。

His house is not as large as the school.
彼の家はその学校ほどは大きくありません。

The school is larger than his house.
その学校は彼の家より大きいです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

・比較級のer, moreの意味と使い分け
・最上級のest, mostの意味と使い分け
・同等比較のasの使い方

これらが比較級・最上級を理解するためには重要でした。

今回学んだことを活かし、ぜひ比較級・最上級を日々の会話に取り入れてみてください。
会話に深みが生まれ、これまで以上に生き生きとした英会話が楽しめるようになるはずですよ。

それでは、今回はここまで。

これからも楽しんで英語学習を続けていきましょう!

Let’s enjoy!!

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