こんにちは!
「b わたしの英会話」の中島ミナミと申します。
バックパッカーでの一人旅や短期留学を経験したことから「使える英語」の重要さを感じ、ただの知識じゃない「ちゃんと使える」英語の勉強方法を発信しています。
英語を勉強するにあたり、多くの人が単語を覚えることに力を入れていると思いますが、せっかく覚えた単語をうまく使いこなせないと悩んでいませんか?
・知っている単語を会話で使おうとしても、どう表現していいかわからない
・単語がなかなか覚えられない
こんな悩みは「コロケーション」を意識して勉強していくことで解決できるかもしれません。
コロケーション(collocation)とは「よく一緒に使われる単語と単語の組み合わせ」を指し、日本語で表すと「連語」や「語と語のつながり」となります。
コロケーションの重要さがピックアップされることはほとんどありませんが、英語表現の向上にはとても重要です。
この記事では、コロケーションがなぜ重要なのか、どのように勉強するのがおすすめなのかをお伝えしたいと思います。
英語を学ぶ上で、コロケーションが重要な理由とは?
先ほどお伝えした通り、コロケーションとはよく一緒に使われる単語の組み合わせのことです。
よく一緒に使われるということは、ネイティブスピーカーにとって「一般的」で「伝わりやすい」とも言えます。
コロケーションを身につけることは、ネイティブスピーカーが聞いていて自然で正しい表現ができることにつながりますので、英語を学ぶ上でコロケーションは非常に重要なのです。
コロケーションを知らないと、文章をつくったときや会話の際に、意味はなんとか理解できるもののどこか違和感のある表現になってしまいます。
また、コロケーションの知識がなければ、たくさんの単語を知っていたとしても単語と単語を結びつけられないので、うまく使いこなすことができません。
普段の生活でコロケーションを意識して話したり文章を書いたりすることは全然ないと思いますが、実は私たちにとってかなり身近なものなんです。
日常の中で、たくさんのコロケーションを使っています。
例えば傘を使用することを、日本語だと「傘をさす」と言う人が大多数ですよね。
「傘をさす」という表現の仕方が、日本語では自然かつ一般的な組み合わせなのです。
私たちはなぜそう言うのか深く考えることなく使っていますが、母国語が日本語でない人にはどうしてそのような言い方になるのか、と疑問に感じると思います。
コロケーションにはネイティブスピーカーでも説明できないような「なんとなく使っている」表現がたくさんあり、文化の違いやその国の歴史に由来するものも多く、完全に理解するのはなかなか困難です。
知らなかった組み合わせが出てきても、「そういうものなのね」と気軽にとらえてコロケーション学習に取り組んでみてください。
「こういう表現をするんだ」と、新しい発見を楽しみましょう♪
また、コロケーションが重要な理由は、「会話や英作文に役立つから」だけではありません。
長文読解にも良い効果があるのです。
単語ごとに細かく分けて訳していくのでは、文が長くなればなるほど読解に時間がかかってしまいます。
文章を単語単位ではなく、より大きなまとまりで理解できるようになるので読解がスムーズになります。
もちろん、読解のレベルアップを実現させるためにはボキャブラリーを増やすことは大前提なのですが、単語のみを覚えるのではなくコロケーションにも注目しながら単語を覚えていくと効果倍増間違いなしです!
コロケーションとイディオムはどう違う?
コロケーションは単語同士のつながりで、英語学習において重要となると「イディオムとはどう違うの?」という疑問が思い浮かびませんか?
簡単に、コロケーションとイディオムの違いをご説明していきます。
イディオムの日本語訳は「熟語」「慣用句」などで、ざっくり説明すると「2つ以上から成り立っている表現」です。
熟語と慣用句の大きな違いは「字面から意味を予測できるか」という点で、英語学習において「イディオム=慣用句」として学ばれていることが多いと思います。
例えば「a piece of cake」というイディオム。
直訳だと「ひときれのケーキ」ですが、意味は「簡単にできること」です。
英語に触れてきた人ならほとんどの人が知っているであろうイディオムですが、初めてこの表現を目にしたときは驚きませんでしたか?
このように、ある特定の単語と単語が組み合わり、直訳したときと全く異なる表現になるものが慣用句です。
対して、熟語は表記からだいたいの意味が予測できるものや、言葉の持つ元々の意味合いから派生した、ニュアンスが理解できるものです。
例えば「call(呼ぶ、電話する)」だと、「call back(かけ直す)」「call up(呼び出す)」などがあります。
ただ、コロケーションとイディオムをそれぞれしっかり分けて覚えることは必要ありません!
特定の意味を持っている組み合わせ(辞書にその組み合わせで載っている)
・コロケーション
よく使われる、一般的、慣習的な組み合わせ
どちらも英語を勉強する上で重要なことにかわりありませんが、イディオムの方が特定の組み合わせを覚える必要があるので、得意な人と苦手な人にわかれやすいかもしれないですね。
おすすめのコロケーション勉強法!難しい単語も覚えやすくなる!?
コロケーションを覚えていくのに、私がおすすめする方法は「単語を使った例文をしっかり読む、例文をいくつか調べること」です。
とても簡単なことのようですが、きちんと実践していくのはかなり大変です。
単語を覚えるときに使用する単語帳、よく例文が載っていませんか?
単語帳の場合、ついつい単語だけを覚えることに必死で例文は流し読みしてしまいがちですが、非常にもったいないです!
単語帳は上質な例文の宝庫でもあるんです。
覚えたい単語にまつわる例文が書かれていると思うので、しっかり読み込みましょう。
単語帳でなくても、英会話や参考書、辞書などでももちろん大丈夫です。
私は覚えたい単語や使い方があいまいな単語は辞書を使って例文を確認し、コロケーションを確認するようにしています。
単語帳より辞書の方がより多くのコロケーションを発見できるので、覚えたいけどなかなか覚えられない単語があれば、意味がわかっていても辞書を引いてみるのがおすすめです。
ここで、実際に例を挙げてご説明します。
例えば「restriction(制限・制約)」という単語を覚えたいとします。
「restrict(制限する)」という動詞の名詞形です。
辞書の例文を見てみると
米当局はフランス産品の輸入に規制を加えた。
・lift / remove restrictions
制限を解除する
このように記載がありました。
辞書なので文面が少し堅い印象がありますが、この例文も活用できます。
この例文から「restriction」のコロケーションは、制限・制約が加わる場合だと「impose」「place」、制約をなくしたり解除する場合だと「lift」「remove」となります。
日本語だと制限や制約は「設ける」「なくす」などと結びつきやすく、英語の「place(位置付ける、設置する)」や「remove(取り除く)」はなかなかイメージしにくいかもしれません。
このように英語特有のコロケーションを知っていくことで、馴染みのうすい単語もイメージしやすくなります。
また「restriction」のコロケーションには名詞もたくさんあるので、こちらも一緒に目を通すとさらに理解度が高まります。
渡航制限
・trade restrictions
貿易制限
・a speed restriction
速度制限
私が使用した辞書にはこの3つが併記されていましたが、なんとなく他の制限や制約もイメージできませんか?
私たちの生活で身近な規制と言うと、車を運転するときの規制。
「road」をつけて「道路規制」や、「traffic」をつけて「交通規制」などが挙げられます。
名詞の後ろにrestrictionを付けることで簡単に「○○規制」「○○制限」を表現できるようになります。
どうでしょうか?
「restriction」という単語を知らなかった方でも、この記事をここまで読んだら、覚えることができたのではないでしょうか!?
コロケーションを知ると単語のイメージが掴みやすくなる上、様々な単語と結びつけてインプットすることで定着しやすくなります。
もし単語帳や参考書、辞書がない…という場合は、オンライン版ロングマン現代英英辞典を使ってみてください。
単語を検索すると、意味とコロケーションを一緒に調べることができるのでとても便利です。
◆オンライン版ロングマン現代英英辞典:https://www.ldoceonline.com
なかなか覚えられない単語や、「この単語はどうやって使うんだろう?」と気になったものはぜひ調べてみてください。
英英辞典の説明文自体もいい例文になりますので、かなりおすすめです!
また、こちらの動画「英語初級者で止まってる人が、99%してない勉強法」で、英語が上達しない人がしていない勉強法について、解説しています。
あわせてご覧になってみてください。
まとめ
いかがでしたか?
コロケーションは、よく使われる単語の組み合わせのことで、ネイティブスピーカーにとって自然で正しい表現です。
コロケーションの知識がないと、どれだけたくさんの単語を知っていてもうまく使いこなすことができません。
せっかく覚えた知識が活用できないのはもったいないですよね。
単語を覚える際には、例文を読み込んだり辞書で調べるなどしコロケーションを確認してみてください。
単語だけでなく、単語とコロケーションを含むまとまりで覚えることで、英語表現の幅が広がっていきます。
コロケーションをたくさん身につけて、「使える単語」をどんどん増やしていきましょう!
また別記事の「今からでも遅くない!英語の基礎固めはポイントを押さえて勉強しよう」で、大人になってから英語を勉強するときのコツをまとめています。
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