ネイティブがよく使う「ちょっと待って!」の英語表現は?
初めての海外で、ロサンゼルスからニューヨークまで約4000kmを21日間かけて車で移動するという、ハードな旅行を経験し、様々なトラブルから「英語を話せるようになりたい!」と強く思うようになりました。その後、カナダやニュージーランドでワーホリを経験し、現在は『b わたしの英会話』で語学カウンセラーとして勤務しています。英語学習をキッカケに、世界観が広がった経験を活かし、お客様の英会話力UPのためのお手伝い出来ることにやりがいを感じている毎日です!
-お会計の際にショップのアプリがなかなか見つからない
-少し考える時間が欲しい
-電話を保留にしたい
などなど、相手に少し待って欲しい瞬間っていつも突然やってきますよね。
日本語では「ちょっと待って」「少し時間ちょうだい」「少々お待ちください」など、場面に応じた言い方がさらっと出てきますが、英語ではどうでしょうか?
この記事では、意外とたくさんある「ちょっと待って!」の英語の表現方法をご紹介します。
場面に合ったフレーズがとっさに答えられるように、使えそうなシチュエーションをイメージしながら読み進めてみてくださいね!
少しの時間、相手に待っていてほしいときに使える英語表現
まずは日本語で言う「ちょっと待って」にあたる表現を、いくつかご紹介します。「ちょっと」と言っても様々なので、ひとつひとつ見ていきましょう!
Give me a second.:ちょっと待って。
ネイティブがとてもよく使う「ちょっと待って」の表現に Give me a second. があります。
second は「2番目」という意味以外に「~秒」や「ちょっとの間」という意味もあります。
Give me a second.は直訳すると「私に1秒ください。」ですが、ニュアンスとしては「ちょっと待って。」という意味になります。
一般的には、数秒から数分程度の短い時間を指しますが、具体的な時間は文脈によって異なる場合があります。
Dad: Hey! Are you ready? It’s time to go.
準備できた?出かける時間だよ。
Mom:Give me a sec! Almost ready!
ちょっと待って!もう少しで準備できるから!
Just a minute.:ちょっと待ってね。
Just a minute.は、直訳すると「ちょうど1分」となりますが、実際には「ちょっと待ってね。」という意味で使われます。
待つ時間は必ずしも1分とは限らず、感覚的には5分から10分ほど、相手をお待たせするイメージです。
Meg: Oh my goodness. I’ve left my passport at the hotel!
どうしよう、ホテルにパスポート忘れた!
Tek:Again?!
また?!
Meg: Just a minute. I’ll be back soon!!
ちょっと待っててね。すぐ戻るから!
Just a minute.とWait a minute.のニュアンスの違いは?使い分けは?
アメリカ人のAlexに聞いたところ、ニュアンスの違いを教えてくれました。
■Just a minute.
準備や追いつくためにどれくらい時間が必要かを相手に伝える場合の「ちょっと待ってね。」
A: Can you help me with this?
これを手伝ってくれる?
B: Just a minute. Let me finish this first.
ちょっと待ってね。これを終わらせてからね。
■Wait a minute.
考えたり理解したりする時間を相手に求める場合の「ちょっと待ってね。」
A: Do you want to go on a trip together next month?
来月一緒に旅行に行きたい?
B: Wait a minute. I need to think it over before giving you an answer.
ちょっと待ってね。すぐには答えられないよ。
Just a moment.:ほんの少し待ってて
momentは「瞬間」「一瞬」を表す単語なので、Just a moment.は「ほんの少し待ってて」という意味になります。感覚的には15秒~5分以内くらいのイメージで使えます。
Tek: Could you help me find this book?
この本を探しているのですが・・・。
librarian: Just a moment, let me check the computer. …Yes, it’s available on the second floor.
少々お待ちください、コンピューターで調べます。はい、2階にありますよ。
Tek: Thank you!
ありがとう!
Just/Waitのあとには、「a second」「a minute」「a moment」のどれでも続けられます。
a moment>a minute>a second
の順で丁寧な表現となります。ビジネスの場では「a moment」を、友人同士や親しい間柄の人との会話では「a second」や「a minute」を使うのがオススメです!
また、「Just a moment, please.」「Just a minute, please.」のようにpleaseを付けると、より丁寧に伝えられます。
Tek: Could I talk to you for a bit?
今少しお話しできますか?
Store clerk :Of course! just a moment, please.
もちろんです!少々お待ちください。
電話で「少々お待ちください」と保留にする際の英語表現
電話を誰かに取り次ぐときや、一旦保留にしたいときなどに使える表現も覚えておくと便利です。
ここでは2つの表現をご紹介します。
Hold on.:お待ちください。
holdには「~を手に持つ」「抱きしめる」「支える」などの意味がありますが、
Hold onを電話の際に使うと、「受話器(スマホ)を持ったままでいてください=(電話を切らずに)そのままお待ち下さい」という意味で伝わります。
Hold on!と命令形で言うと「ちょっと待ってて!」のような感じでカジュアルな表現になるので、丁寧に言いたいときは「Hold on please.」とpleaseを付けたり、ビジネスシーンや目上の方にはさらに丁寧に「Could you hold on a second, Please?」のように、Could you~に続けて言いましょう。
ちなみに先程ご紹介した「Just a moment, please.」も電話対応の際によく使われ、相手に丁寧な印象を与えます。
Emily:Hello, This is Emily speaking from ABC company. May I talk to Mr. Yamada, Please?
ABC社のエミリーと申します。山田さんとお話できますか?
Staff member:I’ll transfer your call. Could you hold on for a second, please?
今お繋ぎします。少々お待ちくださいませ。
Bear with me.:少しお待ちください。
「熊と私」と捉える人がいてもおかしくないこのフレーズ、実は名詞の「bear(熊)」ではなく、「bear」を動詞として使った表現なんです。
動詞のbearには「~に耐える」「~に辛抱する」という意味があり、Bear with me. を直訳すると「私に耐えてください。」となります。
Bear with me. は特にビジネスシーンでの電話や待って欲しい状況で用いられることが多い表現で、Just moment,please.と似たニュアンスです。
Bear with me,=私に耐えててください=時間が掛かることに耐えてください=ご迷惑をおかけしてしまいますが、少々お待ちください
と、お待たせすることを申し訳なく思い、相手を気遣う気持ちを表現できます。
Emily:Hello, I’d like to make a dinner reservation for this Sunday. Do you have any seats available with a view of the night skyline?
今週の日曜日にディナーの予約をしたいのですが。夜景の見える席は空いていますか?
Receptionist:Thank you for calling. Please bear with me.
お電話ありがとうございます。少々お待ちくださいませ。
「うーん」「えーと」短い間を埋めたいときのつなぎの英語表現
「Give me a second.」や「Just a minute.」のように相手に「ちょっと待ってね」とわざわざ言うほどでないけれど、会話中に沈黙や間が空くときがありますよね。
そんなとき日本語だと「えーと、あれって英語でなんて言うんだっけ?」「えーと、昨日は何を食べたかな?」「うーん、ちょっと待ってね」など、「うーん」や「えーと」を使って間をつなぎます。
英語にも同じようなニュアンスで使うつなぎの表現がたくさんあるんです!いくつかご紹介します。
Let me see.:えーと
直訳すると「私に見せて」ですが、後に目的語が続かず「Let me see.」だけの場合は、日本の「うーん」「えーと」のように次の言葉が思い浮かばない時の時間稼ぎに使うつなぎの表現です。
A:Do you know where the Niagara Hotel is?
ナイアガラホテルがどこにあるかご存じですか?
B:Let me see. It’s not so far from here.
えーっと。そんなに遠くないと思うんだけどな。
Let me think.そうだなー(ちょっと考えさせて)
YouTubeや海外ドラマによく出てくる表現です。
先程の「Let me see.」と似たようなイメージですが、話しの途中で考える必要がある場合や、質問に対する答えを考えるときに「そうだなー(ちょっと考えさせて)。」と「時間を10~15秒ほど稼ぐような感じで使ってみてください。
A:What did you do around this time last year?
去年の今頃なにしてた?
B:Let me think. I enjoyed going on a trip to Hawaii.
そうだなー。ハワイ旅行を楽しんでたわ。
「お待たせしました」を表す丁寧な英語表現
「お待たせ!」「お待たせしました!」など、相手をお待たせして戻ったときには何か一言添えたいところですよね。ちょうどよく使えるフレーズをいくつか押さえておきましょう!
Thank you for waiting.:お待たせしました。
重すぎず軽すぎず、どのシチュエーションでも使いやすい万能な一言です。
日常会話でもビジネスシーンでも相手を待たせてしまったときに、「お待たせしました」「待っててくれてありがとう」と伝えることができます。
A:Thank you for waiting!
お待たせしました!
B:No problem!
気にしないでください!
Thank you for holding.お待たせしました。
こちらは主に電話対応で保留から戻ったときに使ってみてください。
「電話を切らずに待っていてくれてありがとうございます」=「お待ちいただきありがとうございます(お待たせしました)。」というニュアンスで伝わります!
Emily:Hello, This is Emily speaking from ABC company. May I talk to Mr. Yamada, Please?
ABC社のエミリーと申します。山田さんとお話できますか?
Staff member:I’ll transfer your call. Could you hold on for a second, please?
今お繋ぎします。少々お待ちくださいませ。
===on hold(保留中)===
Staff member:Thank you for holding. I’m afraid he is on another line.
お待たせしました。恐れ入りますが、山田はただいま他の電話に出ております。
ご紹介したのはほんの一部にはなりますが、このブログの表現を参考に、とっさの状況でも自然に感じよくに対応してくださいね!