Infinitives of Purpose
【はじめに】
このカテゴリでは、b わたしの英会話で使われているPhoto Journalという教材で扱われている英語文法の解説コーナーです。
b わたしの英会話は会話専門の英会話スクールですので、ここでの文法解説は「英単語」や「英語表現」に内在するイメージを直感的に理解する認知文法の考えを参照して作成されています。
従いまして、学生時代のような英語→日本語翻訳のための文法ではなく、「会話」として使えるように直感的理解を優先した解説となっています。もし、より詳細な文法解説を見られたい方は他のページをご参照くださいね。もし、英会話学習を検討されている方はb わたしの英会話のHPへどうぞ。
Day17では、「to+動詞の原形」の形をとる不定詞を紹介します。PJ2のDay13でも触れたように、不定詞には、①名詞的用法(~すること)、②形容詞的用法(~するための)、③副詞的用法(~するために/~して)という3つの用いられ方があります。
・ PJ2 – Day 13: want, want to, want you toの使い分け(to不定詞)
もっとも、どのように用いられるかは、英文のどこに配置されるかによって決まります。「to+動詞の原形」がつくりだす意味のカタマリだけをじっと見ていても、それが名詞的用法なのか、形容詞的用法なのか、副詞的用法なのか、分かるわけではないのです(し、会話で意識する必要はもちろんありません!)。
名詞的用法
例えば、to play tennisという意味上のカタマリは、これだけでは何を言わんとしているのか分かりません。これが、主語の位置に置かれれば、主語の役割を背負うことができるのは名詞だけですから、不定詞の名詞的用法として捉えることができる、というわけです。
例1:To play tennis is a lot of fun. (テニスをすることはとても楽しい。)
もちろん、目的語の位置に置かれれれば、目的語の役割を背負うことができるのはこれもまた名詞だけですから、不定詞の名詞用法として捉えることができます。
例2:I like to play tennis.(私はテニスをするのが好きです。)
副詞的用法
もっとも、例1のように同じように文頭に置かれたとしても、それが主語の位置でなければ、当然ながら不定詞の名詞的用法として捉えることはできません。この場合は、he went to the parkという文全体を修飾する不定詞の副詞的用法として考えます。
例3:To play tennis, he went to the park.(テニスをするために、彼は公園に行った。)
形容詞的用法
そして、次の例文のように、まず「彼にはtimeがなかった」といい、次にどんなtimeがなかったのかを説明するために付け加わったto play tennisは、不定詞の形容詞的用法として考えます。
例4:He didn’t have time to play tennis.(彼にはテニスをする時間がなかった。)
なお、不定詞は読んで字のごとし、「定まっていない」形。すなわち、toは「何かを指し示す→」イメージを持ち、動詞の原形は「まだ行われていない」イメージを持っていることから、まだ「まだ行われていない動作や状態を指し示す」感覚をもっている、というわけです。様々な動作や状態をあらわす動詞がたくさんつまったショーケースのなかの一つを「あれあれ」と言いながら、指さしているような感じをイメージしてみてください。
いかがでしたでしょう?
bのレッスンはマンツーマンですので、しっかりとレッスンパートナーに聞きながら理解していきましょう。
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