MUST HAVE, COULD HAVE, MAY HAVE, CAN’T HAVE
【はじめに】
このカテゴリでは、b わたしの英会話で使われているPhoto Journalという教材で扱われている英語文法の解説コーナーです。
b わたしの英会話は会話専門の英会話スクールですので、ここでの文法解説は「英単語」や「英語表現」に内在するイメージを直感的に理解する認知文法の考えを参照して作成されています。
従いまして、学生時代のような英語→日本語翻訳のための文法ではなく、「会話」として使えるように直感的理解を優先した解説となっています。もし、より詳細な文法解説を見られたい方は他のページをご参照くださいね。もし、英会話学習を検討されている方はb わたしの英会話のHPへどうぞ。
Day12では、助動詞+have+過去分詞の形を紹介します。PJ2のDay9でも少し触れましたが、助動詞の後ろに続けて完了形(have+過去分詞)を置くと、過去から現在へ何かが迫ってくる自体に事態について、あえこれ心理を働かせることができます。
・ PJ2 – Day 9: 助動詞couldn’t、had to、couldについて
■「must have+過去分詞」
「must have+過去分詞」で「~だったにちがいない」と以前起こったできごとに対して強い確信の気持ちをあらわすことができます。なお、mustに過去形はありません。この確信(mustのイメージは「押さえつける力」でしたね。)はあくまで現在にあり、その確信の気持が以前起こったできごと(have+過去分詞)に向かっていることを確認しましょう。
例1:She must pass the exam.(彼女は試験に合格するに違いない。)
例2:She must have passed the exam.(彼女は試験に合格したに違いない。)
なお、「~だったはずがない」と否定する場合は、「can’t have+過去分詞」を用います(must notだと「禁止」の意味になってしまうからです・)。canにnotが伴うと強い否定になるのは、Day11でも触れましたね。
例3:She can’t have passed the exam.(彼女が試験に合格したはずがない。)
否定にする場合は「can’t have+過去分詞」を使います。それは「must」の否定は「禁止」をあらわしてしまうからです。
■「may have+過去分詞」
「may have+過去分詞」で、「~したかもしれない」と以前起こったできごとに対して、推量の気持ちをあらわすことができます。PJ2のDay18でも触れましたが、mayの推量の感覚は「50%」です。すなわち「~かもしれない(そうでないかもしれない)」でしたね。
例4:He may forget about it.(彼はそのことを忘れるかもしれない。)
例5:He may have forgotten about it.(彼はそのことを忘れたのかもしれない。)
mayの過去形mightが用いられると、その推量の感覚はさらに弱まりましたね。
例6:He might have forgotten about it.(彼はひょっとしたらそのことを忘れたかもしれない。)
■「can’t have+過去分詞」
さきほども取り上げましたが、「can’t have+過去分詞」は、「~したはずがない」と以前起こったできごとに対してその可能性を強く否定する気持ちをあらわすことができます。
例7:They can’t tell a lie.(彼らが嘘をついているはずがない。)
例8:They can’t have told a lie.(彼らが嘘をついてたはずがない。)
なお、mustほど強くもなく、mayほど「50%」でもなく、弱い可能性の「~かもしれない」と言いたい場合はcouldを使います。
例9:They could have told a lie.(彼らは嘘をついたのかもしれないなぁ。)
ここまでが、Day12に出ている項目です。主に推量を表す助動詞とhave+過去分詞という形でしたが、それ以外にも、過去への後悔を表す助動詞とhave+過去分詞という組み合わせもあります。
■should have+過去分詞
「should have+過去分詞」で、「~をすればよかった」や「~をしなければならなかった」という意味で使うことになります。
これは「何かをするべきだったのにそれをしなかった」というように、「後悔」または「非難」の意味で使うことになります。
例10:You should have stopped smoking.
(喫煙をやめておけばよかったのに。)
例11:I should have told you about it.
(そのことについて話しておけばよかった。
例13:He shouldn’t have tried to do that.
(彼はそんなことをしようとするべきではなかった。)
なお、「助動詞+have+過去分詞」は、常に過去のできごとに対して何らかの心理が働いている形なのではありません。Have+過去分詞が、ある時点に立った上で、それ以前から何かが迫ってくる感覚を持っていることを考えると、助動詞willを伴えば、未来のある時点に立った上で、それ以前には「~してしまっているだろう」と言いあらわすことができるからです。詳しくはDay16で扱います。
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