MUST, CAN’T, COULDN’T, COULD, MAY, MIGHT
【はじめに】
このカテゴリでは、b わたしの英会話で使われているPhoto Journalという教材で扱われている英語文法の解説コーナーです。
b わたしの英会話は会話専門の英会話スクールですので、ここでの文法解説は「英単語」や「英語表現」に内在するイメージを直感的に理解する認知文法の考えを参照して作成されています。
従いまして、学生時代のような英語→日本語翻訳のための文法ではなく、「会話」として使えるように直感的理解を優先した解説となっています。もし、より詳細な文法解説を見られたい方は他のページをご参照くださいね。もし、英会話学習を検討されている方はb わたしの英会話のHPへどうぞ。
Day11では、法助動詞を学びます。法助動詞と言われてもイメージが持ちにくいと思いますので、ざっくばらんにいろいろな助動詞、と思ってください!これまでもたくさんの助動詞が出てきましたが、助動詞の学習においては大切なのは助動詞が持っている「気持ち」です(modal verbの”modal”の語源は気分の意味の”mood”です)。今日学ぶのは、その他のいろいろな助動詞の持つ気分の強弱についてです。
■ can/couldとmay/might
一般的には、can/mayより、could/mightの方が気分は弱めです。これは、couldやmightが「遠い感じ」がする過去形だからです。
例1:Any child can grow up to be an astronaut.
(どんな子どもだって大人になれば宇宙飛行士になれるよ。)
例2:Any child could grow up to be an astronaut. canより弱め
(どんな子どもだって大人になれば宇宙飛行士になれるかもね。)
なお、can/couldを否定文で用いると、「~のはずがない」という強い否定の気持ちがあらわれます。
例3:It can’t be true.(そんなのありえないよ)
例4:He might be having fun with some friends.
(彼は友達と一緒に楽しんでいるかもしれない。)
例5: He could be having fun with some friends.
(彼はひょっとしたら友達と一緒に楽しんでいるかもしれない。)
may/mightは否定形になっても、度合いの変化はありませんが、can/couldは否定形になると「ありえない」となって、確実性が一気に上がります。
■must
mustは「押さえつける力」のイメージがあります。ですので、mustのイメージが何らかの行為に向けられると「~しなくてはいけない」(義務)となり、それが何らかの判断に向けられると「~に違いない」(確信)となり、notを伴えば「~してはいけない」(禁止)の意味になる、というわけです。
例6:he must know her because they went to the same university.
(彼は彼女のことを知っているに違いない。なぜって二人は一緒の大学に通っていたのだから。)
この文の場合、「同じ大学に通っていた」という根拠をもとに、「知っているに違いない」と確信を持って言っていることがわかりますね。なお、canやmayと違ってmustに過去形がないのは、この「押さえつける力」のイメージのためです。「押さえつける力」の持つイメージに、「遠い感じ」のする過去は似合わないのでしょうね。
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