ALLOW, LET, GET, HAVE, MAKE and FORCE
【はじめに】
このカテゴリでは、b わたしの英会話で使われているPhoto Journalという教材で扱われている英語文法の解説コーナーです。
b わたしの英会話は会話専門の英会話スクールですので、ここでの文法解説は「英単語」や「英語表現」に内在するイメージを直感的に理解する認知文法の考えを参照して作成されています。
従いまして、学生時代のような英語→日本語翻訳のための文法ではなく、「会話」として使えるように直感的理解を優先した解説となっています。もし、より詳細な文法解説を見られたい方は他のページをご参照くださいね。もし、英会話学習を検討されている方はb わたしの英会話のHPへどうぞ。
Day9では、使役動詞を紹介します。PJ3のDay13でも「使役動詞のhave+目的語+過去分詞」といった形で学びましたよね。使役動詞とは「目的語(ヒト)に~させる」という場合に使う動詞のことをいい、本日紹介する「make、let、have」等があります。
■使役動詞(make/let/have)+目的語+動詞の原形
今まで学んだ不定詞(infinitive)は、「to+動詞の原形」ですが、原形不定詞(basic infinitive)はtoの付かない不定詞。つまり、動詞の原形。形は動詞の原形ですが、不定詞の名詞的用法の意味で「~すること」の意味となります。
例えば、通常の不定詞は”to play tennis”といった形になりますが、原形不定詞はtoをとった”play tennis”となります。
使役動詞が、目的語の後ろに動詞の原形をとるのは、「動詞の原形」が「まだ行われていない」イメージを持っているからです。すなわち、「目的語(ヒト)が~する」状況は、頭のなかで描かれているにすぎないといういうわけです。そして、makeやlet、haveがそれぞれ持っているイメージによって、そうした頭の中で描かれた状況をどのようにさせるのかが決まるのです。
■強制のmake・・強制的に「~させる」
例1:He made me do the work. 「彼は、私にその仕事をさせた。」→He forced me to do the work. 「無理やりさせる」ニュアンス。makeはforceに置き換えることができますが、この時の動詞の原形がtoを伴う不定詞に変わっていることに注意しましょう。
■許可のlet・・許可して「~させる」
例2:I’ll let him go home. 「私は彼に家に帰らせます」→I’ll allow him to go home.
「求めに応じてさせる」というニュアンス。Letはallowに置き換えることができますが、このとき動詞の原形がtoを伴う不定詞に変わっていることに注意しましょう。
■当然のhave・・「当然のこととして~してもらう」
例3:I had him use my pen. 「私は、彼に私のペンを使って貰った。」
Haveは何かを頼んだ場合に、頼めばしてもらえるニュアンス。
もっとも、「当然」という日本語のニュアンスには、どちらかといえば若干強制的な響きが感じられますが、そうした強制のニュアンスはhaveにはありません。ただ単に「目的語が~する」状況をhaveしている、といった感じです。
■説得のget
Haveが静的なイメージを持っているのに対して、getは動的なイメージを持っています。その違いが、toを伴いget+目的語+to不定詞となってあらわれます。Getの動きとtoの何かを指し示すイメージがピッタリ一致し、「その行為に向かわせる」という意味合いを持つのです。したがって、haveの持つ「当然」といったニュアンスではなく、「説得している」「お願いしている」といったニュアンスが出てくるのです。
例4:I got him to use my pen. 「私は、彼に(お願いして)私のペンを使って貰った。」
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