Present Wish and Past Wish
【はじめに】
このカテゴリでは、b わたしの英会話で使われているPhoto Journalという教材で扱われている英語文法の解説コーナーです。
b わたしの英会話は会話専門の英会話スクールですので、ここでの文法解説は「英単語」や「英語表現」に内在するイメージを直感的に理解する認知文法の考えを参照して作成されています。
従いまして、学生時代のような英語→日本語翻訳のための文法ではなく、「会話」として使えるように直感的理解を優先した解説となっています。もし、より詳細な文法解説を見られたい方は他のページをご参照くださいね。もし、英会話学習を検討されている方はb わたしの英会話のHPへどうぞ。
Day 2では、wishを用いた仮定法過去・仮定法過去完了を紹介します。
PJ3のDay17でもI wishを使った仮定法過去を少し学びましたね。
■ 仮定法過去(Second Conditional) – 現在の事実に反する、可能性が低い場面。I wish / If only~につなげて、仮定法過去を用いると「~ならいいのに」と願望をあらわすことができます。
(1)I wish/If only+主語+動詞の過去形~
例1:I wish I were a bird. (もし私が鳥だったらなぁ。)
もちろん、鳥になることはありませんよね。ですので仮定法過去を使います。
(2)I wish/If only+主語+助動詞の過去形+動詞の原形~.
例2:I wish I could fly to you. (あなたの元まで飛んでいくことができたらなぁ。)
飛ぶことはありませんので仮定法過去を使います。
■ 仮定法過去完了(Third Conditional) – 過去の事実に反する、可能性が低かった場面。仮定法過去が、現在の事実に反する場面で使われるのに対し、過去の事実に反する場面では仮定法過去完了を用います。
仮定法過去が、現在の事実との距離感を示すのに過去形を用いたのに合わせて、仮定法過去完了では、過去の事実との距離感を示すために更に「遠い感じ」の感覚を持つ過去完了形(had+過去分詞)が用いられていることに注意しましょう。
過去の事実に反することをあえて言うわけですから、残念な気持ち、後悔する気持ちが込められています。詳しくはDay19で学びます。
(1)I wish/If only+主語+had+過去分詞~.
例3:I wish I had known about it. (もしそれについて知っていたらなぁ。)
実際には知らなかったという過去の事実に反しているので、仮定法過去完了。
(2)I wish/If only+主語+助動詞の過去形+have+過去分詞~
例4:I wish I could have flown. (空を飛べていたらなぁ。)
なお、(2)のように主語の後ろに過去完了形ではなく、助動詞のニュアンスを合わせて伝えたいときは、「助動詞の過去形+have+過去分詞」の形をとります。この形については、Day12で再び取り上げます。
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