WILL BE ABLE TO
【はじめに】
このカテゴリでは、b わたしの英会話で使われているPhoto Journalという教材で扱われている英語文法の解説コーナーです。
b わたしの英会話は会話専門の英会話スクールですので、ここでの文法解説は「英単語」や「英語表現」に内在するイメージを直感的に理解する認知文法の考えを参照して作成されています。
従いまして、学生時代のような英語→日本語翻訳のための文法ではなく、「会話」として使えるように直感的理解を優先した解説となっています。もし、より詳細な文法解説を見られたい方は他のページをご参照くださいね。もし、英会話学習を検討されている方はb わたしの英会話のHPへどうぞ。
PJ3もまもなく終了です。お疲れ様です!
Day 19では、will be able toを紹介します。まず、be able toですが、これは助動詞can「~することができる」と同じような意味があります。確かに、学生時代be able to = canって勉強しましたよね。
同じ「~することができる」なら、「~することができるだろう」と未来についてその能力や可能性をあらわしたい場合、どうしてwill canと言わず、わざわざwill be able toにしなくてはいけないのでしょうか。
それは、助動詞が話し手の気持ち・心理をあらわすことと関連します。
ある事柄に対して何かを思う場合、同時に二つの心理が働くなんてことはありません。「~だろう」と「~できる」という二つの心理を同時に示すことはできないんですね。
NG She will can speak English well.
OK She will be able to speak English well.
では、be able toは助動詞ではないのか?もちろん、助動詞ではありません。be able toは、able「できる」という形容詞がto不定詞で修飾を受けている形で、同じ「できる」という意味でも、それは「気持ち」ではなく「事実」を示しているのです。
したがって、ここからbe able toとcanのニュアンスの違いを理解できます。すなわち、be able toはあくまで事実、助動詞canは気持ち。この違いは、過去の出来事に対して「~できた」と言いたい場合、微妙に違ってきます。「実際にできた」なら、was/were/able to、「やろうと思えばできた」ならcanの過去形couldを使います。
She was able to speak English well. (彼女は実際に上手に英語を話すことができた。)
She could speak English well.(彼女は話そうと思えば上手に英語を話すことができた)
下線部は英文の持つニュアンスをあえて日本語に書き出してみたものです。be able toとcanの違いに注意してみてくださいね。
さあ、これでPJ3も終了です。ここまで学んだことはほぼ、中学・高校の前半までに学ぶ初級者~初上級者レベルの入り口くらいまでの文法でした。Photo Journal4までカバーすれば、一般的に言われる日常会話に困ることはほぼなくなることでしょう!
さあ、それではPhoto Journal4に行きましょう。
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