Relative Clauses
【はじめに】
このカテゴリでは、b わたしの英会話で使われているPhoto Journalという教材で扱われている英語文法の解説コーナーです。
b わたしの英会話は会話専門の英会話スクールですので、ここでの文法解説は「英単語」や「英語表現」に内在するイメージを直感的に理解する認知文法の考えを参照して作成されています。
従いまして、学生時代のような英語→日本語翻訳のための文法ではなく、「会話」として使えるように直感的理解を優先した解説となっています。もし、より詳細な文法解説を見られたい方は他のページをご参照くださいね。もし、英会話学習を検討されている方はb わたしの英会話のHPへどうぞ。
Day11では、関係代名詞を紹介します。関係代名詞は、ある名詞の内容をより詳しく説明する文を作り出すことばです。その際、関係代名詞は、接続詞の働き(関係)をしつつも、その「名詞」の「代」わりとなって、説明文の中で、主語や目的語などの働きを担います。
Day3、Day4で、接続詞+主語+動詞…のカタマリを学んだことを覚えていますか?そのカタマリがどのように配置されるかによって、副詞の働きをしたり名詞の働きをしたりしましたね。実は、関係代名詞が作り出す分もまたこのカタマリの一つです。その働きはwhatを除いて形容詞の働きをします。「ある名詞の内容をより詳しく説明する文を作り出す」わけですから、形容詞節として捉え直すことができますね。関係代名詞は、あくまでも「代名詞」ですから、he – his –himのように格変化します。まずは、関係代名詞の格変化を思い出しましょう。
主格(~は、が) |
所有格(~の) |
目的格(~を、に) |
|
人 |
who |
whose |
whom |
人以外 |
which |
whose |
which |
全て |
that |
なし |
that |
関係代名詞を使った表現を行いたい場合、「つなげる」感覚を持って臨めば大丈夫です。そして詳しく説明したい名詞が、あとに続く文の中で「~は」として働くなら主格、「~の」なら「所有格」、「~を」なら目的格の関係代名詞を使えばいいだけです。
●主格を使う場合
例えば、「私にはおじさんがいる。そのおじさん『は』会社を経営している。」という文章を作るとすると、以下のようになりますよね。
I have an uncle. The uncle runs his own company.
となりますが、the uncleをwho(つなげる「~は」)に置き換えると1つの文で表すことができます。
I have an uncle who runs his own company.
私には会社を経営しているおじさんがいます。
●所有格を使う場合
また、「動物を見た。その動物『の』尻尾はとても長かった。」ならば、
I saw an animal. Its tail was very long.
となりますが、the animal’sをwhose(つなげる「~の」)に置き換えると1つの文であらわすことができます。
I saw an animal whose tail was very long.
Itsは「それの」となり、所有格になるので関係代名詞はwhoseを使います。
●目的格を使う場合
また、「あの人がその女性だったんだ。多くの人がとても彼女『を』愛した」という文章ならば、
That was the lady. Many people loved her very much.
となりますが、herをwhom(つなげる「~を」)に置き換えた上で、繋げることを意識して、
That was the lady whom many people loved very much.
なお、現代英語ではwhomの代わりにwhoを用いたり、whom自体が省略されることが増えています。それは、省略しても(つまり接続詞としての働きが見えなくなっても)、主語+動詞の形を維持して名詞の後ろにくっついていれば、その名詞を詳しく説明する文だと分かるからです。
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