MIGHT and MIGHT NOT
【はじめに】
このカテゴリでは、b わたしの英会話で使われているPhoto Journalという教材で扱われている英語文法の解説コーナーです。
b わたしの英会話は会話専門の英会話スクールですので、ここでの文法解説は「英単語」や「英語表現」に内在するイメージを直感的に理解する認知文法の考えを参照して作成されています。
従いまして、学生時代のような英語→日本語翻訳のための文法ではなく、「会話」として使えるように直感的理解を優先した解説となっています。もし、より詳細な文法解説を見られたい方は他のページをご参照くださいね。もし、英会話学習を検討されている方はb わたしの英会話のHPへどうぞ。
Day 18では、助動詞mayの過去形mightを紹介します。まず助動詞の復習から。助動詞は「どういった事柄の話なのか」(事実)に何らかの気持ち(心理)を直接反映させる働きを持っていましたね。助動詞の後ろが動詞の原形になるのは、そうした心理の影響を受けて、事実の世界から離れてしまい、時制が定まらなくなるから、ということはすでに学びました。
それでは、助動詞mayの意味を確認しましょう。助動詞mayには2つの意味があります。
① 許可…「~してもよい」
② 推量…「~かもしれない」
一見、全く異なる次元の意味を併せ持っているように思えますが、どちらも共通しているのは、「50%」の感覚です。すなわち、①は「~してもよいけど(しなくてもよい)」、②は「~かもしれないし(そうでもないかもしれない)」といった感じです。
例1:You may play tennis there after school.
(あなたたちは放課後そこでテニスをしてもよいです。)[許可][肯定文]
例2:Her father may be very busy this afternoon.
(彼女の父は今日の午後とても忙しいのかもしれません。)[推量][肯定文]
次にmayの過去形がmightの意味を確認しましょう。過去形は現在との「距離感」を表すので、mayの持つ「50%」の感覚が、mightになるとそれがより遠のいていく感覚をつかんでもらえればいいでしょう。すなわち、mightはmayより可能性が低い推量を意味するのです。
例3:He might come to the party.「彼は、パーティーに来るかもしれない。」
例4:He may come to the party.「彼は、パーティーに来るかもしれない。」
上記2つの文を比べると、mightを用いた文は下のmayを用いた文より彼がパーティーに来る可能性が低いということになります。
否定文はmayやmightの後ろにnotを付けmay not / might notとなります。但し、許可のmayと区別するため、推量の意味ではmightが好んで使われます。
疑問文は、mightを用いて以下のようになります。推量の疑問文にmayを用いることはできないので、注意しましょう。
例5: Might he come to the party? (彼は、パーティーに来るかもしれませんか?)
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