PJ2 – Day 9: COULDN’T, HAD TO, COULD
【はじめに】
このカテゴリでは、b わたしの英会話で使われているPhoto Journalという教材で扱われている英語文法の解説コーナーです。
b わたしの英会話は会話専門の英会話スクールですので、ここでの文法解説は「英単語」や「英語表現」に内在するイメージを直感的に理解する認知文法の考えを参照して作成されています。
従いまして、学生時代のような英語→日本語翻訳のための文法ではなく、「会話」として使えるように直感的理解を優先した解説となっています。もし、より詳細な文法解説を見られたい方は他のページをご参照くださいね。もし、英会話学習を検討されている方はb わたしの英会話のHPへどうぞ。
Day9では、助動詞couldを主に紹介します。助動詞は「どういった事柄の話しなのか」(事実)に何らかの気持ち(心理)を直接反映させる働きを持っています。助動詞の後ろは動詞の原形を置きますが、それは、そうした心理の影響を受けて、事実の世界から離れてしまい、時制がさだまらなくなるからです。
動詞は主語の人称や単数複数による変形がなく,直後の動詞はつねに原形を持ってきます。
まずは、助動詞can の意味を復習しましょう。
・ 能力・可能…「~することができる」
・ 許可…「~してもよい」
助動詞couldは、助動詞canの過去形になります。
例1:We could meet in the country last year.
私たちは去年あの国で会うことができました。[能力・可能][肯定文]
例2:I couldn’t’t sleep well last night.
私は昨夜よく眠ることができませんでした。[能力・可能][否定文]
一方、助動詞の後ろに続けて完了形(have+過去分詞)を置くと、過去から現在へ何かが迫ってくる事態について、あれこれ心理を動かして、「~だったに違いない(must)」とか「~するべきだった(should)」といった意味を表すことができます。ここでも助動詞の後ろのhaveが原形として扱われていることに注意しましょう。なお、Day9に出てくる、You could have at least called!は、「あなたは少なくとも電話をかけることができたのに!(しなかった)」という意味になります。
have to の意味は義務で「~しなければならない」という意味になります。ほぼ、助動詞のmustと同じ意味になりますが、have toはより客観的に、mustは少し主観的なニュアンスです。
have toを否定文にする場合には、don’t / doesn’t を用いて、「~する必要はない」「~しなくてもよい」となります。なお、must notとした場合は、「~してはいけない」という禁止の意味になるので注意しましょう。また、疑問文では,Do / Does を文頭に倒置して,助動詞must とほぼ同じ意味を表します。
過去や未来の文の表し方
①過去「~しなければならなかった」…[had to](must には過去形がない)
②未来「~しなければならないだろう」…[will have to](will must は不可)
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