『私がケーキを焼く理由』から友人同士のカジュアルな英語表現を学ぼう!

Tek
Tekです。
初めての海外で、ロサンゼルスからニューヨークまで約4000kmを21日間かけて車で移動するという、ハードな旅行を経験し、様々なトラブルから「英語を話せるようになりたい!」と強く思うようになりました。その後、カナダやニュージーランドでワーホリを経験し、現在は『b わたしの英会話』で語学カウンセラーとして勤務しています。英語学習をキッカケに、世界観が広がった経験を活かし、お客様の英会話力UPのためのお手伝い出来ることにやりがいを感じている毎日です!

今回は『Sitting in Bars with Cake(私がケーキを焼く理由)』ををご紹介します!

映画をなんとなく軽い気持ちで見始めたけど、途中からストーリーにのめり込んで、めちゃくちゃ面白かった!そんな経験ありますよね?
私にとって、この作品がまさにそうでした。仲の良い二人のほんわかしたストーリーだと思って油断していると、涙を誘われますよ!
映画の中の友人同士の親しげな会話には、便利な英語表現がたくさんありましたので、いくつかご紹介していきますね。

『私がケーキを焼く理由』ってどんな映画?

私がケーキを焼く理由(Sitting in bars with cake)』は、2023年にAmazon Prime Videoで公開されたアメリカのロマンティック・コメディ・ドラマ映画です。
作家のAudrey Shulmanの2016年の同名の本に基づいた実話を元につくられた友情映画で、脚本も彼女が担当しました。
アマゾンオリジナルの中でも高い評価を受ける、味わい深くて素敵な感動作です!

『私がケーキを焼く理由』のあらすじは?

ロサンゼルスで暮らす20代のコリンとジェーンは、子どもの頃からずっと一緒の大の仲良し。
社交的で「The陽キャ」なコリンは、内気なジェーンにいろんな人に出会って、自信を持ってもらいたい、彼氏もできたら最高…!と考えます。
そこで思いついたのが、ジェーンの特技であるケーキ作りを生かすこと!
なんと1年間に及んでケーキをバーに持ち込み、交友関係を広げる…という大がかりでちょっと変わったプランでした。
そんな時、コリンの病が発覚し、2人はこれまでに経験したことのない困難に直面することに…

『私がケーキを焼く理由』から友人同士のカジュアルな英語表現を学ぼう!

《コリンがジェーンにケーキをバーに持ち込む提案をするシーン》
Corinne:I’ve thought about this cake thing.. 
ケーキのこと考えてたんだけどね
Jane:Yeah 
うん
Corinne:and you’re gonna start doing it. 
あんた、それ続けた方がいいよ。
Jane:Um… 
えっと
Corinne:On the regular. 
定期的にね。
Jane:Bringing cakes into bars? 
ケーキをバーに持ちこむのを?
Corinne:Yeah. I’ve been thinking about it a lot, and it’s a really good idea.
そう。ずっと考えてたんだけどさ、すごくいいアイデアだと思うんだよね。

I’ve thought about:
~について考えたことがある・~を考慮したことがある・~考えてみたことがある

現在完了形の「I’ve thought about~」は過去から現在に至るまでに、何かを考慮したり、思い巡らせたりしたことを表現する際に使用されます。

A:Have you ever wanted to learn how to play an instrument?
楽器を習いたいって思ったことある?
B:Yes, I’ve thought about taking guitar lessons. It seems like a fun hobby.
うん、ギターのレッスンを受けることを考えたことあるよ。楽しそうな趣味だしね。
++++++++++
A: Hey, have you heard about that new Italian place in Ebisu?
ねぇ、恵比寿にある新しいイタリアンレストランを知ってる?
B: Yeah, I’ve heard about it. I’ve thought about going to that restaurant. Want to check it out this weekend?
うん、聞いたことがあるよ。そのレストランに行こうと思ったことがあるんだ。今週末に行ってみる?
A: Sure, that sounds like a great idea!
確かに、それはいい考えだと思う!

I’ve been thinking about~:
~についてよく考えている・~についてずっと思っている

上記の「I’ve thought about~」と似た表現ですが、「I’ve been thinking about~」は、過去から現在に至るまで継続的に考えていて、その考えが今も続いているという表現として使えます。

A: I noticed you started going to the gym. What’s up?
ジムに通い始めたんだね。どうしたの?
B: I’ve been thinking about my health. I want to get in better shape.
自分の健康についてずっと考えてたの。もっといい体型になりたいと思って。
++++++++++
A: I’ve been thinking about redecorating my room. It feels a bit dull lately.
部屋の模様替えを考えているんだ。最近何だか物足りない感じがするんだよね。
B: That sounds like a fun project! Have you decided on any new colors or furniture?
いい考えだね!新しい色や家具は決めたの?

POINT

■I’ve thought about ~
この表現は、過去のある時点で「一度そのことを考えた」という意味です。過去の一度の行動や考えを示します。
例:
I’ve thought about quitting my job before.
以前、仕事を辞めることを考えたことがあります
++++++++++
■I’ve been thinking about ~
この表現は、「最近継続的にそのことを考えていて、現在もその考えが続いている」ことを強調します。
「recently」や「often」などの単語を付けなくても、最近継続的に考えているというニュアンスが伝わります。
例:
I’ve been thinking about quitting my job.
最近、仕事を辞めることをずっと考えています

《コリンが倒れて病院に行ったシーン》
Jane:I really feel like we should call your parents.
お父さんとお母さん呼んだ方がいいよ。
Corinne:No, dude, I’m probably just dehydrated. 
大丈夫、ただの脱水症状だよ。
Jane:Okey, Corinne, you don’t have a seizure because you’re just dehydrated. so I’m gonna give them a call.
ねえ、ただの脱水症状では発作は起きないよ。お父さんたちに電話する

gonna:「going to」の省略形

“I’m gonna …” は “I am going to” を口語的に省略した表現で、日常会話でも本当にたくさん使われます。
その場で思いついたこと、すぐにやろうと思っていることを話すときに使いやすい表現です。

A:It’s so hot today. 
今日すごく暑いね。
B:Yeah, I’m gonna go get some ice cream. Want to come with me?
そうだね、アイスクリーム買いに行くつもり。一緒に来る?
++++++++++
A:What are your plans for dinner? 
今日の夕食どうする?
B:I’m gonna order pizza. I don’t feel like cooking tonight.
ピザを注文するつもり。今夜は料理する気分じゃないの。

《落ち込むコリンにジェーンが声をかけるシーン》
Jane:You have cancer right now, but you’re not a sick person. You’re a person that happens to be sick. This is just one thing you’re going through.
コリンは今はガンだけど病人なんかじゃない。たまたま病気になった人なの。今はただ、病気を経験してるだけ。
Corinne:Really hope so. 
だといいけど。

~person:~好きな人・~型な人

“you’re not a sick person. “は「病人ではない」という表現ですが、”person”の前の言葉を変えると人の状態や特徴、好みなど幅広く表現できますよ!

Morning person  朝型の人
Cat person 猫好きな人
Book person  読書好きな人
People person 社交的な人

Tek
例えば「私は猫が好きです」と伝えたいとき、日本人はついつい “I like cats.” と言いがちですが、“I’m a cat person.” の方が自然な表現になります。
ぜひ「〜 person」を使いこなしてくださいね!

《コリンの上司とジェーンが話すシーン》
Benita:You’re going to be a baker? 
あなたはケーキ屋さんになるんでしょう?
Jane:Yeah. How’d you know that? 
ええ、なぜ知ってるんですか?
Benita:Oh, my job. I recognize talent, and then I exploit it. And I have a Rolodex full of contacts if you ever need help. Not that you do.
才能を見つけて活かすのが私の仕事だからよ。私は顔が広いから、困ったときは言ってちょうだい。力になるわ。
Jane:Thank you.
ありがとう。

if you ever~:もし〜ならいつでも

「ever」にはいろいろな使い方があります。大きく分けると、「これまで」と「いつでも」の2種類です。
上記のセリフ「if you ever need help. 」は「いつでも」の意味で使われています。
相手への気遣いを伝えられる表現なので、「いつでも頼って欲しい!助けになりたい!」という気持ちを伝えたいときに使ってみてくださいね。

If you ever get lost, call me immediately. 
 もし道に迷ったらすぐに連絡してね。
If you ever need someone to watch your kids, feel free to ask me.
 お子さんのお世話が必要なときはいつでも言ってね。
If you ever need help moving, let me know. 
 引越しの手伝いが必要であれば言ってね

友情映画なので、友人同士のカジュアルな英語表現にたくさん触れられる作品です。
また、誰かを心配するとき、励ましたいとき、優しい言葉をかけたいときに使えるような、覚えておいて損はない表現も多く出てきます!
楽しくも見応えのある『私がケーキを焼く理由』、ぜひ一度ご覧くださいね!

===Tek===

b わたしの英会話が運営する恋と仕事に効く英語執筆チームです。スクールで勤務するカウンセラー、外国人講師、そして、その他スタッフがお客様サポートを通じて「あ、このフレーズ使える!」「これって英語でなんていうんだろう?」と疑問に思ったことを記事を通じて解説しています。