『若草物語』の感動シーンより~Howを使った感嘆文を学ぼう!

Amanda
Amandaです!
イギリスに留学したことをきっかけにUKロックに夢中になり、デヴィッド・ボウイをはじめ、新旧さまざまなアーティストを楽しんでいます!
現在、都内や横浜にある『b わたしの英会話』でカウンセラーをしています。言語を学ぶ楽しさや素晴らしさを皆さまにお伝えしたいという思いで、日々業務に励んでいます★

今回はアメリカの作家ルイザ・メイ・オルコットが1868年に発表した長編小説『若草物語』の6度めの映画化作品、『Little Women(ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語)』をご紹介します!

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』ってどんな映画?

原作小説『若草物語』は、1920年代のサイレント映画時代から何度も映画化されています。最初の映画化は1917年のサイレント映画で、トーキー映画としては1933年にキャサリン・ヘプバーンが主人公ジョー・マーチを演じた作品が有名です。
さらに、1949年にはエリザベス・テイラーが出演したカラーバージョン、1994年にはウィノナ・ライダー主演のバージョンなど、時代を超えて何度も映画化されています。

4姉妹を描いたこの物語は、日本でも非常に愛されており、「小学校の頃、課題図書で読んだ!」という方も多いのではないでしょうか?また、日本では1980年代にアニメ化され、海外でも放送され、多くの人々に親しまれました。

今回ご紹介する2019年の作品は『レディ・バード(2017)』や『バービー(2023)』で有名な監督グレタ・ガーウィグがメガホンをとり、彼女ならではの現代的な視点と繊細な感性で描かれています。
主演はシアーシャ・ローナンがジョーを演じ、エマ・ワトソン、フローレンス・ピュー、エリザ・スカンレンといった豪華なキャストが四姉妹を演じています。さらに、ティモシー・シャラメやメリル・ストリープといった実力派俳優も脇を固め、物語に一層の魅力を加えています。
原作の持つクラシックな要素を尊重しつつ、現代に生きる女性たちにも通じるテーマを織り交ぜた、新しい『若草物語』として高く評価されています。

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のあらすじは?

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、南北戦争時代のアメリカを舞台に、マーチ家の4人姉妹(ジョー、メグ、ベス、エイミー)がそれぞれの夢や恋愛、家族との絆を大切にしながら成長していく物語です。
特に次女のジョーは、自立した作家を目指し、思いを寄せる幼なじみのローリーからのプロポーズを断ってまで、自分の信じる道を進もうとしますが……。

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』から学ぶ英語フレーズ

《隣人のローレンスおじさんより3女ベスへピアノが贈られるシーン》
Amy: Beth, look at what they got you !
エイミー:ベス、贈り物よ
Jo: A letter from the old gentleman.
ジョー:おじさんからのお手紙も。
エイミー:Amy: Open the note.
読んでみて。
Beth: (opening the note) Oh, it’s a piano!
ベス: (手紙を開ける)わあ、ピアノだわ!
Jo: A whole new piano, just for you, from Mr. Laurence.
ジョー: ミスター・ローレンスからの新しいピアノよ。

get + 人 + 物:(人に)(物を)あげる、プレゼントする

「get + 人 + 物」は「(人に)(物を)あげる、プレゼントする」という意味になります。

POINT

「プレゼントする」は日本語ではよく使われますが、英語の動詞「present」とはニュアンスが異なるため注意が必要です。英語では「get」を使って「(人に)(物を)あげる」という表現をすることを覚えておきましょう!

映画のシーンでエイミーは「Look at what they got you!」と言っています。ここで関係代名詞「what」は「they got you(彼らがあなたにくれたもの)」を指しています。これは間接疑問文の形式ですが、「Look(見て)」から始まる命令文で使われることで「見てほしい気持ち」を強調しています。つまり、エイミーは「彼らがあなたに贈ったものを見てよ(すごいんだから)!」と、ピアノを贈られたことへの強い驚きや喜びを表しているのですね。

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では「get + 人 + 物」を使った例文を見ていきましょう。

Ben: Did you see what Mike got Sarah for her birthday?
マイクがサラの誕生日に何をあげたか見た?
Anna:No, what did he get her?
いいえ、何をあげたの
Ben:He got her a beautiful necklace.
彼は美しいネックレスをあげたんだよ。
**********
Nina: Look at this! I just got you something special.
これ見て!あなたに特別なものを用意したんだ
Paul: Oh, really? What did you get me?
本当に?何をくれたの?
Nina: I got you a vintage record from your favorite band.
お気に入りのバンドのビンテージレコードのプレゼントだよ
**********
Mom: I heard you got a gift from your aunt. What did she get you?
おばさんからプレゼントをもらったって聞いたけど、何をもらったの?
Child: She got me a new skateboard!
新しいスケートボードをもらったよ!

《ピアノをもらった姉妹は皆大興奮!さらに4人の会話は続き・・・》
Amy: Isn’t it wonderful?
エイミー: すっごく綺麗ね?
Beth: Yes.
ベス:うん。
Amy: Look how shiny it is ! And it has gold that goes all the way around!
エイミー:見て!すっごいぴかぴかよ!それにゴールドが全体にわたっているのよ!

How 形容詞(または副詞)+主語+述語:なんて〜なの!

「How」で始まる感嘆文は、「なんて〜なの!」と喜びや驚きを表現するときに使われます。
「How」の後ろに「形容詞(または副詞)」を持ってきて、「How+形容詞(副詞)+主語+動詞!」の形になります。

映画のセリフでは
It is shiny!(ぴかぴかね!)
→How it is shiny!(なんてぴかぴかなの!)
とHowを使った感嘆文でエイミーの感動をより深く表しています。

・It is beautiful!(美しいね!)
How beautiful it is!(なんて美しいの!)
・She sings well.(彼女は上手に歌うね。)
How well she sings!(彼女はなんて上手に歌うの!)
・The cake tastes delicious!(ケーキが美味しい!)
How delicious the cake tastes!(ケーキがなんて美味しいの!)
・The view is stunning!(景色が素晴らしい!)
How stunning the view is!(景色がなんて素晴らしいの!)
・The movie was exciting!(映画がワクワクした!)
How exciting the movie was!(映画がなんてワクワクしたの!)

Amanda
Amandaも友人とこんな会話をしましたよ!

Amanda: Wow, that dress looks amazing on you!
わあ、そのドレス、すごく素敵ね!
Sophie: Thanks! I’m so glad you like it.
ありがとう!気に入ってもらえて嬉しいわ。
Amanda: How stunning it is ! You look absolutely fabulous.
すごくきれいだわ!とっても素敵に見えるね。
**********
Sophie: Look at that sunset over the mountains.
ねえ見て、あの山の上の夕日!
Amanda: It’s breathtaking.
息を呑むほど美しいね。
Sophie: Yes, how beautiful it is ! Nature really knows how to impress.
ホント、なんて美しいのかしら!自然って本当にすごいわ。

《エイミーがローレンスおじさんにお礼を言いに訪ねるシーン》
Mr.Lawrence: You remind me so much of my little girl.The piano is yours. I should have given it to you long ago.
君を見ていると、私の小さな娘(亡くなった娘の事)を思い出すよ。あのピアノは君のものだよ。もっと早く贈れば良かったね。
Amy: Thank you.
ありがとう。

remind A of B :AにBを思い出させる・AがBに似ている

「remind A of B」は、AにBを思い出させるときや、AがBに似ていると感じたときに使います。
昔の友達、家族との出来事、あるいは特別な場所や時間を思い出し、懐かしい気持ちになるような場面で使われることが多いです。

Alex: This old song is playing on the radio.
古い歌がラジオで流れてるね。
Jamie: Oh, it reminds me of our high school days.
ああ、私たちの高校時代を思い出すね
Alex: Yeah, it reminds me of those fun summer road trips we used to take.
うん、僕もあの楽しかった夏のドライブ旅行を思い出すよ。
**********
Sophie: This new café has a similar vibe to that little place we visited in Paris.
この新しいカフェ、パリで行ったあの小さな店に似た雰囲気だね。
Mia: It does! The atmosphere reminds me of that trip.
そうだね!この雰囲気、あの旅行を思い出させるわ。
Sophie: Exactly! The décor and the smell of coffee really remind me of the French streets.
本当に!内装やコーヒーの香りがフランスの街を思い起こさせるね。
**********
Amanda: I met Sarah’s new puppy today.
今日サラの新しい子犬に会ったのよ。
Becky: Really?
そうなの?
Amanda: Yes, and it reminded me so much of my old dog, Max.
うん、そしてその子犬がすごく私の昔の犬、マックスを思い出させたのよ。
Becky: Oh, that’s nice! What was similar about them?
へえ、どんなところが似ていたの?
Amanda: The way they both have that playful bounce when they run around.
走り回るときのあの元気な跳ねる感じが似ていたわ。

今回は映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の私が好きなシーンより日常会話で使えそうなフレーズをいくつかご紹介しました。
この映画はアカデミー賞で作品賞、主演女優賞、助演女優賞、脚色賞、作曲賞、衣装デザイン賞の6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞しています。
俳優たちの演技が素晴らしく、衣装もとっても美しかったです。
まさにHow beautifully the film was shot!でした!

私は映画館で人目も気にせず大号泣しちゃいました(TT)
Netflixやアマプラなどで配信されているので、ご覧になっていない方はぜひチェックしてみてくださいね☆彡

===Amanda===

b わたしの英会話が運営する恋と仕事に効く英語執筆チームです。スクールで勤務するカウンセラー、外国人講師、そして、その他スタッフがお客様サポートを通じて「あ、このフレーズ使える!」「これって英語でなんていうんだろう?」と疑問に思ったことを記事を通じて解説しています。