こんにちは!bわたしの英会話コンシェルジュのNeroです。
突然ですが、みなさんは海外旅行先で、「お手洗い(トイレ)はどちらにありますか?」と聞く時に、何と言っていますか?
ぱっと思いつくものですと、
・Where is the bathroom?
・Where is the restroom?
・Where is the toilet?
この辺りがメジャーでしょうか?
ですが、みなさんこれらの違いをご存知ですか?
他にも、「WC」だったり、飛行機のお手洗いでは「lavatory」なんて表記もありますよね。
私は大学時代にイギリス留学していたのですが、そのときにスコットランド出身の先生が「イギリスではお手洗い(トイレ)を“Loo”とも言うんだよ」と教えてくれたのが印象に残っています。
ですが、Looなんて教科書で見かけたことが無いし、周りもみんな「toilet」と言っているし…と長年の疑問がありました。
また、国ごとに「お手洗い」の言い方は微妙に違っていて、旅行や海外出身のひとと話すときに「どの単語がふさわしいのだろう?」と混乱することもしばしば…。
今回は今更聞けない「お手洗いって英語で何て言うの?」をまとめてみました!
Contents
ネイティブ英語で「お手洗い・トイレ」の意味を持つ単語は?
まずはお手洗い・トイレを表す英単語を集めてみました!
①Bathroom
②Washroom
③Restroom
④Toilet
⑤Loo
⑥Lavatory
⑦Ladies’ /Men’s /Gentlemen’s room
⑧Powder room
⑨WC(W.C.)
⑩John
⑪Bog
⑫Head
お手洗い・トイレを表現する単語は予想以上にたくさんありました!
一般的に広く使われているのは①~④になりますが、これらが国別にどういった認識で使われているのか、ご紹介していきます!
国別で「トイレ・お手洗い」英単語を解説!
今回は主にアメリカ、カナダ、イギリスの、それぞれの単語がどういう認識で使い分けられているのか解説します。
アメリカ英語の「トイレ・お手洗い」
◎Bathroom
アメリカで最も一般的に使われているお手洗いを表す単語です。
家や職場・公共施設など、どの場所でも使えます。
迷ったときはこちらを使えば問題ありません。
◎Restroom
こちらもアメリカで広く使われていますが、より上品・丁寧に聞こえます。
また、こちらは家庭用のお手洗いではなく、“公共の場”にあるお手洗いのみを指します。
なので、友人の家で「Can I use the restroom?」とは聞かないでくださいね!(笑)
△Washroom
こちらはアメリカでは一般的ではありません。
理解はしてもらえるけれど、変な感じに聞こえるそうです。
△Toilet
こちらももちろん理解はもちろんしてもらえますが、直接的すぎる表現として、少々品のないふうに聞こえます。
ただし、便座の部分をピンポイントで示したい時はOKです。
カナダ英語の「トイレ・お手洗い」
◎Washroom
カナダで最も使われているお手洗いを示す英単語です。
家・職場・公共施設など、どこでも使うことができます。
直積的な表現を避けた丁寧な言葉として聞こえるので、カナダでは困ったらこちらを使用しましょう。
◎Bathroom
Washroomと同様カナダでは一般的な表現ですが、バスタブのないトイレだけの部屋と区別して使うこともあります。
こちらも家・職場・公共施設など、どこでも使うことができます。
◎Restroom
前述ふたつのよりも、更に丁寧な言い方です。
ですがこちらは基本は公共施設のみで使われますので、家のお手洗いに対しては使われません。
例外として、他人の家にお邪魔したときに使っても良いそうです。
△Toilet
こちらもカナダとアメリカと同様、直接的な表現のため、「お手洗い」を伝えるときには避けられている表現です。
「便器そのもの」を示すときはもちろんOKです。
イギリス英語の「トイレ・お手洗い」
◎Toilet
イギリスで一番一般的に使われているのは、なんとToiletなのです!
家、職場、公共の場など、どの場に対しても使えます。
日本人が「トイレ」という感覚に一番近い国と言えるでしょう。
○Bathroom
こちらは基本的には家の中にある、バスタブがある部屋と区別して使われます。
トイレだけがある部屋 = toilet
バスタブもある部屋 = bathroom
なので、職場や公共施設では使われません。
○Lavatory
Toiletのとても丁寧な言い方です。
Lavatory = トイレだけがある部屋
前述のToiletでももちろん問題ありませんが、toiletは「トイレだけがある部屋」・「便座」とどちらも表すことができる単語なので、直接的な表現を少しでも避けたいときや、相手に敬意を払いたいときに使います。
例として、遊びに行った友人の家でご両親に尋ねるときや、インフォメーションセンターのスタッフがお客様に対して説明するときなどに使われます。
ですが、アメリカ・カナダでは使われていないので違和感が強いそうです。
また、場合によっては「上流階級英語を意識しているの?」と思われてしまうので、イギリス以外では使わない方が無難でしょう。
○Loo
LooはLavatoryと違い、カジュアルな表現です。ですが、Lavatoryと同じくToiletという直接的な表現を避けたいときに使われます。
地域によりますが、女性が使用している方が多いというイメージがあります。
ですが、観光客がイギリスで使ったとしても不自然には思われないそうです。
Lavatoryと同じく、アメリカ・カナダではほぼ使われていません。
主に表記のみの「トイレ・お手洗い」の英単語
・Lavatory
アメリカ・カナダでは公共施設などのお手洗いの表記としてのみ使われています。
口語ではめったに使われません。
イギリスのみ例外的に口語でも使われています。
・WC(W.C.)
Water Closetの略で、水洗式トイレの略になります。
水洗式トイレが普及する前、区別のために扉に書いていたのが残った形になります。
日本でも見かける表記で、同じく口語では使われず表記のみになります。
・Ladies’ /Men’s /Gentlemen’s room
こちらもおなじく公共施設の表記に多い表現です。
シンプルに、Men/Gentlemen・Women/Ladiesだけの場合もあります。
ですが、こちらもイギリスでは口語で時々使用されているそうです。
・Powder room
日本語で言うところの「化粧室」です。
主に女性がお化粧直しをする目的も含めた場所になります。
口語で使われることも全く無いわけではありませんが、基本は看板などがメインです。
スラング英語の「トイレ・お手洗い」
・John
主にアメリカで、その中でも男性に使用されているスラングです。
16世紀後半、水洗式トイレの先駆けを発明したジョン・ハリントンが由来と言われています。
ですが現代ではJohnというお手洗いの表現は少々下品に聞こえてしまうそうなので、基本的な場では使わない方がベターです。
・Bog
こちらは主にイギリスの若い男性の間で使われているスラングです。
少々Law classな表現に聞こえ、荒々しい印象を与えてしまうので、基本的に使わない方がベターです。
・Head
現在はアメリカ海兵隊が使っているトイレの表現だそうです。
昔、船のトイレは船首にあったことが由来と言われています。
基本的に軍人さんしか使わないので、私達は映画などで見るくらいでしょうか。
■認識を知らないとどうなる?
ご紹介した認識の違いを知らないと、ネイティブ同士でもこんな誤解が生まれる可能性があります。
・John・・・アメリカ出身
・Alan・・・カナダ出身
・Lita・・・イギリス出身
Lita:Excuse me, I need to go to the toilet.
ごめん、ちょっと「toilet=お手洗い」行ってくる。
John:Hey, Lita! Please don’t say “toilet”. You’re a lady, aren’t you?
ちょっとリタ!「toilet=便器」なんて言わないでくれよ!君は淑女だろう?
Alan:John, It’s a general way of saying “washroom” in Britain. Don’t you know that?
ジョン、イギリスでは「お手洗い=washroom」のことを「toilet」というのは普通のことなんだよ。知らなかったのかい?
John:”WASHROOM”!! What do you guys wash in the room?
洗濯部屋?!」君たちは何を洗っているの?!
Alan:Well…Sorry, It’s a normal way of saying washroom as bathroom in Canada.
ええっと…ごめん、「bathroom=お手洗い」をカナダでは「washroom」と言うのは普通なんだ。
John:Oh well, I didn’t know that.
へえ、そうだんだ。知らなかったよ。
Lita:So should I say it again like a lady, “Can I go to the lavatory?”
ねえ淑女らしく言い直したほうがいい?「お手洗いに行ってもよろしいかしら?」
Alan:Are you from the royal family?
君はロイヤルファミリー出身なの?
英語で「トイレはどこですか?」と聞きたいときに使えるフレーズ
海外旅行などで「お手洗いはどちらですか?」「お手洗いに行ってきます」と伝えるフレーズをご紹介します!
英語で「トイレはどこですか?」を丁寧に言いたいとき
➀場所を訪ねたいとき
Could you tell me where is the restroom/lavatory/washroom?
お手洗いはどちらにあるか教えていただけますか?
②行くことを告げたいとき
I would like to go to the restroom/washroom/lavatory/toilet.
お手洗いに行きたいです。
友人などにカジュアルに英語で「トイレはどこですか?」と伝えるとき
➀場所を訪ねたいとき
Where is the bathroom/washroom/restroom/toilet?
トイレどこかな?
②行くことを告げたいとき
I will go to the bathroom/washroom/restroom/toilet.
I need to go to the bathroom/washroom/restroom/toilet.
お手洗い行ってくるね。
Can I use the bathroom/toilet/washroom?
(友人の家などで)トイレ借りてもいい?
おまけ
①ご紹介した以外に、イギリスではこんな表現もよく使われていますよ。
I go to spend a penny.
トイレに行ってくるね。
(go to) spend a penny・・・トイレに行く
Pennyはイギリスの通貨です。
イギリスでは公共トイレは有料であることが多いので、トイレに行くことを「spend a penny」と言うようになったそうです。
こちらは直接的な表現を避けたものになるので、ビジネスの場でも友人間でも使える便利なフレーズですよ。
②フィリピンではCRが一般的
フィリピンでは、トイレのことはCR(Comfort Room)と呼ばれています。
そのまま「シーアール」と発音しています。
その名の通り「居心地のいい部屋」という意味です。
フィリピンに観光したことのある方は見たこともがあるのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「b わたしの英会話」に在籍しているレッスンパートナーに聞いてみても、国で違うのはもちろん、同じ国でも出身地によって多少認識が違うこともあったので、調査していてとても楽しかったです。
海外旅行先だけでなく、日本でも接することのある外国人さんの出身地によって使い分けると、より自然なコミュニケーションになると思います!
ぜひ試してみてくださいね!