●o。.○o。「・・・するために」、をビジネス英語らしくするためには ~o○.。o●
こんにちは。
今回は、Omが恋と仕事に効く英語「ビジネス編」の担当になります。
今回は、ビジネスで使える表現を掲載する時期かなと思いまして、
色々と、昔、仕事で良く使っていた表現をほじくり返していました。
Omのビジネス英語の最初の上司は実はネイティブではなく日本人です。
それも、かれこれ10数年以上前のことになります。
その人のお名前はハリー村上さん。
名前はハリーですが、どう見てもハリーじゃなくて安岡 力也でした【T__T】
しかも、こてこての関西弁の日本人の方です。じゃ、なんでハリー何じゃ!?と思ったのですが、
最後までそれは怖くて聞けませんでした(=e=)”。
高度経済成長期に住友銀行のニューヨーク支店で、
キャリアを積んだハリーは、外資系証券会社に転職した、当時、40台の脂の乗った
仕事盛りのバリバリ外資系投資銀行マン。いわゆるインベストメントバンカーでした。
10数年以上前のことで、今では、状況もかわっているかもしれませんが、
当時の証券会社は、日本の会社でも外資系証券会社でも超がつくくらいの上下社会。
上司の命令は絶対でした。というか、上司=神にも近い存在でした(/TロT\)
大学院を卒業して、東京に出てきて、英語が出来るからと思って
入社していた、当時、のほほんとしたOmは、かなり油断して入社一日目を
迎えていました。
そんな初日。とある、案件について、何も分からないまま、指示に従って、
ニューヨークの本社に報告するOmが書いた英文メールを読んだハリー。
ハリーとは名ばかりで、実際は、力也なわけですが、そのハリーが
メールを読んだ瞬間、「バカヤロー、こんなメール書きやがんな!!」って言って灰皿が飛んできたのです!!
それも、応接間においてそうなガラスの分厚いもの。あたったら怪我します。
そのハリーを怒らせたのは、Omの書いた、口語調のカジュアルな英語表現。
相手が相手なのだから、フォーマルな書き方にしろ、ということだったのでしょう。
怒りではなく、愛の灰皿と一緒に、「こうやって書け」といわれた表現を師匠ハリーが
教えてくれたのが、本日紹介する「・・・するために」のフォーマルな表現。
●o。.「・・・するために」をフォーマルに表現する方法。
普通に学生時代、「・・・するために」=「to + 動詞原形」という風に
習いましたようね。
例えば、
① I went to the supermarket to buy apples.
リンゴを買うためにスーパーマーケットに行った。
とか
② I am here to see you today!
今日あなたに会うためにここにいるのよ!
等のように、toのうしろにある動詞の原形の「ために」その前の文章がかかるわけですね。
ただ、ビジネスのカチッとした表現で下のような内容のときに、口語的に「to」を
使うと灰皿は飛んでこないかもしれませんが、やっぱり、少し軽い文章に見えてしまいます。
① On behalf of Mr. Yamanaka, managing director of company XXX, I am sending this message to inform you regarding our interest in potential collaboration with your business.
XXX社のMD(取締役の)山中にかわりまして、当方が貴殿に本メッセージをお送りするのは、当社が貴社と協業をすることに対して興味があることをお伝えするためです。
と書いてみたとしましょう。
内容的には、かなりかたい内容の文章ですが、どうしても「to 」+「inform」=「お伝えする」+「ため」だとほかの部分の内容がかたいだけに、何かカジュアル感が抜けきりません。
こんなときは、「to」の代わりに、下記のような表現を使ってみると
文章がよりプロフェッショナルに、かつ、カチッと引き締まります。
☆ with a view to + ~ing
☆ for the purpose of + ~ing
☆ with the intention of ~ing
☆ in order (so as) to + 動詞原形
これらは、いずれも「~することを目的に」=「~するために」という意味で、上記の
「to」と同じ意味です。
但し、口語として普段の会話で使うというよりは文語、特にビジネスなどの
フォーマルなシーンで使うことが多いです。
上記のかたい文章でも、
① On behalf of Mr. Yamanaka, managing director of company XXX, I am sending this message
“with a view to informing” you regarding our interest in potential collaboration with your business.
と書き換えるだけでかなり表現としてはかたくすることが出来ますよね。
(私は、ちなみにこれだけでハリーから灰皿が飛んできたわけですが^^)。
ちょっと気をつけないといけないのは、「with a view to」で「to」の後ろだから
動詞原形かなと思いますが、ここでは~ingとなります。決して現在進行形ではありません。
動名詞と言ってどちらかというと動詞を名詞的に使うための表現です。
クセをつけて、with a view to や for the purpose of の後ろは~ingって
覚えてくださいね。
こういう表現って、メールだけでしょ?口語では使わないんじゃないの?
という質問もありますが、「for the purpose of」とか「in order to」ってかなり
頻出する表現です。特に現地のネイティブの方は、ビジネスシーンなどでは普通にプレゼンや電話会議ではメールと同じように使っています。
ただ、慣れるまでは、「with a view to」だからingだ、なんて考えると
混乱しちゃいます。普段の会話は「to」で乗り切りましょう。そして、まずは、メールなどで使いこなして、
自分のものにしたら、ときどき会話の中でも「to」の代わりにさり気なく「in order to」にしてみてください。
慣れてくると、ある日突然、普通に会話で出るようになったりします。
bにお越しになる、既に英会話力が中上級以上のお客様ですと
「メールやFaxでは英語を良く使うのだけど、会話は・・・」とおっしゃられる方が
とても多いのですが、メールなどでももっともっとプロフェッショナルに書くようになることで、
相手のポジションが高いほど、読み手の印象も良くなる事間違いナシですよ!
是非、ちょっとかっこよく使ってみて!!
また、こちらのYouTube動画「【Zoomにも対応】英語の会議で失敗しないための鉄板英語フレーズ50選【ビジネス英語】」でも、英語の会議で使えるフレーズを解説していますので、あわせてご覧になってください。
記事はこちら:Zoom会議・リモート会議などオンライン会議でよく使われる英語会議用鉄板フレーズ50選!!【初心者向け】