For of all sad words of tongue or pen, the saddest are these: “It might have been!”. (J.G. Whitter)
口からでる言葉にせよ紙の上の言葉にせよ、人の言う悲しい言葉の中でも最も悲しいのは「・・・だったかもしれないのに!」という言葉だ。(J.G.ホイッティア/アメリカの詩人)
ホイッティアー(ウィッター)の名言
ホイッティアー(1807-1892)はアメリカの農民出身の詩人です。現代日本ではあまり名前を聞くことはないですが、明治期には『代表的日本人』の著者で有名な内村鑑三が日本に彼の詩を紹介したり、また、新渡戸稲造の有名な著書、『武士道』の最後で彼の詩を引用して書を締めくくっています。
それでは、今日の言葉を分解して学んでみましょう。
前半の文章は、
For of all sad words of tongue or pen = 口にしろ紙の上にしろ悲しい言葉は・・・
後半は、
the saddest are these: = 最も悲しいのは「:」以下である。
なお、”the saddest”と”these”のあとには最初の文章に出てきた名詞である”words”(言葉)が省略されていますので、もし、フルセンテンスで書くとすると、
the saddest “words” are these “words”となりますね。
最後に、:以下の部分です。
“It might have been” = ・・・・だったかもしれないのに!
最後の文章は、仮定法です。
厳密は、”It might have been if ….”ということで(….だったら、だったかもしれないのに!)という文意になりますね。
ちなみに、この言葉はホイッティアの物語詩『モード・バラー』にある一節です。
ストーリーは、とある女性の主人公。
彼女は、貧しい農家の娘でしたが健康で美しさと気品にあふれる女性でした。
そして、もう一人の男性は都市でくらす人。
ある日、彼が馬に乗って娘が暮らしている村を通りかかり、その時に、娘に一杯の水をもらうシーンがあります。
男性は、娘の純朴さに深く心をひかれます。
また、主人公の女性は都市で洗練された男性にうっとりします。
しかし、そのまま二人は別れます。
何年も過ぎて、青年は同じ階層の青ざめた弱々しい女性を妻に迎えます。
一方、娘も村の荒々しくがさつな人を夫にします。
そして、お互いにふと思い出すシーンがこの言葉です。
もし、あのとき、私(男性)があの農家の娘にプロポーズしていたらこんな不健康で人間味のない町での暮らしは随分ちがったかもしれない。
一方、娘も「もし、あの時、あの青年が私を迎え入れてくれていたら私は今みたいに惨めな暮らしではなく、都会で幸せに暮らしていたかもしれない」。
切なくなる展開ですね。
仮定法は学生時代学ぶ時に苦戦するトピックの一つですが、実際に使うときは良くないってことですね!
bでは、初上級向けの教科書に出てくるトピックです。英会話初級の方には難しいテーマですが、まず、このエントリを通じて学んでみてください。
自分の判断を悔いないようにするには、失敗してもいいからやってみることだと思います。
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