はじめまして、英語女子お助け編集部のエーコです。女性の英語学習、英語にまつわる悩みを解決すべく情報発信をしています。
英語にまつわる悩みで多いのが、「英語を話せるようになるのはどうしたらいいの?」ということです。英語をペラペラに話せる人を見て素敵だなと思うものの、自分はそうなれるような気がしない場合、どのように学習すると良いのでしょうか?
エーコ
今回は多くの日本人が英語を話せない理由や、英語を話せるようになるための効果的な学習法を紹介します。
日本人は英語を知っているのに話せない?その理由は
2020年の英語能力指数ランキング[※1]によると、日本人の英語力は100の国と地域の中で55位です。アジアの中で比較してみると、中国や韓国の英語能力は「標準的」と評価されていますが、日本は「低い」と評価されています。
つまり、アジアの国々の中でも日本人の英語能力は低く、話すことが苦手な日本人は多いということです。その理由はどうしてなのかみていきましょう。
読み書きを重視した英語教育
日本では、読み書きを重視した英語教育が行われています。これは、読解力を問うテストや受験に対応するためという理由が大きいでしょう。
筆記試験では、英文を読んで理解し、正しい単語を書くことが求められます。そのため、単語帳などを作って難しい英単語を暗記したという経験をもつ人も多いのではないでしょうか。
一方で、会話やディベート、プレゼンなどを通じた英会話の授業はあまり行われていません。つまり、英文法や英単語を学んでも、英語を実際に話す機会は少ないのです。
そのため、語彙があっても話せない、話すことに慣れていない日本人が多くいるのです。
間違いを恐れすぎている
日本人のシャイな性格も英語が話せないひとつの要因となっています。「間違えたら恥ずかしい」とか「恥をかきたくない」という気持ちは、英語を話す挑戦をあきらめることにつながります。
英語に限らず、新しいことは失敗を重ねながら上達するものです。発言しないで黙ってしまうと、なかなか話せるようにはなりません。
英語を話せるようになるまでの期間は ?
英語を勉強している人が気になるのは、どれくらいの期間で英語を話せるようになるのかということでしょう。
英語の習得に必要とされている一般的な期間を紹介します。
英語の習得に必要な時間は3,000時間
英語で外国人と話せるようになるには、3,000時間ほどの英語学習が必要といわれています。
また、中学・高校の6年間で日本人が英語を学ぶ時間は、およそ1,000時間といわれています。つまり学校の英語学習だけでは3,000時間の半分にも満たないということです。
これでは、高校卒業レベルで英語を話せないとしても仕方のないことでしょう。圧倒的に勉強量が足りないからです。
英語で話せるようになるためには、あと2,000時間は学習する必要があります。
どれくらいの期間で話せるようになる?
では、本格的に英語を学び始めてから、どれくらいの期間で話せるようになるのでしょうか?
個人差はあるものの、一般的には英語を学び始めてから3ヶ月程度で耳が慣れてきます。
そのころには、「主語+動詞+その他(目的語・補語など)」といった簡単な文章であれば話せるようになるでしょう。スムーズなコミュニケーションとはいえませんが、簡単な文章を作って、自分の意思を伝えることができます。
その後、英語の学習を継続していくと、半年程度で5~6文くらい話せるようになります。半年くらい経つと、語彙も増えて英語の聞き取りはある程度できるようになる人が多いです。
とはいえ、なかなかペラペラに英語が話せるようにならないので、もどかしく感じる時期でもあります。英語が思ったように上達しないことにストレスを抱える人も少なくありません。
英語を学習し始めてから1年くらい経つと、自分の伝えたいことがだいたい言えるようになります。ここまでくると、英語の学習が楽しくなり、英語でコミュニケーションを取ることも苦ではなくなっているはずです。
なので、だいたい話せるようになるためには1年くらいの期間が必要ということです。しかし、これはあくまでも目安。努力次第で、もっと短期間で英語を習得することも可能です。
英語を話すために欠かせない3つの勉強のコツ
英語を話せるようになるためには、学習の継続・インプット・アウトプットの3つが重要です。どれかひとつの要素が欠けていれば、うまく英語を話せるようにはなりません。
それぞれの要素が英語を話す能力とどのように関わっているのかみていきましょう。
学習の継続
英語が話せるようになるためには、学習を継続することが欠かせません。これは、どんなことを学習するかということよりも大事です。
先ほど述べたように、英語をだいたい話せるようになるためには1年くらいの期間が必要とされています。時間だと3,000時間が目安です。
つまり、少し英語を勉強したくらいでは話せるようにはなりません。どんなに良い教材を使っても、どんなに良い講師に教えてもらっても、数週間程度で学習をやめてしまえば話せるようにはならないでしょう。
話せるようになりたいなら、継続して英語に触れ続ける必要があります。
インプット
英語の知識のインプットがなければ、伝えたいことを正しく英語にすることはできません。英単語を覚えて語彙を増やし、英文法や正しい発音を学ぶことが大切です。
文法については中学の英文法を復習しておくと良いでしょう。中学の英文法さえ知っていれば、基本的な会話は成立します。はじめのうちは、難しい構文を学ぶ必要はありません。
英単語や英文法、発音についての知識をインプットするのにおすすめなのが、英語の映画やドラマを見たり、音楽を聞いたりすること。楽しく英語に触れることができるので挫折しにくく、英語の勉強を継続しやすいです。
英単語
単語が頭の中に入っていれば、伝えたいことを適切な英語で表現することができます。そのため、英単語の勉強は欠かせません。
英単語を覚えるのに便利なアイテムが英単語帳です。英単語帳を選ぶときは、わからない単語が半分くらいのものを選ぶようにしましょう。
あまりにもわからない単語ばかりだと、覚えることが多すぎて圧倒されてしまうかもしれません。挫折しないために、英単語帳は難しすぎないものを選びましょう。
英文法
せっかく英単語を覚えても、それだけでは話せるようにはなりません。英文法を学んで、覚えた単語を正しい順番に並べて文章を作る必要があります。
単語を正しい順番に並べることができないと、自分の伝えたいことを相手に理解してもらうことはできません。また、単語を並べる順番が異なるだけで、意味が大きく変わることもあるので注意が必要です。
スムーズなコミュニケーションのためには、英文法をマスターすることが欠かせません。
英文法の勉強のために、中学レベルの英文法のテキストを用意しましょう。サラサラと読み進むのではなく、ひとつずつしっかりと細かい点まで理解するようにします。
きちんと理解できたか確認するために、自分で実際に文章を作ってみましょう。作成した文章を何度か口に出すようにすると、英語の語順で話す練習にもなります。
発音
英語は日本語にない発音がたくさんあるので、正しい発音を学ぶことも大事です。
正しい発音を習得しないと、相手に理解してもらうことはできません。せっかく単語や文法の勉強をしても、発音のせいで会話が成り立たないということもあります。
正しい発音を身に付けるためには、フォニックスと音のつながりを理解するようにしましょう。
フォニックス
フォニックスは、英語圏の子供たちの英語学習に用いられている学習法です。フォニックスを覚えることで、英語を正しく発音できるようになります。
たとえば、ABCはアルファベットで「エー・ビー・シー」と読みますが、フォニックスだと「ア・ブッ・クッ」と読みます。実際に英語を発音するときの音に合わせているからです。
フォニックスを理解できれば、知らないスペルの単語がでてきても、どう発音すれば良いか推測できるようになります。
音のつながり
英語はひとつの単語で発音するときと、文章の中にその単語が出てくるときとでは発音が異なることがあります。
いくつかの例を挙げましょう。
“What is it?”は、ひとつひとつの単語をきちんと発音すると、「ワットゥ・イズ・イットゥ」となります。しかし、会話の中ではwhatとis、isとitとがつながって、「ワリズィッ」と発音します。
“Tell her I miss her.”といった文章も、「テル・ハー・アイ・ミス・ハー」ではなく、「テラー・アイ・ミサー」というように発音します。
このように、英語は単語をつなげて文章にしたときに音が脱落したり、音が合わさったりすることがあるので、その点についても理解しておきましょう。
アウトプット
英語を話せるようになるためには、アウトプットも大切です。インプットで得た知識を使って話す練習をする必要があります。
そのためには、以下の方法を試してみましょう。
英語で独り言を言う
ひとりでいるときは英語で独り言を言って、英語を話す練習をしましょう。
「今からごはんを食べよう」とか「スマホの充電が切れている」とか、日常の出来事を英語で話すようにすると、英語が自然と口から出てくるようになります。
外国人の友達を作って話す
外国人の友達を作って、積極的に話すのも良い方法です。会話をすることで、自分が正しく話せているのか確認することができますし、相手の言い回しから学ぶこともできます。
外国人が集まるイベントに参加したり、アプリやSNSを活用したりすると良いでしょう。
英会話教室に通う
英会話教室に通えば、間違ったところは講師が正してくれるので、正しい英語を身に付けるのにも役立ちます。外国人の友達を作るのはハードルが高いという人にもおすすめです。
英会話教室を選ぶ際は、継続して通えるかどうか見極めることが大切です。立地は良いか、継続しやすいカリキュラムかどうかよく確認しておきましょう。
b わたしの英会話では続くことに焦点を絞った「b 習慣化メソッド」で、学習を続けられる習慣を構築します。また、各拠点のスクールや外国人講師はその日の気分や好みによって選べることも大きな特徴です。
まとめ
読み書きを重視した教育や、日本人の元来の性格などで、日本はアジアの国々の中でも英語力が低いと評価されています。英語を話せるようになるためには、継続的に英語を学ぶことが大切です。
まずは英単語・英文法・発音の知識をインプットし、その後、話せるようになるためのアウトプットの練習をしましょう。効率良く英語を学ぶことで、短期間で話せるようになることも不可能ではありません。
エーコ
出典
※1 世界最大の英語能力指数ランキング(https://www.efjapan.co.jp/epi/)