ビートルズ「Something(サムシング)」の歌詞・和訳を分かりやすく解説

ビートルズ「Something(サムシング)」の歌詞・和訳を分かりやすく解説

今回取り上げるのはビートルズの「Something」です。

「Something」の歌詞にはどんな意味がこめられているのでしょうか?
ここでは歌詞の意味を汲み取る上でキーとなる文法や英単語も含めて、詳しく解説していきます。

「Something」の作者名義は「作詞・作曲:George Harrison(ジョージハリスン)」となっています。制作時、歌詞はすぐには思いつかずに苦労したようです。リードボーカルはジョージハリスンで、演奏面では曲の中間で聴けるギターソロにも注目したいところです。

ビートルズ「Something(サムシング)」の歌詞と和訳をご紹介

ビートルズ「Something(サムシング)」の歌詞と和訳をご紹介
英語の歌詞はこちらです(作詞:George Harrison(ジョージハリスン))。

Something in the way she moves
Attracts me like no other lover
Something in the way she woos me
I don’t want to leave her now(※1)
You know I believe and how(※2)

Somewhere in her smile she knows
That I don’t need no other lover
Something in her style that shows me
(※1)repeat
(※2)repeat

You’re asking me will my love grow
I don’t know, I don’t know(※3)
You stick around, now it may show
(※3)repeat

Something in the way she knows
And all I have to do is think of her
Something in the things she shows me
(※1)repeat
(※2)repeat

これを直訳に近い形で和訳するとこのようになります。

彼女の動き方の中にある何かが
他の恋人とは違ったように僕を惹きつける
彼女の僕へのせがみ方の中にある何か
僕は今彼女を手放したくない(※1)
わかるだろう 僕は本当に信じている(※2)

彼女の微笑みの中のどこかで彼女は知っている
僕には他のどんな恋人も要らないということを
僕に示す彼女の所作の中にある何か
(※1)繰り返し
(※2)繰り返し

君は僕に尋ねている 僕の愛は育つかと
僕にはわからない(※3)×2
君は近くにいる 今に明らかになるかもしれない
(※3)×2

彼女が知っている道の中にある何か
そして僕がしなければならないのは彼女を思うことだけだ
彼女が僕に示すものにある何か
(※1)繰り返し
(※2)繰り返し

ビートルズ「Something(サムシング)」の歌詞を分かりやすく解説

ビートルズ「Something(サムシング)」の歌詞を分かりやすく解説
ここでは、歌詞の中から、上記のような和訳をする際にキーとなる文法や英単語を取り上げながら、詳しく解説を進めていきます。

“Something in the way she moves
Attracts me like no other lover”

2行で1つの文になっており、主語「Something」(何か)、動詞「Attracts」(惹きつける)、目的語「me」(私)がその骨格です。「way」と「she」の間には「how」が省略されており、「the way she moves」で「彼女の動き方」という意味になります。

「like~」は「~のように」ということですが、その後は「no other lover」となっているので、日本語としては少し工夫して「他の恋人とは違ったように」とするのが穏当でしょう。

“Something in the way she woos me”

動詞がありませんが、前後いずれの文にも直接つながるものではないため、これは単独でとらえるべきものです。「woos」(原形は「woo」)は「せがむ」といった意味で、ここの「way」と「she」の間にも「how」が省略されています。「the way she woos me」で「彼女の僕へのせがみ方」という意味になります。

“I don’t want to leave her now”

ここの「leave」は、その後に前置詞もなく、直接「her」という目的語をとっているので他動詞です。「leave her」で「彼女を手放す」という意味になります。

“You know I believe and how”

ここの「You know」は相手に「わかるだろう」と呼びかける意味合いのもの、「and how」は「本当に」という意味です。

“Somewhere in her smile she knows
That I don’t need no other lover”

文構造がわかりにくいですが、主語「she」、動詞「knows」で、2行目の「That」以下が動詞「knows」の内容です。

「I don’t need no other lover」は「don’t」(=do not)と「no」が同時にある、二重否定の表現になっています。二重否定は本来、「否定の否定」で肯定の意味になるものですが、ここでは文脈上、否定文ととるのが穏当です。二重否定で否定を表すというのは、本来の文法的観点からは誤りといえますが、英語の歌にはこうした「否定の意味での二重否定」の表現がよく出てきます。

“Something in her style that shows me”

ここも動詞のない一節になっています。「that~」で「that」直前の「her style」を説明していますが、ここの「style」は「所作」ぐらいにとらえるのがよいでしょう。

“You’re asking me will my love grow”

「will~」が「ask」する内容です。通常は「whether」(~かどうか)を使って「whether my love will grow」などとするところですが、ここではあたかも「You」のセリフであるかのように、疑問文のような形になっています。しかし本当に「You」のセリフであるなら「my love」は「your love」になるはずなので、「You」のセリフである、ととらえることもできません。そういう意味で、あまり文法的に厳格な表現ではないと思われますが、「君は僕に尋ねている 僕の愛は育つかと」ぐらいにとらえれば、意味は通じるかと思います。

“You stick around, now it may show”

「stick around」は「近くにいる」という意味です。「it may show」(明らかになるかもしれない)は、前の文の「will my love grow」(僕の愛は育つか)に対する答えが明らかになることを指すものととらえられます。

この文の前後で「I don’t know」(僕にはわからない)を繰り返していることも踏まえて大意を推察すると、「愛が育つかどうかという答え(YesかNoか)そのものはわからないが、「君」が近くにいる限り、その答えが明らかになる可能性だけはある」ということなのでしょう。

“And all I have to do is think of her”

「all I have to do」で「僕がしなければならない全て」という意味です。「think of her」は「to think of her」の「to」が省略されたもので「彼女を思うこと」という意味になります。「all~」の文全体で「僕がしなければならないのは彼女を思うことだけだ」となります。

“Something in the things she shows me”

これにも動詞がありませんが、前後いずれの文にも直接つながるものではないため、これは単独でとらえるべきものです。「she~」で「things」を説明しています。

まとめ

ビートルズ「Something(サムシング)」の歌詞・和訳を分かりやすく解説
後期ビートルズの曲としても、ジョージハリスンの曲としても有名なものの一つ「Something」。

優しく甘い雰囲気のある曲ですが、歌詞は抽象的で意味のとりづらいところもあり、なかなか一筋縄ではいきません。しかし、こうしたものを把握できれば、この曲の持つ「何か」を、より一層深く堪能できるのではないかと思います。

聴いたことのない人はぜひ一度、聴いたことのある人も今一度、この名曲を歌詞とともに味わってみてはいかがでしょうか?

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