英語を学ぶとき多くの人が発音や文法という部分に注目をするかと思います。
そのときに単語それぞれの発音であったり、単語の記憶、文法を重視して勉強を進める人が多いのではないでしょうか?
しかし、世界的に日本人が日本を飛び出し、海外で英語で他の国の人たちと仕事や外交、友達作りをするときには少々苦労することが多いかと思います。
なぜ我々日本人は中学生(現在は小学生)から英語を勉強しているのに、こんなにも日常生活で使うことのできる人はいないのでしょうか?
実はネイティブスピーカーと日本人が第二言語として英語を学ぶときの違いとして、リンキング(英語の単語と単語の繋がり)があります。
例えば完璧な単語と文法を用い、文章を組み立てていきます。
文章としては完璧かもしれません。
しかし、何かが足りないのです。
多くのネイティブスピーカーからすると、英単語の音と音の繋がり、いわゆる「リンキング」をすることにより、ネイティブスピーカーに伝わりやすい英語を話すことができます。
今回は英語の音と音(単語と単語)の繋がりである「リンキング」について解説していきたいと思います。
英語のリンキングの意味とは?
リンキングとは、簡単にいえば複数の単語を1つの単語のように融合させることです。
英語を母国語とする人たちは皆、自然にこれを行っています。
英語を母国語としない人にリンキングは高度なトピックですが、単語を正しくつなげる方法を学ぶことで、英語の話し方が格段にスムーズになり、流暢に聞こえるようになります。
単語を自然にリンクさせることができないと、ぎこちない間や余計な音、不必要な音が入った英語になり、ネイティブスピーカーにとっては非常に異質なものに聞こえてしまいます。
例えば「need to」と言うときは実際の発音を聞いていると”neeto”と1つの単語のように聞こえます。
私は健康のために運動をする必要があります。
上記の文章を発音するときには「I neeto-do some exercise for my health.」と ”neeto-do”の部分が続けて発音されます。
さらに単語のみで見ていくと
an apple = “anapple”
など、2つの別々の単語であるが、リンキングをすることにより、1つの単語の発音のようであるかのように聞こえます。
ネイティブスピーカーはこの発音法を使っているため、第二外国語として英語を学ぶ際には非常に重要となります。
リンキングを意識しながら英語を話すことで、ネイティブスピーカーにも理解されやすい英語を話すことができます。
これが理解されやすい英語とそうでない英語の違いです。
英語のリンキングの一覧や例文でわかりやすく解説!
ここでは、種類別のリンキングサウンドに関する5項目と、それぞれの使い方を例題を元に解説していきたいと思います。
これまでの内容に比べ少し難しい内容とはなっていますが、どれも基本的であり理解するのにそこまで時間がかかるものではないため、リンキング習得の基礎知識として頭の中に入れておくと非常に有効です。
そのため、5つの項目をしっかりと読み、考えていただけますと幸いです。
リンキングの種類1:音の重なり
「音の重なり」は隣り合う音が重なり合うことで、片方または両方の音の発音が変化することを言います。
「音の重なり」の例には鼻腔吸引と側方吸引があります。
例題としては
first time
のように単語の最後のアルファベットと単語の最初のアルファベットが重なることで、本来2つ同じ単語を発生するべきところで、1つ分を省略し、前後の単語を繋げることができます。
リンキングの種類2:音の変化(同化)
同化は「共発音」の中でも、より大胆なタイプです。
音の一部を「共有」するのではなく、合成された音は全く別の音として発音されます。
同化の2つの例は、「tの音」/t/または/d/が「yの音」/y/に先行する場合に起こります。
例として
の場合「don’t」の最後の”t”とyouの最初の”y”は繋がり、”donchou”と発音がされます。
このように、同化というものは決まりのある単語の最後のスペルと単語の最初のスペルが合わさることにより、異なる発音になるというものです。
リンキングの種類3:音の追加(侵入)
侵入とは、他の音の間に追加の音を置くことです。
例えば、母音の間にわずかに「wの音」/w/や/y/を加えることは、両方の母音をはっきりと発音するために有効なテクニックです。
例えば
というフレーズでは、「長いe」の/i/と「短いa」の/æ/の間に小さな/y/を加えています。
これにより、単語の間にポーズ(一時停止)を取らなくても、両方の母音を完全に別々に発音することができます。
”do it”を発音する場合、”do”と”it”に分けるのではなく、一つの塊として発音をします。
リンキングの種類4:音を省略する(エリジョン)
エリジョンとは、単語から音を取り除くことです。
例えば、/t/や/d/が他の2つの子音の間にある場合(ただし、単語の最初の音ではない)、/t/や/d/を省略することができます。
例えば
というフレーズでは、/t/が2つの子音の間にあるので、省略することができます。
また
と発音するときには、”diamond”の”d”が省略され”diamonring”のようになります。
リンキングの種類5:二重音(ジェミネイト)
ジェミネイトはある単語が同じ子音で終わり、次の単語が同じ子音で始まる場合に起こります。
連続子音の連結は、ストップやアフレコとは異なります。
同一の二重連続子音は、1つの単一の音を長時間発音することでつながります。
というフレーズでは、「l音」/l/が単独で発音される場合よりも長い時間、発音されます。
そのため「social-life」では”social”の最後のアルファベット”l”と”life”の最初のアルファベット”l”が2つではなく、1つとして重なり発音がされます。
これまでが、5種類のリンキングの種類とその例題ですがこの5種類を覚え、無意識的に使うことができれば、ネイティブスピーカーにより理解され易い英語を話すことができます。
まとめ
ここまでリンキングとは何かそして5つのリンキングの種類を説明してきましたが、リンキングを知り使いこなすことで英語がより上達することは間違いありません。
「英語は発音ではない、気持ちだ」と主張する本や論者は一定数いますが、例えば海外で働きたい、もっとたくさん海外の友達を作りたいと考えている人にとっては、正しい文法や単語を使えるということは非常に大事であり、必要不可欠なものです。
それと同時にリンキングを駆使して英語を話せる様になると、圧倒的に伝わりやすい英語を操ることができます。
確かに身振り手振りを使い、めちゃくちゃな文法でも海外の人と会話をすることはできます。
しかし深い関係になったり、ビジネスなどで多くの人に伝えたいことを伝える場合にはリンキングを理解し、使いこなせる様にする必要があります。
リンキングがマスターできれば、きっと誰にでも伝わる英語を話すことができるので、ぜひ学んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今回はリンキングについての解説でした。
また別記事でも英語の発音を上達させる方法を解説しています。
あわせてご覧になってみてくださいね!
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