コミュニケーションで一番大切なことは、
相手が口にしていないコトバを、聞き分ける力である。
The most important thing in communication is hearing what isn’t said.
(ピーター・ドラッカー/Peter Drucker)
これは一般的には女性の方に備わってる能力だと思います。
(私も仕事柄、男性の割にはまし・・・くらいで(笑))。
ドラッカーはもしドラでも有名になった経営学者ですね。
ドラッカーのスゴイのは、マネジメントという学問を科学的に確立しただけではなく、人の情というものが
経済やビジネスを動かす側面の重要性も決して見落とさなかったことですね。
これは、体験レッスンなんかでもありますね。
例えばご入会されない時のご理由のお言葉ではお金が・・・と仰られても、
実は別のところがポイントだったりすることはあります。
もっと、分かりやすいのは残念ながら辞めてしまうことになった時。
恐らく、アンケートを取ったらどうでしょう。きっと、「忙しい」が堂々の一位になるかもしれませんが、本音のところは恐らく違いますよね。
アドリブの対応が求められるお客様対応の場、あるいは、私ですと
面接等では、意外とこのコトバに振り回されるのではなく相手の「目線」だったり「顔色」で感じたことを
重視したほうが意外とそこに相手の本質や本心が現れていることがあります、ってことを今日はドラッカー先生を使って書いてみました。
そういえば、先日、アメリカに言った時に以前お世話になったホストファミリーが面白いことを言ってました。
政治家を選ぶ時は、その人が口に出す政策ではなく、自分はその人の目を見るって。なぜなら、人は今この瞬間言うことは自分と同じ考えだったり、
異なることもあるけど、人間の本心というのはそうそう変わらないからとか。
もし、政策だけで選んだら、もし、その政策が間違ってた時その人はその事実に対して向き合えるかどうか分からない。
一方、素直な人であれば、多少考え方が違ってても、もしくは、その人の政策判断が間違っていた時にはそれを素直に認めて、
舵取りを変えられるような誠実な人間を自分は選ぶって。
これは、私たちの仕事で言うと、どんな人と働きたいかというと「頭のいい人」とか「手先の器用な人」ではなくて、
「素直な人」っていうのと似ていますね。「素直な人」は、柔軟に状況に応じて自分の考え方だったり、物事の捉え方も変えて行けますが、
中途半端に頭が良いだけだと、やることなすこと、小ざかしくなったり、自分が間違った時に認められなくて現実逃避したりしますからね。
コミュニケーションにおいては、相手のコトバだけで判断するのじゃなくて
他の側面も重視しましょう、というテーマでした。