ちょっと英語の言い回し的には強引なんですが(笑)、なるほどね、と思います。
ライスワーク(rice work): (お米を)食べるためや、お金を得るためだけに仕事をする
ライクワーク(like work): 好きなことや適正のある仕事をする
ライフワーク(life work): 人生をかけた仕事をする
ライトワーク(light work): 人に、社会に光を当てる仕事をする
お店なんかでも、「あ、この人ライスワークだなぁ」と思う人もいれば、
「この人は、ライクワークだ」なんてついつい見てしまいます。
身近なところだと、私の通っているジム。
サウナ・お風呂〜化粧台担当の方が2人いらっしゃるんですけど、片方の方は
多分、ライスワーク。もう一人の方はライクワークとライフワークの間かなぁなんて思います。
後者の方は、30代後半の方。
お客さまと顔があったらニコッと挨拶しますし、昔からの
お客さまとはめちゃくちゃタメですが(笑)、色々と話をしながらちょっとずつ、できることをやりながら
自分の持ち場を良くしていこう、という気持ちがよくわかります。
また、お客さまが使う化粧台の椅子が少し散らかった時なんかもちゃんと、
手でキレイに動かして、正しい場所に戻してくれます。お手洗いの掃除も数十分単位でキレイに掃除してくれるので、
お手洗いを使うとき、「あ、今日はこの人だ」と分かります。
前者の方は40代後半くらいの方で、私はライスワークだなぁと思っています。
やっているお仕事の内容は同じですし、多分給料も同じでしょう。
やることをやれば、あとは、それでいいんだ、と思ってるのかもしれません。
椅子の片付けなんかは手を使わないで、足で蹴飛ばしながら動かす(笑)。それも、普通にお客さまのいる前で。
(動かして元の場所に戻すということであれば、同じだと思われているるのかもしれません)。
お客さまとも会話を交わさない。そんな時間あれば後ろの控室でゲームしちゃうのかもしれません。
お手洗い掃除も1日数回なんでしょう。もちろん、書かれてあるとおりのことをしているといえばしているのかもしれません。
ちなみに、この方が担当の日は、私、ジムに行ったら一番でトイレ掃除からはじめます(笑)。
床拭きから洗面台を拭いて、ドアノブを拭いてやっと使おうという気になりますので(笑)。
もちろん、生きていくためにお金は必要です。
仕事というのは、経済活動としてみれば自分の労働時間や成果物を所属先の企業と対価を交換する行為と言えなくもないでしょう。
でも、もし、単なる交換行為の介在物として自分を見てしまうととっても寂しいですよね。
私たちはモノじゃありませんからね。ライスワークにしてしまうというのは、自分自信を軽く見て痛めている自傷行為といえなくもないです。もちろん、「プライベートが充実すればいい」という意見もあるでしょうが、仕事の時間が充実しないでプライベートが充実しているということはなかなか私には想像できないです。
良いか悪いかは別に、普通の人間は1日8時間、1/3の時間を「働く」という行為に使うわけです。
その”1/3″を交換行為の場にしてしまうのか、あるいは、楽しんだり、あるいは、他人に光を当てようと(出来るか出来ないかではなくそう思うか)するかによって、残りの2/3の時間がどれだけ輝くかあるいは、日陰の中に潜んでしまうかは疑いないでしょう。
私もライトワークが出来ている自信は全く無いです。
この会社をひょんな事で創業するまで、この業界への思い入れも全くありませんでしたしね。
どっちかというと、一発当ててやろう、くらいのノリでしたからめちゃくちゃライスワークだったと思います。
今は、少なくとも自分がするべきことをこなして少しずつ前進する。
そんなことを9年間休まずにやっていたら、途中から「あれ、これ楽しいじゃん」と些細なことにクスっと喜べるようになった。多分、ライクワークでしょう。
最近では少し、ライフワークにはなってきたかなぁと思います。
でも、まだまだです。