新しい人がbに入るとき、定期的にこの図を見るんですが
よく出来てるなーといつも思います。
この図は、企業人事・育成コンサルティング事業をやっている
トライアンフの樋口社長にもらったものです。キッカケは、確か実家に帰る新幹線に乗る前に
品川駅の本屋さんに立ち寄った時に、樋口さんの本を見つけて購入しました。
とても当時の自分には頷くことがあって、すぐにお礼のメールを
出してしまったところ、すぐにbまで遊びに来てくださいました。
(こういうフットワークの軽い方と自分は気が合うんでしょうね(笑))
よく、素直で謙虚な人は成長するといいますがそれが何故かを
この図がうまくまとめてくれています。
まずは良くないパターン。
社会に出て、仕事を始めるときよく、「好きなことだけやりたい」「得意なことに集中したい」と
いう人がたまに面接でもいらっしゃいます。また、テレビなんかでも教育方針として、好きなことだけやらせて
強みに特化したらいい、なんて論調が一時よく言われていました。
もちろん、この論調に全て反対する気はありません。
例えばサッカーの本田圭佑なんかは子供の時にセリエAに行くと誓ってそれを実現するために
ものすごい努力をしたわけです。で、そのまま実現しちゃいましたからね。
一方で、それぞれの人にとって本当にやりたい事は何なのか、ということは
結局のところ選り好みをせずにやるべき事をやっていく中で気づくことが多いのも事実です。
今、この瞬間に自分が得意だと思ってること、好きだと思ってること、
というのはあくまでも、今この時点での自分自身の価値観や、得意だという思い込みから来ているわけです。
特に若いうちに思っている自分の強みとか自分のやりたいこと、というのは、
自分のまだ短い経験から判断している狭い世界の中での価値観なだけのことである可能性が高いわけです。
だからこそ、自分がやりたいことだけじゃなくて、与えられたことも
好き嫌いの感情を入れずにやってみる。はじめは、「自分には合わないな」と思ってたりすることも
沢山ありますが、こなしていくうちに、また違う世界が見えてくることって多々あります。
私自身、以前の会社の社長さんたちとはケンカすることが沢山ありました。
当時の私なりの価値観で納得行かないでぶつかったこともよくありました。
でも、今、こうして自分が社長になってみると「あ、あの時あの人が自分に言いたかったことはそういうことか」なんて
思うことが多々あります。やっぱり、置かれた環境や立場が異なるときにはそれぞれ見るものが異なるから仕方ないですね。
いずれにせよ、やるべきことをまずはこなしてみる。
そうすると、違う世界が少しずつ見えてきて価値観や見えるものが変わってくることがあります。
その違う世界に行った時にもう一回自分自身を見つめてみると、
自分のやりたい事も、あるいは得意なことも昔と全然違ってくることがあるわけです。
それが成長、だと思います。
そのコツは、素直にやってみること。
あるいは、今の自分はまだ未完成だからいろいろやってみようと思える謙虚さを常に持つこと。
私もそういうところがありますが、人から◯◯してごらん、と言われた時「そうはいうけど・・・・」と
思うことがよくあります。もちろん、相手がどの程度真剣にコチラのことを考えて言ってくれているかを見極めないと、
どの程度、受け入れるべきかは違うこともありますが、まずは、謙虚に試してみるという気持ちは概ね、もってみる価値があるものです。
食べ物と似てますよね。
子供の頃、大人がどうして酒のつまみをちびちび楽しみながらお酒を飲んでたのか
意味が分りません。ところが、不思議と年を取っていく過程でそうしたものを食べたりする経験を積むと
味に対する価値観も皆さんも子供の頃と較べて変わっていったはずです。
例えば、私も子供の頃なんでカラスミが美味しいか全く分りませんでした。
でも、気づけばお酒を飲む年になって、そして、日本酒にカラスミをあわせるとこれまた美味しくて(笑)。
今では、自分でカラスミを自作するまでになってしまいました。
仕事だったり人生に対する価値観というのも結局のところ、
食わず嫌いをしない。あるいは、取り入れてみてから好き嫌いを判断しても遅くないですからね。