丁度今、レベルチェックレッスンで皆さんに参考にしてもらいたいペーパーをまとめています。
もともとは先日の社内面談の時に英語力がまだ足りない人でも
LCLで外してほしくないことをまとめることを目的で書いていたのですが、作成に際して改めて教材を
読みなおし、また、Study Kitを確認していると私自身もどの教材でどのテーマが扱われえいるかを完全に覚えているわけではないことに気付きました。
ただ、LCLの場面を想像すると分かるように、お客さまから聞かれたり伝えたいことって
即興で会話の中で出てこないと意味がありません。ということは、しっかりと何を学んでいるのか改めてインプットする必要があることを痛感しました。
多分、皆さんも同じだと思うのだけど一つの仕事ってはじめてする時までは結構頑張ってその仕事の仕方だったり商品を覚える努力をしたりしますよね。やっぱり緊張してますから。これがインプットです。
ところが、ある程度その業務に慣れてくるとインプットは徐々になおざりになっていって、
とりあえず今何とかなっている(と思っている)範囲だけでこなすようになりはじめます。これが少し危険な兆候。
本当は、このタイミングこそがインプットをするともっと活きてくるときなのです。なぜなら、自分が何が分かってないか、何がうまくいってないかを理解していますからね。
ただ、日々のことに追われてしまいここから先はひたすら、やることもそんなに変わらない
アウトプットが続いてしまいます。となると、自分がイマイチ理解しきれてないことはその場しのぎのトークだったり自分のなんとなく持ってる経験だけでとりあえずその場をしのいじゃうことになります。
となると、アウトプットの質は向上しない。
ここがインプットが足りないことで起きるジレンマです。
もともとは英語力が足りない人向けに作ろうと思ったマニュアルですが、逆にLCLを沢山やっている人のほうがこの罠に陥りがちなので、意外と先輩方のほうが役に立つと思います。是非、一度読んでみてしっかりとどこで何がテーマとして取り扱われているのかを理解しなおしてみましょう。
これともう一つ、型(フレームワーク)について。
例えば、英語学習法についてお客さまと話すとき。
これは、やはり皆さんは留学した人も多いので、国内で週1回という限られた環境で学ぶお客さまとは置かれていた環境が違います。ですので、自分がどのように勉強したのかがお客さまに当てはまることが間違いないこともあると思いますが、逆なこともありえるわけです。というのは、Photo Journalの教材やレッスン・レコードの仕組みは、国内だけで限られた時間で学習する人に効率よく作ったシステムです。
ここは、自分がどうやったか、ではなく、私たちの仕組み(型)がどうなのか、というスタンスで話してあげないとお客さまが混乱することもありえるわけです。野球でも一般の人に打ち方を教えるとき、平均的に出来る打ち方のフォームを教えるべきですが、その時に、少し一般の選手とは違うフォームの王監督とイチローが自分のやり方を教えてくれても教わる方はきっと混乱しちゃいますよね。
私自身は留学は大学院だけで1年で卒業してしまいましたし、英語を勉強しにいったわけではありませんでした。
実際、向こうでは、各学科の教材はまず日本語の翻訳本を購入し、それで原理原則を理解して試験だけまぁ、向こうで勉強してましたので仕方なく英語で回答してました(笑)。英語学習は9割日本国内ですので、ある意味、皆さんよりはどちらかと言えばお客さまと環境は近かったと思います。
こうした環境で勉強するときに大事な「手で何度も書く」ことと「聴く」事の反復効果の大事さは自分自身、高校生の時に出会った、語学の天才で全て独学で20ヶ国語近くをマスターした、ドイツの考古学者のハインリッヒ・シュリーマンの伝記「古代への情熱」という本から学んだ方法です。
私も色んな人の色んな勉強法に振り回されたこともありましたが、基本、その後はこの方法しか使ってません。
意外と「型」については皆さん自分の経験があるのでこのことを忘れがちです。
多分、それぞれのレストランではお店ごとの料理のレシピ=型があるでしょうね。そこで、少し自分が普段の経験で濃い目の味が好きだから、とか、この食材つけたほうが良い、と判断して勝手にレシピを変えちゃうとどうでしょう?外から見ているお客さまには「あれ、自分はこのお店のレシピが好きで来てるのに変わっちゃったのかな」って思われちゃうかもしれませんよね。型ってそんなもんです。
大事なのは我流の色んな型を教えることではなく、まず、私たちがお客さまに提供している型を理解すること。
そして、ちゃんと実践できているかをチェックしてあげることですね。私も良い機会なので、この辺りをもう少し掘り下げて書いています。