これから横浜に行ってきますが、先日工事開始の際に横浜に寄ったついでに
中華街の関帝廟(かんていびょう)に行ってきました。
関帝廟は三国志のメインキャラの一人、関羽雲長を祀っていて今は商売の神様となっているのですが、
そんな時に、名将と言われた関羽を策略で倒した呉の国の名将、呂蒙(りょもう)のこのお話を思い出しました。
あまり、女性で三国志好きは少ないですが(Aaronはすぐ分かりますが(笑))、
この呂蒙という人、昔は腕っ節だけが強くて君主の孫権から、「お前、腕っ節だけだと戦争ではダメだぞ。ちゃんと、昔の事例も学んで
賢くなれよ」と言われたそうです。
多分、素直な人だったんでしょう。
それで呂蒙はそこから多くの書籍に目を通し、気づけば多くの儒学者や兵法家に勝る知識を得ていました。
ある日、呂蒙に偶然会った孫権の参謀の魯粛(ろしゅく)は、呂蒙の成長っぷりにビックリして「やれば出来るじゃん」と言った時に呂蒙が言った言葉が、
士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし
だったそうです。
つまり、日々鍛錬している者は三日も会わなければ見違えるほど変わっているよ、ということですね。
同じことを具体的にしてみると、1日1時間。30分、いや、15分でもいいと思うんですが
1年何か続けたらどうなるでしょう?きっと、特定の分野ではスゴイ専門家になるでしょうね。
うちのお客様だったら、1日15分、まずは、中学校で勉強した単語を1日3つずつ覚えていこう、でもいいでしょう。
あるいは、みんなだったらなんだろう?同じように単語でもいいかもしれません。
1年と言わず1ヶ月やるだけで100個近い単語をある程度自分のものにできちゃうわけです。
間違いなく、リスニング力も、アウトプット力も上がります。
たった1日15分のことです。
これだと、「忙しいから出来ない」は言い訳になっちゃいますよね(笑)。
私の場合は今年中に書き終えて出版予定の本。
英語教育に対して、今、日本でよく言われている社内公用語を英語化する流れや、
大学教育などでも英語にする話。私は、この議論に猛反対の論点から、もう少し、冷静な議論を呼ぶべく
あえて、この業界関係者として一石を投じてみようという試みで、かつて日本がどのようにしたかを主体に本を書き始めています。
日本がかつて、漢字文化とどのように付き合ったか、あるいは、明治期に英語や西欧語と如何に
うまく知識は自分のものにしつつ、一方、当時圧倒的に国力差があった西欧に飲まれないようにしつつ、追いつき追い越したか、
について、昔の政権や学会内での議論を調べて、そこからどうあるべきかをまとめてます。
(調べれば調べるほど、当時英語に堪能だった人や、海外事情をよく知り冷静だった人ほど反対だったのが非常に興味深いです)
ここまで絞ったマニアックなテーマだと1日15分調べるだけで、半年あれば、多分このジャンルだと
日本でトップ50位くらい(10位くらい、っていいたいけど)にはなれるでしょう。学者さんもいますからね。
つまり、意外と小さなことをちゃんとやってると1年もあれば(このことわざでは3日ですが)かなり
人は成長できる、ということですよね。
私はこれは凄く賛成です。
皆さんも、なんでもいいから1日15分何かやってみませんか?