以前少しご紹介した本から面白い箇所を抽出してみました。
人間は一日に22回人に頼み事をするそうです。
私も数えたことないですが、例えば、
・ 隣の人にペンをとってもらう
・ 電気を消してもらう
といった小さなことも含めたらそうですね。
以前、ご紹介したように人にお願いごとをするとき、えてして、
人間は「自分が他人にやってもらいたいこと」をそのまま伝えてしまう傾向にあります。
振り返ってみると確かにそうです。
一方、相手の立場に立てばこちらの事情は関係ないですよね。
そこで以前紹介したコツを思い出しましょう。
ステップ1:自分の頭のなかをそのまま言葉にしない
ステップ2:相手の頭のなかを想像する
ステップ3:相手のメリット(デメリットを避ける)と一致するお願いをする
この法則です。
この法則で最近ネタですが何故オリンピック招致で日本がスペインに勝ったか。
これをこの視点で話している人がいて、まさに、日本はこのステップ1~3に忠実に、一方スペインは
自分のお願いをそのまま招致委員会にプレゼンしてしまったという話がありました。
つまり、
■ 頭のなか
日本
オリンピックを東京に承知したい
スペイン
オリンピックをマドリッドに承知したい
招致委員会
どこが安心安全、予算も問題なく開催する実行力を伴い無事開催できるか(メリット)
東京は原発問題が心配(デメリット回避)
マドリッドはスペイン経済が大変で心配(デメリット回避)
■ 日本のアピールポイント
・ 原発問題は収束に向かってる(→委員会にとってはデメリットを避けられる)
・ 資金は東京都が積み立ててきて開催に全く問題ない(相手にとってメリット)
・ おもてなし(新しいコンセプト)
■ スペインのアピールポイント
・ オリンピックを通じて経済回復につながる (これはスペインの事情)
もちろん、これだけじゃないんでしょうけど、
同じオリンピックを開催したい、というメリットでも相手への伝え方としては
ちゃんと相手の頭のなかまで想像した東京に分があったということでしょう。
電気を消すのを手伝ってもらう時???
同じように考えると、「電気を消してください」といって消してもらうと相手の頭のなかは
どうでしょう?
折角横になってたのに面倒くさいなー、って思ってるかもしれません。
だからこそ、「環境のためだし、電気代節約するために私も半分するから一緒に電気消そう」と言ってみたらどうでしょう?
多分、手伝ってもらいやすいかもしれないですね。
この中には、「認められたい」という人間の気持ちと「チームワーク化」という本能も
刺激してるそうです。
私もこの本何回も読みなおしてますが勉強になりました。
オリンピックで日本が勝ったのはどうして? (自分のお願いを実現させる答えは自分の中じゃなく相手の中にある)
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